マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

風邪ウイルスが風邪ウイルスでなくなる

 ウイルスは、ヒトの進化に何らかの寄与をしていると考えられるが――

 風邪ウイルスは、せいぜい“ヒトの免疫を鍛える”といった程度でしか、寄与はしていないと考えられる――

 ということを――

 3日前からの『道草日記』で述べています。

 

 以上のことは、

 ――風邪ウイルスは、風邪ウイルスではなくなったら、ヒトの進化に何らかの寄与を始める。

 ということを示唆しています。

 

 ――風邪ウイルスが風邪ウイルスでなくなる。

 とは、どういうことか――

 

 ――ヒトの個体に侵入をしても、ヒトの免疫を働かせないようになる。

 ということです。

 

 いいかえれば、

 ――ヒトに感染をしても、風邪の症状・徴候が出なくなる。

 ということです。

 

 ――そんなことが起こりうるのか。

 と訝る向きも多いかと思いますが――

 僕は、

 (十分にありうる)

 と考えています。

 

 ヒトとの共生の期間が十分に長きにわたると――

 ヒトの個体は、風邪ウイルスに対し、やがて免疫を働かせなくなるのではないか――

 そう考えています。

 

 ――十分に長きにわたると――

 というのは――

 例えば、

 ――1万~3万年

 とか、

 ――3万~10万年

 とかの「長き」です。

 

 7日前の『道草日記』で――

 僕は、

 ――ヒトは、だいたい今から3万~10万年前に、“人らしい社会性”を獲得したのではないか。

 と述べました。

 

 この頃は――

 まだヒト属に含まれるヒト以外の生物種は幾つか生息していたはずです。

 

 その頃からヒトに感染を繰り返し、共生をしていたような風邪ウイルスのなかには――

 ヒトの免疫の仕組みから逃れ――

 今や、すっかり風邪ウイルスではなくなって――つまり、風邪の症状・徴候を出すことがなくなって――

 ヒトの個体の奥深くに入り込み――

 ときにヒトの生殖細胞に感染をして、ヒトの遺伝情報に影響を与えているものが――

 あるのではないか――

 そんなふうに僕は考えたいのです。