2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧
人間たちが闘う姿を、(醜い) と思うようになりました。 例えば、映画で歴史物の戦国絵巻を派手に描く作品などは敬遠します。 同様の理由で―― 例えば、TVドラマでドロドロの人間模様を描く作品なども敬遠します。「闘う」も「争う」も、根本的には同質だと…
ほとんど全ての領域の学問は、結局のところは、 ――私たちとは、どういう存在なのか? という問に集約されるのだと思います。 それが人類学的であれば、 ――人間とは何か? となりますし、自然学的であれば、 ――ヒトとは何か? となります。 あるいは――「人間…
時々、(所詮、この世は仮住まい――) と思うことがあります。 ――この世で何事を成しても、所詮は仮のことであり、あの世に旅立つときには、それら成就は、まったく関係がない。 ということです。 つまり―― ある種の虚しさですよね。 仮住まいの家を自費で豪…
舞踏家の人がTVで話をしていました―― 体に耳を傾けると、体が動くようになるそうです。「体に耳を傾ける」とは、おそらく、 ――体の僅かな異変に敏感になる。 ということでしょう。 例えば、 ――「あれ? ちょっと、いつもと違うな」というときに少し長めに休…
――病気の半分以上は不安でできている。 といってよいと思っています。「不安でできている」というのは、 ――病気で困っていることの半分以上が不安な気持ちと密接に絡んでいる。 ということです。「不安」とは、まだ見えぬ将来への恐怖です。 そもそも不安と…
どうして人は―― 毎日、笑って暮らすことができないのでしょうか。 つい、眉間にシワを寄せたり、肩を無用にいからせてみたり―― もちろん―― 日々、頑張って生きているからなのですが―― 本当は、頑張って生きるより笑って暮らすほうが、より強かな意志と細やか…
――背徳 というのは、僕の文芸の主要テーマの一つなのですが―― この「背徳」を―― 男の側からみるのか、それとも女の側からみるのかで―― だいぶ、その中身や風味が変わってくるようなのです。 僕は男なので、女の視点は少ししかわかりませんが―― どうも、女性…
世の中には―― モテる男とモテない男とがいるのではなく―― モテるコツを知っている男と知らない男とがいるだけだ―― と思っております。 あるいは―― モテるコツを実践している男と実践していない男とがいる―― です。 僕は男なので、女性側の事情はわかりません…
今日の昼下がり―― 外国人の男性と話をしていて―― ふと気がつきました。 自分の生まれ育った国を好きになれるかどうかは―― 自分の国の悪いところを受け入れられるかどうかだ、と―― 自分の国の良いところなら―― 他の全ての国々の人々にとっても良いところに違…
――人が人に本当に伝えられることというのは、その人が本当に信じていることだけだ。 という考え方があります。 これによれば―― 詐欺師は自分のウソをときに作話とはみなしていないことになります。 そればかりか―― 俳優は自分の芝居をときに演技とはみなして…
通勤電車に乗っていて、ときに、 ――しーん と静まり返っているときがあります。「通勤電車」といっても、仙台近郊の地方都市の通勤電車では、乗客は少ないのですが―― それでも、ひと車両あたり数十人は乗っているわけで―― その数十人が、皆、一様に黙って座…
人前で話をするときに―― 立って話をするか、座って話をするかで、ひらめきの多さや鋭さが違ってくるような気がします。 今日は―― 昼間は大勢を相手に立って話をし―― 夜は一人を相手に座って話をしたのですが―― 昼間は調子よく、色々なことがひらめいたのです…
一般に―― 男は自分に関心がなく、他人に関心があり―― 女は他人に関心がなく、自分に関心がある―― そういうものだと、僕は考えています。 したがって―― 男は競い事には強く、省み事には弱い―― 女は省み事には強く、競い事には弱い―― 競い事というのは―― 相手…
人は、人とつながることでしか、喜びを感じられないのかもしれません。「人とつながる」とは「他者と意思を疎通させる」ということです。 他人と仲良くしたり、他人と協力したり、他人と分かち合ったり―― ときに「人間嫌い」と呼ばれる人がいます。 概して、…
音が彩る風景というのを―― もう少し味わってもいいと思います。「音が彩る」というのは―― 文字通り、様々な種類の音が聞こえてくる―― ということです。 もちろん―― そうした音は心地よいものでなければなりません。 騒音で「彩る」というわけにはいきません…
