――元気が出ないときは、まずは、だれかに相談を――
と、きのう、のべました。
では――
相談に乗ってくれそうな人が、だれもいないときは、どうしたらよいでしょうか。
……
……
休むことです。
何もしないでボウっとしている――
本当に何もしないことです。
……
……
こういうと、
――学校は休みたくない。
とか、
――習いごとには行きたい。
とか――
いろいろな思いがわいてくるでしょう。
それは、その通りです。
できれば、学校には行ったほうがよいし――
できれば、習いごとは休まないほうがよい――
それまで、がんばって続けてきたことは――
かんたんには、やめないほうがよいのです。
では――
どうすればよいか――
……
……
前もって、
――ゆっくり休める日
をつくっておくことです。
――学校にも習いごとにも行かないでよい――何もしないでよい――ただ、どこかで、ゆっくりと、朝から夜まで、ずっと休んでいてよい――
そういう日を、あらかじめ、つくっておくことです。
できれば週1日は、つくっておく――
週1日が、むずかしければ――
月1日でもよい――
そのような日をつくって――
朝から何もしないで、ボウっとしていると――
たいていの場合は――
しぜんと何かをやりたくなります。
――ゆっくり休める日
に、何かをやりたくなったら――
それをやってみる――
おもちゃにさわりたくなったら――
さわってみる――
公園に行きたくなったら――
行ってみる――
もし――
すぐにはできないことがやりたくなったら――
そのことについて、あれこれと思いをめぐらせてみるとよいでしょう。
模型(もけい)飛行機を組み立てたくなったら――
組み立てているところをあれこれと心の中に思いうかべてみる――
キャラクター遊園地をめぐりたくなったら――
めぐっているところをあれこれと心の中に思いうかべてみる――
そんなことが次から次へと思いうかぶようになったら――
もう、だいぶ元気になっています。
『10 歳の頃の貴方へ――』