マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『アキレスと亀』が逆説に思える理由

――アキレスと亀 の逆説は―― いわゆる高校数学の等比数列や無限級数に帰着させることで解消できる―― というようなことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 厳密には、 ――解消できる ではなく、 ――少なくとも日常の感覚では、解消できるように思える なの…

『アキレスと亀』の面白み

いわゆる言葉遊びには、 ――言葉の音や響きを工夫して用いて楽しむ遊び というものと、 ――不合理や矛盾のある意味を作って楽しむ遊び というものとの2つがある―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 そして―― 音や響きの工夫で楽しむ遊びの…

たとえ詭弁や戯言であっても

――言葉遊び が―― 僕は好きなのです。 きのうの『道草日記』のように―― 気がついたら―― すっかり言葉遊びに興じてしまっている―― ということが―― ときどきあります。 …… …… 「言葉遊び」というと―― ふつう―― 2つの意味があります。 1つは、 ――言葉の音や響…

続・心は○○からできている

――心は言葉からできている。 の「言葉」は、“広義の「言葉」”であり、 ――その「言葉」は、「心為」や「脳為」と記してはどうか。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 ――「心為」や「脳為」の「為」は、「行為」の「為」である。 とも述べま…

心は○○からできている

――人の発言だけでなく、人の行動もまた、結局は言葉である。 という考えについて―― さらにいえば、 ――発言の中身だけでなく、発言に伴う口調や声色も含めて、言葉である。 という考えについて―― きのうの『道草日記』で述べました。 要するに、 ――「言葉」の…

心は言葉からできている?

――心は発言や行動からできている。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… 一方で―― ――心は言葉からできている。 という考えもあります。 これは―― 基本的には、 ――心は発言や行動からできている。 と同じ考えです。 背景にあるのは、 ――…

人の心は何からできるているのか

――感情は“岩”で、思考は“膠(にかわ)”である。 ということを―― ここ数日の『道草日記』で繰り返し述べています。 このようなことを述べるときに―― いつも僕が思うのは、 ――人の心は何からできているのか。 ということです。 …… …… 当たり前ですが―― 人の心…

不安と情熱とをつなぐ思考

感情は、 ――岩 であり―― 思考は、 ――膠(にかわ) である―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 感情の“岩”と“岩”とを思考の“膠”でつないで、積み上げていくのが、人の精神生活である―― ということも―― 述べました。 …… …… この、 ――感情の“…

思考を緩衝材に感情を積み上げる

――不安 や、 ――情熱 などの人の感情は―― 正負の要素とが入り乱れている―― というようなことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… 不安や情熱に限らず―― 人の感情は正の要素と負の要素とが複雑に組み合わさっています。 ここでいう、 ――感情の正の…

情熱は正の感情か

――不安 は―― 一般には負の感情とみられているけれども―― 正の要素が全くないわけではない―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… 不安とは別に、 ――情熱 という感情があります。 これは―― 一般には正の感情とみられていますが―― 負の要…

不安を力の源泉に変える

――不安に強い人は想像力や創造力がある。 ということを―― この3日間ほどの『道草日記』で―― 繰り返し述べています。 …… …… 実は―― (逆かもしれない) と思っています。 どういうことか―― …… …… ――不安に強い人は想像力や創造力がある。 ではなく、 ――想像…

不安に向き合う前に習得するのがよいこと

――想像 は、 ――事実認識の再現 であり、 ――創造 は、 ――論理構築の改変 である―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… 当然ながら―― 事実認識ができなければ、事実認識の再現はできず―― 論理構築ができなければ、論理構築の改変もでき…

想像と創造と――違いは何か

――不安に強い人は想像力と創造力とがある。 と―― きのうの『道草日記』で述べました。 すなわち、 ――最悪の事態を想定するには想像力が必要であり、それら事態の対応策を練るには創造力が必要である。 ということです。 …… …… ――想像 と、 ――創造 とは―― よ…

不安に強い人は想像力や創造力がある

――不安への対処に慣れている人 とは、 ――常に最悪の事態を想定し、その対応策を練っている人 である―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 このことについて―― 少し補足をしたいと思います。 …… …… ――不安 は、 ――対象なき恐怖 と考えられて…

不安への対処に慣れている人とは

日本の政権の中枢に適した政治家は、 ――不安に敏感で、かつ不安への対処に慣れている人 がよい―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… 不安への対処に慣れている人とは―― どういう人でしょうか。 …… …… 僕は、 ――常に最悪の事態を想定…

