マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

小学生や中学生にとって読書感想文が苦痛以外の何ものでもないことは

夏休みの時期ですね。 “夏休み”といえば、 ――宿題 です。 そして―― “夏休みの宿題”といえば、 ――読書感想文 が定番の一つですが―― 小学生の頃の僕は―― この読書感想文が大嫌いでした。 何がイヤだったか―― 暗黙の不文律がイヤでしたね。 読書をするときは批…

“昭和偃武”から70年

昭和20年(1945年)の敗戦は―― この国の歴史上、 ――“昭和偃武(えんぶ)” とでも称されるべき転換点ではなかったか、と―― 思うことがあります。 「偃武」とは、「武器を伏せ納める」くらいの意味で―― 大規模な軍事行動を慎もうとする宣言の言葉です。 慶長20…

エラい人は、なぜか悪いことしか予言できないけれど

小学校に上がって1年か2年が経った頃―― 近所の友人が、そのお母さんの言葉として、こんなことをいっていました。 ――エラい人は、なぜか悪いことしか予言できない。良いことも予言できない人は、信用する必要はない。 (たしかに、そうだな~) と―― 子ども…

「買って!」「買って!」のアピールが

ネットの広告やテレビのCMなどをみていて―― いつも思っていたのですが―― 最近、とりわけ、 (「買って!」「買って!」のアピールが、ちょっと多すぎやしないか) と感じるようになっています。 ――「買って!」「買って!」 というのは―― 簡単にいえば、 ――…

多数決の原理は破綻しているか

ここのところ、 ――多数決の原理は、現代社会の民主主義では、破綻している。 との警句が―― かまびすしく発せられるようになりました。 「破綻している」とは、どういうことか。 例えば―― A、B、Cの3人の政治家がいたとします。 この3人から、誰か1人を…

真夏の日差しの中で満員電車に

真夏の日差しの中で満員電車に乗っていて―― 2人がけの座席を見ていると―― 少しだけ心配になります。 (汗かいてる体の大きな2人が並ばないといいけどなぁ) と―― 並ぶ2人も気の毒ですが―― その様子を視界の隅に入れざるを得ない近くの人たちも、気の毒で…

好きな物と嫌いな物と、どちらを先に?

――食卓に好きな物と嫌いな物とがあったら、あなたは、どちらを先に食べますか。 そういう質問を―― しばしば見聞きします。 性格判断の手がかりになるとして―― それなりに多用されている質問であろうと思います。 多用されている背景には、おそらく、 ――世の…

静寂の稲妻

夕方、遅く―― 自宅に向かって歩いているときに―― 前方の空を見上げたら―― どす黒い雲の塊が広がっていて―― その暗雲を切り裂くように―― 白色の稲妻が、ほとばしりました。 かなり強い閃光でしたから―― 当然ながら、数秒遅れで、凄まじい雷鳴がとどろくものと…

「純文学」という言葉を目にしたときに

――純文学 という言葉を目にするときに―― いつも僕が思うことは、 (何が“純”なんだよ?) ということです。 日本語の「文学」は―― 少なくとも第一義としては、 ――言語表現による芸術 という意味ですから―― 理屈の上では、「純文学」を、 ――純粋に言語表現の…

空想じみた思索を気楽に練っていく

自分が読んだ本のタイトルを―― 思いつくままに列挙していくだけで―― 何か自分にしか唱えられない思想のようなものを紡ぎ出した錯覚に―― 陥ることがあります。 列挙したタイトルから意識的ないし無意識的に連想されることが―― 何となく相互に繋がっているよう…

優れた営業トーク

優れた営業トークとは―― 買い手をその気にさせることはもちろんのこと―― もう一つ、重要な要素を含んでいると感じます。 それは―― 買い手に時間をロスさせないこと――あるいは、ロスしたと感じさせないこと―― 買い手は、おカネだけではなく、時間もかけて、買…

いわゆる“歳の差婚”が珍しくなくなってきた世相を反映する話

小学校に上がるくらいの子どもと―― 30代ないし40代くらいの女性と―― すっかり髪が灰色になった男性とが―― レストランで―― テーブルを囲んでいたら―― ふつうは、 (母・子・祖父の3人組だろう) と思いますよね。 が―― 最近では、 (いやいや、ちょっと待て…

失敗しない秘訣は何か

――失敗しない秘訣は何か。 と訊かれ、 ――成功するまで試み続けること と答える人がいます。 (それは、その通り……) と、僕も思いますが―― 答えとしては―― ちょっと不親切でしょう。 「失敗しない秘訣は何か」と訊かれて、まず指摘するのがよいことは、 ――失…

大きなテーマでザクっと訊かれた時でも

――あなたにとって、Aとは? と訊かれて、 ――Aとは○○である。 と、スマートに答えるのは―― 案外、難しいことです。 つい―― 余計なコメントを挟んでしまう―― とくに―― その「A」にあてはまる内容が大きければ大きいほどに―― 例えば、 ――人生 とか、 ――自然 …

芸術作品の評価における主役は誰か

芸術作品の良し悪しが判断されるときに―― 僕らが、ぜひとも気をつけたいことは―― その良し悪しの判断の対象ではなくて、主体こそが真価を問われている―― ということです。 芸術作品の良し悪しというものは―― 結局のところ―― 評者の主観が決めるのであって―― …

