肩こりは――
気づく人と気づかない人がいるそうですね。
実際は肩こりが酷くても、それに気づかず、
――オレって肩こらないんだよね。
などという人がいるそうです。
僕も、そうでした。
大学2、3年のときだったと思います。
生まれて初めて、肩こりを自覚しました。
肩が硬くて痛い――それが肩こりだと気づくのに、ずいぶん時間がかかったのです。
肩こりを自覚してからは、よく肩がこります。
今も、こっています。
つらい。
ふと夢想します。
もし、あのとき、肩こりを自覚しなければ――
今も肩こりと無縁だったかもしれない、と――
もちろん――
僕の肩にとっては、決していいことではありませんが……。