マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

天災か人災かを選べるのなら

もし、いつか、とんでもない災厄に遭うことがわかっていて―― しかも、そのときに―― 天災か人災か、どちらかを選べるとしたら―― 僕は―― 天災を選びたいと思います。 誰かが発射した核ミサイルの襲来に遭うよりは―― どこかの火山の突然の超巨大噴火に遭うほう…

自分の容貌の衰えを認め、受け入れようとする人は

自分の容貌の衰えを嘆き、悲しむだけの人は―― たぶん、若い人たちに疎まれるだけですが―― 自分の容貌の衰えを認め、受け入れようとする人は―― たぶん、若い人たちに敬われるでしょう。 * 年年歳歳 花あい似たり 歳歳年年 人 同じからず との一節があります…

“秋”や“冬”を経験してから、“春”や“夏”を

春が終わり、夏へ至ろうとする時季には―― 毎年、思うのですが―― 人生を“四季”に喩えたときに―― 例えば―― 25歳くらいまでを“春”―― 50歳くらいまでを“夏”―― 75歳くらいまでを“秋”―― その後の余生を“冬”―― とみなしたときに、 (一度でよいので、“秋”や“冬”を経…

小さな夢と大きな夢と

実現が困難な大きい夢よりも、実現が容易な小さい夢をもつほうが大切だ、と―― 僕は思っていました。 なぜならば―― 実現が困難な大きい夢は―― その実現が困難であるがゆえに、どうしても夢を語ることに集中してしまいがちだからです。 夢を叶えず、ただ語って…

300mの津波

人類は、300mの津波は経験していないはず―― というようなことを―― 4日前の『道草日記』で述べましたが―― もしかしたら―― 経験しているのかもしれないのだそうです。 こう述べると、 ――そもそも、300mの津波なんて、ありうるの? と驚かれる方も少なくない…

名文は果物みたいなもの

名文は果物みたいなものなのですね。 たいていの名文は、前後に文が連なっていて―― それら文が文脈を形成し―― その文脈が名文を生み出して支えているのですが―― たいていの名文は、前後の文脈から切り離されてなお―― 読む者の心を強烈に揺さぶり、必要以上に…

ちょっと良いと思っていると

ちょっと良いと思っていると、すぐに悪くなる―― というのは―― 地震も病気も同じようです。 先々週からの熊本地震は―― きのうは、最大震度3くらいの揺れが1回しか起こらなかったのに―― きょうは、夕方の時点で、すでに3回以上、起こっているようです。 ま…

天災と人災と、より厄介なのは……

熊本地震の状況は―― きょうは、ずいぶんと落ち着いたようですね。 最大震度3くらいの地震が、きのうまでは日に何回もあったのに―― きょうは、夜になっての1回だけのようです。 ただ、 ――天災のあとに人災がやってくる。 などといわれるように―― 自然災害に…

「想定外」は悪い言葉か

2011年の東日本大震災のあと―― すこぶる評判が悪くなった言葉に、 ――想定外 というのがありますね。 テレビ番組のコメントなどで、 ――もう「想定外」という言葉は聞きたくない! と、やや感情的に吐露されることも珍しくありません。 その気持ちは、よくわか…

「リーダーは孤独である」のゆえん

――リーダーは、常に最悪の事態を想定しながら、思考し、行動しなければならない。 といいます。 それは、その通りなのですが―― この一文―― 実は―― 大事な言葉が抜けています。 その“大事な言葉”とは、 ――1人で です。 すなわち、 ――リーダーは、常に最悪の…

自然科学のセンスの迸り

自然科学のセンスは、 ――自分の知識や理解で説明がつかないことへの興味・関心や畏怖・畏敬 に結晶化されうる、と―― 僕は考えています。 自然科学のセンスに富んでいるとは―― 決して、知識の量が豊かであったり、理解の力が逞しかったりすることではなくて――…

共感的で利他的であったればこそ人類は

人は―― たかだか100年くらいしか生きられない存在なのに―― なぜか―― 千年前や1万年前、10万年前に思いを馳せることができ―― かつ―― 千年先や1万年先、10万年先に思いを巡らせることができます。 こうした時間の経過を把握する心の働きは―― 人類社会の繁栄…

非科学的な言説だけれど

宮城では―― 先週の熊本地震の報道を受け、 ――5年前の東日本大震災を思い出す。 という声をチラホラとききます。 5年という年月は―― 自分たちの被災体験をあらかた忘れ去るのには―― ちょっと短すぎたのですね。 僕自身も色々と思い出しますよ。 電気・ガス…

「人類は全知全能である」と無自覚に思い込んでいるのかも

――関連がない。 と、 ――関連があるとはいえない。 とは雲泥の差です。 が―― なぜか―― この2つを混同する人があるのですよね。 「関連がない」とは、文字通り、関連がありうることの全否定であり―― 万人ではないにしても、大多数の人々が、 ――たしかに、とう…

世界を恨まず見くびらず

自分にとって苦しく、困難で、恵まれない境遇を、 ――逆境 といいますね。 これに対し―― 自分にとって心地よく、容易で、恵まれた境遇を、 ――順境 といいます。 人は―― 生きていれば―― 必ず逆境にあい、また順境にあいます。 逆境だけの人生はなく―― 順境だけ…

