ミャンマーで国軍がクーデターが起こしてから――
きょうで1週間です。
報道によると――
今のところ――
国軍への支持は広がっていません。
諸外国は、少なくとも表立っては、国軍の政権から距離をとっているようです。
国民の反発は明らかです。
首都ネピドーでは1,000人規模の抗議活動が――
最大都市ヤンゴンでは、数万人規模の抗議活動が起こっているようです。
つまり――
国軍の政権は、国の内外で孤立をしつつあるようですね。
少なくとも、多くの支持が集まっているとは到底いえない状況です。
このままの情勢ですと――
クーデターが失敗に終わる可能性も出てきました。
2月2日の『道草日記』で述べたように――
クーデターが成功をするかどうかは、中・長期的にみて、多くの支持が集まるかどうかにかかっています。
短期的には、ともかく、中・長期的には――
多くの支持が集まったからです。
が――
今回のミャンマーでのクーデターは、どうでしょうか。
少なくとも短期的には――
ミャンマーの国外はもちろん、国内においても、支持は全く集まっていません。
が――
中・長期的にも、多くの支持が集まりそうな兆候は感じられません。
ただし――
国軍の組織内部の支持は、今のところ、集まっているといえます。
そうでなければ――
実際に政権を奪い取るところまではいきません。
クーデターを起こして政権を奪うには、国軍の幹部の数人くらいが動いたくらいでは無理です。
数千ないし数万くらいの人々が、一糸乱れぬ統制の下に、果断に動く必要があります。
そのような動きは、国軍の組織内部の末端に至るまでの盤石な支持がなければ、実行には移せないでしょう。
今後のポイントは――
国軍の組織内部の動きです。
組織内部からの支持を失えば――
国軍のクーデターは失敗に終わります。