マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

元気が出ないときは、どうしたらよいか

 10 才くらいで、

 ――元気が出ないときは、どうしたらいよいか。

 と考える人がいるそうです。

 

 ちょっと、びっくりしました。

 

 ぼくが 10 才であったころは――

 思いつきもしなかったことです。

 

 10 才であったころのぼくは――

 今の自分に元気がないのかどうかさえも、よくわからなかった――

 

 たぶん――

 ぼくは運がよかったのです。

 

 本当の意味で元気が出ないときというのは――

 10 才のころのぼくには、一度もなかったのでしょう。

 

 ……

 

 ……

 

 ――今の自分には元気がない。

 と、わかり――

 その元気のなさに、どうやって向きあえばよいのかを考えられるということは――

 すばらしいことです。

 

 20 才くらいになったら、しぜんと考えられるようになりますが――

 10 才くらいでは、なかなか考えられないことであろうと思います。

 

 そういうことを 10 才くらいで考えるというのは、なかなかに大変なことであろうと思います。

 

 だから――

 

 もし、あなたが、

 ――元気が出ないときは、どうしたらよいか。

 と考え始めていたら――

 

 一人では考えこまずに――

 まずは、

 ――だれかに相談できないか。

 と考えるのがよいでしょう。

 

 お母さんでもよいし、お父さんでもよい――

 学校の先生でもよいし、習いごとの先生でもよい――

 おじいさんでもよいし、おばあさんでもよい――

 ちゃんと相談に乗ってくれそうな友達がいたら、その人でもよい――

 

 そうしたら――

 あなたの大変さは、だいぶ楽になるはずです。

 

 どんなに苦しい考えごとであっても、

 ――相談に乗ってくれる人がいる。

 と思えるだけで――

 その苦しさは半分くらいになります。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』