地域社会を面として捉える契機

自宅と職場とを―― バスや鉄道などの公共交通機関を利用して行き来する場合と―― 車やバイクや自転車などを自分で運転して行き来する場合とでは―― 地域社会の感じられ方が変わってくるように思います。 公共交通機関を利用して行き来する場合には―― 自宅と職場…

独創的すぎる独創性を目にすると

(いったい、どんなふうに考えたら、そんな独創的すぎるアイディアが出てくるの?) と感じるほどに図抜けた独創性を目にすると―― 何だか嬉しくなります。 その独創的すぎる独創性に、たぶん特段の理由はありません。 せいぜい、 ――自分がやりたいようにやっ…

その失敗談は“本物”か

失敗にも―― 当たり前ですが―― 色々な性状があります。 いかにも自分がやってしまいそうな失敗があれば―― 自分ではまずやらなさそうな失敗もあります。 よって―― 誰かの失敗を紹介するときに―― 自分もやってしまいそうな失敗を紹介するのと―― 自分はまずやら…

実写――live action

実際の風景や実際の人物の動作などを映像に撮ることを、 ――実写 といいますよね。 コンピューターグラフィックスやアニメーションと対比される言葉です。 この「実写」に相当する言葉を英語に求めると、 ――live action に行き当たります。 ここでいう「live…

「感字」は面白いけれど

――感字 という言葉があるそうですね。 意味は2つ、3つあるようで、ネットで軽く調べたくらいではわからないのですが―― すべての意味に共通しているのは、どうやら、 ――字から感じられることで楽しむこと のようです――「字」というのは、仮名やアルファベッ…

良い本というのは

良い本というのは―― まず第一に、たくさん売れていて―― かつ―― 批評家や専門家などの評価も高く―― 読み応えを感じさせる本―― ということになろうかと思います。 そういう本が書店などで平積みにされているのをみると―― なんだか安心したような気持ちになりま…

同じだからわかるのか、違うからわかるのか

自分と同じだからわかるのか―― 自分とは違うからわかるのか―― そこが気になっています。 どういうことか―― いま―― 仮に、世の中の全ての人たちが、何らかの基準によって、2種類に分けられるとして―― それらのうちの1種類の人たちの気持ちはよくわかるけれ…

“同じでないことの確認”がストレスを和らげうる

自分の思っていることと―― 相手の思っていることとが、 ――同じである。 とわかっているときには―― 人は―― それほどのストレスを感じないと思うのですよね。 強いストレスを感じるのは―― 自分の思っていることと―― 相手の思っていることとが、 ――同じなのか同…

「兵家」を「競技」に置き換えて

――勝敗は兵家の常 という故事成語がありますね。 ここでいう「兵家(へいか)」とは、軍事に携わる人々――多くは指揮官――を指します。 つまり、 ――軍事に携わるなら、勝ったり負けたりを繰り返すことが当たり前である。 といった意味になります。 主に戦争に…

地震は勤務時間外に起こるものだと思え

――地震は勤務時間外に起こるものだと思え。 という話をきいて、 (え? なんで?) と思ったのですが―― ちょっと考えてみて、 (あ、そういうことか) と、合点がいきました。 それまでは―― 何となく、 ――地震は平日の日中に起こる可能性が高い。 と、思って…

比べられないことを、比べられないとわかっていながら、あえて比べたがる

人は、ときに―― 決して比べようがないことをあえて比べようとしますよね。 例えば、娯楽雑誌などで、 ――歴代プロ野球選手で最強のホームラン・バッターは? みたいなアンケート企画を、時々、目にします。 もちろん―― 50年前のプロ野球と今のプロ野球とでは…

今だったら、たぶん5日ももたない

きのうまで、 (いいな~) と思っていたことが、きょうは、 (イマイチだな~) と思ったり―― 半日前まで、 (面白いな~) と思っていたことが、今は、 (つまらないな~) と思ったり―― 40歳を過ぎて―― 興味・関心の持続時間が、ずいぶん短くなったように…

自分が同意できない意見を楽しむ近道

自分が同意できない意見を聞いたり、読んだりすることは―― 決して愉快なことではありませんよね。 (け! 何いってやがる!) と腹が立ったり、気分が悪くなったりします。 とはいえ―― 毎日ふつうに生活していれば―― そうした意見に触れる機会は必ずあるわけ…

20代の女性と思しき絵を収めた写真立てが仏具屋さんで

亡くなった身内の写真を飾っておく写真立てを探しに―― 先日―― 仙台の街中を歩きまわったことがあったのですが―― ある仏具屋さんで―― モダンなデザインの写真立てが陳列されていまして―― それら写真立ては―― 人の顔の写真ではなく、絵を収めていました。 仏具…

「人類には早すぎた」

――人類には早すぎた。 という言い方があるそうですね。 あまりにも個性的もしくは独創的であるために―― 一般のユーザーからは敬遠されるようなコンテンツ――ゲーム、アプリケーション、マンガ、小説、映画、アニメーションなど――を指すのだそうです。 いや~…