日本の政権の中枢に適した政治家像

日本が再び大東亜戦争(太平洋戦争)のようなことに突き進んでいってしまうのを防ぐには―― まずは、日本人が、集団として、不安を感じやすいことに自覚的となり―― 次いで、その不安を巧く制御しようとすることに意識的となればよい―― ということを―― きのう…

再び大東亜戦争のようなことに突き進んでいってしまうのを

――なぜ日本は大東亜戦争(太平洋戦争)に突き進んでいったのか。 という問いに対し―― 僕は“素人の熱意”で考え続けてきた、ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… なぜ―― そんなふうに考え続けてきたのか―― …… …… 理由は―― 明らかです。 …

説得力? そんなの、とりあえず、どうでもいい

――なぜ日本は大東亜戦争(太平洋戦争)に突き進んでいったのか。 という“日本史の最大級の謎”に対し、 ――日本人は、集団として、不安を強く感じやすいから―― という答えを―― きのうの『道草日記』で示しました。 …… …… もちろん―― 歴史学者でも歴史家でもな…

日本人は、内在する不安に駆り立てられるようにして

――なぜ日本では君主の家系の入れ替えが長らく起きなかったのか。 ということの他に、 ――なぜ日本は大和朝廷の頃から朝鮮半島へ進出しようとしてきたのか。 ということも、また、 ――日本史における最大級の謎 である―― ということを―― きのうの『道草日記』で…

日本史における最大級の謎は他にもある

日本で君主の家系の入れ替えが長らく起きなかったことは、 ――日本史における最大級の謎 である―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… ――日本史における最大級の謎 なら―― 他にもあります。 例えば、 ――なぜ日本人は勝算に乏しい大東亜…

君主の家系の入れ替えが起きなかった理由

この国の天皇家の血筋が父系で受け継がれてきたのは―― 天皇家の周囲の人たちが、 ――“君主の争い”が起こることの不安 を重く考えたためである―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… この国の天皇家は―― いわゆる“君主の争い”に巻き込ま…

“君主の争い”が起こることの不安

天皇家の血筋が父系で受け継がれてきたのは―― 天皇家に入ろうとする男同士の醜い争いを防ぐためではなかった、か―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… 概して―― 男は争いが好きだ、と―― 僕は思います。 とくに―― 周囲を不安にさせる…

天皇家の血筋が父系で受け継がれてきたわけ

天皇家の父方の血筋が途絶えずに受け継がれてきたことを指して、 ――天皇家のY染色体が受け継がれてきた。 と主張することに、あまり意味はない―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 理由は、 ――Y染色体 の概念が―― 近代生物学によって確…

「Y染色体が受け継がれてきた」に意味はあるか

継体天皇以後の天皇家は、同じ血筋とみてよい―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… ここでいう、 ――天皇家の血筋 とは、 ――男系の血筋 です。 「男系」というと誤解を招きやすいので、 ――父系 といいかえます。 ――継体天皇以後の天皇…

長い君主制と短い民主制とを折衷しているかのような

――国の在り方には4通りある、 ということを―― おとといの『道草日記』で述べました。 (1) 君主制で民主制 (2) 君主制で独裁制 (3) 共和制で民主制 (4) 共和制で独裁制 の4通りです。 …… …… この国は(1)です。 が―― たんに、 ――君主制であり…

君主制かつ民主制の国で何よりも必要なこと

国家制度は、 ――君主制か共和制か。 の二者択一であり―― 政治制度は、 ――民主制か独裁制か。 の二者択一である―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… 僕は、 君主制 共和制 および、 民主制 独裁制 について―― 以下にように単純に理解…

「君主制≠民主制」は誤解

君主制 ≠ 民主制 は誤解である―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 正確には、 ――「君主制ならば民主制ではない」との命題は偽である。 ということです。 …… …… 当たり前ですが―― 「君主制」と「民主制」とが意味するところは違うのです。…

「天皇制」は使いづらい言葉

――天皇制 という言葉は―― 少なくとも、使われ始めた当初は―― かなり使いづらい言葉でした。 「天皇制」は―― この国の現行の国家制度を否定的に捉えている人たちが―― その難点を――半ば侮蔑的に――暗示する目的で、使い始めたといわれています。 つまり―― 「天…

今回の改元で漂った祝賀ムードの背景

改元が行われるのは、一般に、戦災や天災が起こり、世情が乱れたときであったことから―― 今回の改元で――つまり、平成から令和への改元で――お祭り騒ぎをして祝うのは不自然である―― というようなことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 が―― …… …… 今回…

改元を祝うことへの懸念

――改元に合わせてのお祭り騒ぎは、好きではない――強いていえば、嫌いかもしれない。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… 真っ先に思い浮かぶ懸念は―― (令和が、どんな時代になるか、まだ誰にもわからないのに……) ということです。 …