平穏無事の日常も一瞬で断ち切られうるという事実

熊本の地震のニュースには―― 今さらながらに驚かされました。 何か自然災害が起こってしまえば―― 平穏無事の日常も一瞬で断ち切られうるという事実を―― そして―― その厳然たる事実への恐怖感を―― 再確認しました。 5年前に―― 東日本大震災に遭ったとき―― 僕…

感性は色気で十分だ

――感性 という言葉がありますね。 ――物事の性質を深く感じとる能力 くらいの意味で使われます。 僕は―― この「感性」というのは、 ――色気への感受性 のことだと―― 半ば本気で思っています。 いわゆる感性を刺激する性質の筆頭かつ中核が色気であり―― 他の性…

誰かに色気を感じさせるには

人の心には、外向きと内向きとがあって―― それらのどちらかによって、物事の感じ方は変わってくるでしょう。 「心が外向き」とは、自分が直接的にコントロールできないことに関心が向いている状態であり―― 「心が内向き」とは、自分が直接的にコントロールで…

「女の色気は、どこにあるか」と訊かれたら

ひと昔まえに―― 居酒屋で耳を澄ませていたら、 ――女の色気は、どこにあるか。 という話題で盛り上がっている集団の話が聞こえてきました。 ――顔か、胸か、腰か、腕か、脚か。 云々―― 男性だけでなく女性の声も混じっていました。 最初のうちは―― 僕も面白が…

子役のタレントさんをみていると

子役のタレントさんをみていると―― 子どもの成長の速さに驚かされます。 とくにテレビ番組では―― 収録時期が数か月ずれただけで、まるで別人のように感じることもあります。 (自分が子どもであった頃は、どうであったか) と―― 三十有余年前を思い返すので…

可愛がれば可愛がるほどに可愛らしく育つ?

可愛がれば可愛がるほどに、我が子は可愛らしく育つ―― というのは―― 本当なのでしょうかね。 もし本当だとしたら―― 世の親の多くは懸命に可愛がると思いますが……(笑 さて―― どうなのでしょう? 単なる親の希望的観測のような気も、しますけれどね~。 …… ………

「科学的○○論」の“知的欺瞞”

学問的素養の深い人が、自然科学の意義や有用性に懐疑的である、という例は―― そんなに珍しくありません。 深い教養を身につけているにも関わらず、こと自然科学については、案外と素朴に、 ――うさん臭い。 と感じているらしい人たちは―― 決して少なくないの…

色気の上品な受けとめ方

男が、女性の色気を受けとめるときに―― どうやったら上品に受けとめることができるのか―― その答えは―― ぜひ僕も知りたいと思っているのですが……(苦笑 ひとまず―― 当てはまりそうなことを述べてみると―― たぶん、 ――自分が色気を受けとめていることを簡単に…

“色気のある彼女”をつくるには

色恋沙汰の話をしていると―― たまに、 ――色気のある彼女が欲しい。 とボヤく諸兄があるのですが―― そういう男性に―― “色気のある彼女”ができない理由を、自分ではどのように考えているのかを訊いてみると、 ――だって、オレ、イケメンじゃねえし……。 といった…

色気の演出に長けた人は

色気は―― それを振りまく人だけのものではなく―― それを受けとめる人のものでもあります。 色気の溢れる外見をした人が―― たとえ、どんなに惜しみなく色気を振りまいたところで―― それを周囲の人たちが、しっかりと感じ、受けとめない限り―― 色気の演出は完…

色気が必要かどうか

色気は―― 体の線を単純な色調で浮き上がらせば際立ち―― 体の線を複雑な色調で覆い隠せば立ち消える―― と、きのうの『道草日記』で述べました。 この原理が念頭にあると―― 色気の演出は、かなりやりやすくなります。 が―― 一つ注意すべきことがあって―― それ…

人の体に模様があれば

色気を出したければ―― 絵柄や図柄のない無地の服を―― 体の線が浮き出るようにまとい―― 色気を消したければ―― 派手な絵柄や煩雑な図柄の服を―― 体の線が隠れるようにまとう―― それが―― 男女を問わず―― 色気の演出の基本であろうと思うのですが―― なぜ、これが…

かなりの美人さんなのに

かなりの美人さんなのに―― ご自分の魅力の性質を正しく把握されていらっしゃらないような女性を―― 時々お見かけします。 派手な花柄の着物ではなくて、落ち着いた無地のドレスのほうが似合うのに、とか―― 言葉少なく振る舞うのではなくて、思ったことを素直…

「エイプリル・フールの弊害」といえなくもない

きのうはエイプリル・フールの4月1日でしたね。 4月1日の『道草日記』は―― 毎年ヘンに意識をしてしまいます。 (ちょっと突飛なことを書くと、たとえホントのことであっても、ウソと思われるかもしれない……) という意味で―― …… …… きのうの『道草日記…

“2045年問題”で真に関心をもつべきは

人工知能は―― 僕が大学生であった1990年代までは、はっきりいって、 ――いつまでも経っても現実的には役立ちそうにない代物 の典型でしたが―― 2016年現在―― 状況は様変わりしています。 人工知能は、今やチェスや将棋や囲碁で人に勝つくらいに改良が重ねられ―…