マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

医療における「摩天楼」の意味

 ――医療の世界の“摩天楼”

 について述べています。

 

 ――摩天楼

 というのは、

 ――天を摩(さす)っているかのようにみえる高い楼閣

 を指します。

 

 ――超高層ビル

 ですね。

 

 もちろん――

 実際の超高層ビルが天を摩ることはありえません。

 

 たとえ、ひたすらに上空へ昇っていっても――

 天に達すると認識をすることは不可能です。

 

 そもそも、どこからが天なのか――

 定義のしようがないからです。

 

 ――天は、人の想像の産物に過ぎない。

 といって差し支えないでしょう。

 

 ――医療の世界の“摩天楼”

 についても、同じことがいえます。

 

 この場合の「天」が何を指しているのか――

 

 ……

 

 ……

 

 おそらくは、

 ――不老不死

 です。

 

 そして、

 ――“不老不死”も、人の想像の産物に過ぎない。

 といえるでしょう。

 

 たとえ人の文明が、どんなに高度に発展を遂げたとしても――

 医療が、実際に、

 ――不老不死

 をもたらすことはありえないでしょう。

 

 命の摂理――ひいては、自然の摂理――に反しているようにみえるからです。

 

 ――もし、不老不死が命に本当にもたらされるのなら、それは、もはや「命」とは呼びえない。

 そう考える向きが一般的であろうと思います。

 

 が――

 それでも――

 医療は、

 ――不老不死

 を目指している――あるいは、目指しているかのようにみえる――

 

 それゆえに、

 ――摩天楼

 なのです。

 

 医学を志し、医療で身を立てようとするならば――

 この、

 ――摩天楼

 には十分に注意をしていく必要があります。