マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

民主主義で独裁者が生まれる理由

 民主主義の社会で、ときに独裁者が生まれるのは――
 なぜなのか――

 それは、

 ――有権者の大部分が、弱者を貶めようとする強者に迎合したがるからだ。

 との見解があるそうです。

 民衆の多くは――
 弱いわけでも、強いわけでもありません。

 強者と弱者との中間的な存在です。

 そのような存在は――
 必然的に、

 ――強きを助け、弱きを挫(くじ)く

 を地で行きます。

 誤解のないように指摘しておきますと――

 慣用句になっているのは、「弱きを助け、強きを挫く」です。

 が――
 民衆の大半は、そんなに強くはありません。

 当たり前ですが――

 弱きを助けて強きを挫くには――
 その“強き”を抑え込むだけの強さが要ります。

 が――
 そんな強さを持ち合わせている人は――
 きわめて稀です。

 大部分の人は、

 ――強きを助け、弱きを挫く

 を以て――
 自分自身の保身や自分の家族・親族らの保身を図るのです。

 ……

 ……

 よって――
 民主主義の社会で独裁者が生まれないようにするためには――

 心ある有権者が一致団結をして強くなり、弱者を貶めようとする強者(独裁者候補)を抑え込む――
 つまり、

 ――弱きを助け、強きを挫く

 を実践する――

 それしか、ないのでしょう。