――人文科学に“誤読の自由”はない。
ということを、きのうの『道草日記』で述べました。
このことを本当の意味で体得することが――
いわゆる学校教育の終着点ではないかと、僕は思っています。
学校教育は、人文科学に偏っています。
少なくとも日本ではそうです。
が、日本に限ったことではないでしょう。
おそらく、全世界共通で学校教育は人文科学に偏っています。
なぜ、そういえるのか――
学校教育の実態をみれば、わかります。
学校教育で「主要5教科」といえば、
母国語(国語)
数学(算数)
外国語
社会科
理科
です。
これら5教科のうち――
人文科学に相当するのが、
母国語(国語)
数学(算数)
外国語
であり――
社会科学に相当するのが、
社会科
であり――
自然科学に相当するのが、
理科
です。
いわゆる「主要3教科」と呼ばれる教科は、すべて人文科学なのです。
子どもに大人が、
――まず学ばせたい。
と思うこと――
それが、人文科学であるといえるでしょう。