マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

仮想現実を用いた戦争教育

 ――人は、なぜ戦争を始めるのか。

 という問いに対し、

 ――戦争をよく知らないから――

 という答えを、3日前の『道草日記』で示しました。

 

 よって、

 ――人が戦争を始めないようにするには、戦争をよく知ればよい。

 という結論に至ります。

 

 では――

 人が戦争をよく知るには、どうしたらよいか――

 

 ……

 

 ……

 

 40年くらい前に――

 こんな話をききました。

 

 ――戦争は、実際に体験しない限り、よく知ることはできない。

 

 当時――

 僕は小学生でした。

 

 (そういうものか)

 と思いました。

 

 が――

 この答えが間違っていることは――

 きのうの『道草日記』で述べた通りです。

 

 同様に、

 ――戦争について、報道や戦記を通し、よく学ぶ。

 という答えが間違っていることも――

 おとといの『道草日記』以降、繰り返し述べてきました。

 

 では、どうするか――

 

 ……

 

 ……

 

 僕は――

 有望そうな答えとして、

 ――仮想現実(virtual reality)を用いた戦争教育

 を考えています。

 

 戦争の仮想現実を様々な観点から知るのです。

 

 ときに最前線の兵士――

 ときに戦地の民間人――

 ときに軍隊の指揮官――

 ときに自治体の吏員――

 ときに政府の指導者――

 ときに重度の障碍者――

 ときに戦場の特派員――

 ときに敵国の諜報員――

 

 様々な立場から戦争に仮想的に関わることで――

 戦争の全体像をつかむ――

 

 疑似体験をする戦争は――

 実際の戦争に匹敵をしうる残酷で冷徹なものがよいでしょう。

 

 精神状態が一時的に不安定になるくらいに強烈な疑似体験をさせるくらいがよいと思います。

 もちろん、対象者に年齢制限をもうけ、事前に医師の検診を受けるくらいのことは必要でしょう。

 

 そのような戦争教育を――

 できれば思春期くらいで受け始める――成人した後も、できれば定期的に受け続ける――

 国家の公職に就く政治家などは、とくに重点的に受ける――

 

 そんなことを考えています。