外国人と話をしていると―― これといって面白いとは感じられない話題でも、非情に面白く感じられます。「これといって面白いとは感じられない」というのは、多分その話題を日本人とは散々に議論しているからであって―― それを日本人以外と議論するのであれば―…
理想と現実――あるいは、憧憬の宿願と実際の到達―― 両者のギャップは、今さら僕が指摘するまでもなく、多くの人たちによって議論されておりますが―― やはり、人間が平穏に暮らしていくのを妨げる因子であるように思えてなりません。 僕自身の話をしましょう。…
名曲は半日や30分で出来上がってしまうものである、というようなことが―― 歌謡曲の世界では、まことしやかにいわれております。 実際、そのようですね。 プロデューサーから、突然、 ――さあ、この歌詞で曲を作ってね。明日のお昼まで―― といわれ、徹夜して必…
とくにお世辞などをいわなくても、自然に敬意を抱ける相手というのは―― 非常に付き合いやすいですよね。 お世辞というのは、結局は、 ――ウソ ですから―― いわないに越したことはありません。 ――いや、そんなことはない。ときにはウソも必要だ。 との向きもあ…
作家だろうが、詩人だろうが、俳優だろうが、画家だろうが―― 優れた作品を残す芸術家は、自分の仕事に取りかかる前段階から優れているのだと感じます。 豊かな思慮や分別を備え、その資質を作品に反映させる術を心得ており、そのための下準備に十分な時間を…
人には、非日常の体験が必須なのだと思います。 つまり―― 人が日常を幸せに過ごすためには、定期的に非日常を体験する必要があるということです。 そのために、例えば、旅行に出かけたり、映画や舞台をみたり、遊園地に行ったり、本やマンガを読んだりしてい…
ホント・パンツから白い2本の太腿をトロっとみせている女性がいたのです。 上半身に薄手の青いセーターのようなものをピッチリに巻いて、体の線を露(あらわ)にしておりました。 そんなセクシィ衣装の女性が―― ほんの2、3才くらいの女の子を連れていたので…
今日は、どうも喋りすぎた1日でした。 ほんのちょっとのつもりが1時間―― というような具合です。 こういうときというのは―― たぶん自分が苛立っているときなのですよね。 自分の心の内面が、さざ波だっているから―― それを覆い隠すかのように、喋りまくって…
今年のノーベル物理学賞は、日本人の3名の研究者に送られたそうですね。 昨夜は、そのニュースでもちきりでした。 ちょっと騒ぎすぎだろうと思います。 まあ、無視されるよりは、ずっといいのですが―― 少なくとも日本の科学界にとっては―― が―― それにしても…
俳優の緒形拳さんが亡くなりました。 一昨日のことだそうです。 5年ほど前から、肝がんを患っておられたといいます。 が、そのことが大きく報道されることはなく―― 訃報は、まったくの突然でした。 ――ええ? なんで? と驚いた人も、多かったことでしょう。 …
人間の体が持つ二面性については、時と場合とによって、どちらか一方の面のみが強調されやすい傾向にあります。 例えば、医療の現場では、体の精神性が強調されます。 その典型的な極論は、 ――患者は人間だ。精神を持たぬ動物とは違う。 というものです。 他…
ヒトの体のリズムは、平均すると約25時間きざみだといわれています。 1日は24時間ですから、ちょっとズレがあるのですね。 このズレは、人によっては、まったく無視できないと思うのです。 その日のうちに1時間のズレをすっかり補正できてしまう人はいいので…
最近、 ――英語ができるようになりたければ、勉強はするな。 などといわれることが多くなりました。 たしかに、その通りです。「英語ができる」というのは、「英語が使える」ということです。 コミュニケーションのツールとして使える――英語で話せ、英語で聞…
電車に乗って発車を待っていると、10分や20分は眠くなりませんが―― ひとたび発車し、電車が揺れだすと、なぜか5分で眠くなります。 不思議なものです。 周期的な振動に催眠効果があるという話を、どこかできいたような記憶はありますが―― 根拠の確かな話では…
今までに何となく思っていたことをズバッと人からいわれて、(あ、それって、オレがいいたかったことなんだよ) と思うのは自然なことですが―― 今までに思ってもみなかったことをスパッと人からいわれて、(あ、それって、オレがいいたかったことなんだよ) …