マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ミャンマー国軍は「国軍」ではなく「軍閥」ではないか

 ――ミャンマーでクーデターが起こったらしい。

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 どうやら、

 ――起こったらしい

 ではなく、

 ――起こった

 といってよいようですね。

 

 いわゆる、

 ――国軍

 がクーデターを起こし――

 政権の首班を含む政府の高官や国会の議員らを根こそぎ捕らえたようです。

 

 ミャンマーでは国軍が強い政治的影響力をもっているとされてきました。

 

 その理由は様々に挙げられると思いますが――

 端的にいえば、

 ――現在のミャンマー政府は、ミャンマー国軍によって創られたから――

 です。

 

 政府が国軍を創ったわけではないのですね。

 

 今回のニュースに触れて――

 ミャンマー近現代史を軽くおさらいしてみたのですが――

 

 僕の印象では、

 ――ミャンマーの国軍は、「国軍」ではなく、むしろ「軍閥」と呼ぶ方が、しっくりくる。

 と、いえそうです。

 

 ここでいう

 ――軍閥

 とは、

 ――ある程度の広さの地域を実効的に治めている武装勢力

 くらいの意味です。

 中国の近現代史に出てくる「軍閥」と同じ意味です。

 

 1916年から1928年までの中国大陸では――

 特定の個人を首領と仰ぐ私兵の集団が幾つか勃興をしていて、各地を実効的に治めていました。

 

 いわゆる、

 ――内戦状態

 にあったわけです。

 

 その状態は――

 僕の理解では、

 ――中国における近現代史的な戦国時代

 と呼びうる状態です。

 

 ――軍閥の首領

 は、

 ――戦国大名のようなもの

 と、いい直せば――

 わかりやすいでしょう。

 

 そのような意味で――

 現在のミャンマー国軍は、

 ――国軍

 ではなく、

 ――軍閥

 と呼ぶ方が理解をしやすいのではないでしょうか。

 

 少なくとも――

 2日前からミャンマーで起こっている事態については――

 かなり理解がしやすくなります。

 

 ミャンマー国軍は、政府から独立をした資金源をもっているようです。

 

 そこから得られる資金の総額が、どれくらいなのかは――

 ちょっとネットで調べたくらいでは、わかりませんが――

 少なくとも、

 ――政府に首根っこをつかまれている。

 と形容されうるくらいに少額ではないのでしょう。

 

 政府に対して強気な態度で主張を繰り広げられるくらいに多額なのだと思います。

 

 ……

 

 ……

 

 報道によれば、

 ――国軍の総司令官が政権の首班らを捕らえ、自宅に閉じ込めている。

 ということなのですが――

 その内容は――

 おそらく、実態を正しくは反映していません。

 

 実態は、

 ――戦国大名のような軍閥の首領が、現代的な民主政治の指導者らを、武器の威力で屈服させた。

 に近いのではないでしょうか。