熱力学・統計力学のエントロピー(entropy)にとっての、
――散逸構造(dissipative structure)
のような概念が――
情報理論・通信理論のエントロピーにとっても存在をしうるのか。
存在をするとしたら――
それは、どのような“構造”なのか。
……
……
この問いに答えるには――
――エネルギー(energy)
とは、いかなる概念か――
を考えねばならぬ。
――散逸構造
とは、
――自然界のある部分にエネルギーが流れる時に、その流れに晒される物質が自然界の応答として自発的に形成をする何らかの構造
であった。
――散逸構造
の概念は――
少なくとも、その直観的な理解には、
――エネルギー
の概念に基づく必要がある。
――エネルギー
は、
である。
ということは――
――エネルギー
も、また、
と、みなしたくなる。
が――
ここで――
はたと考えが止まる。
――情報理論・通信理論のエントロピーにとっての「絶対温度」とは、いかなる概念か。
という問いに突き当たるからだ。
『随に――』