マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

直筆で手紙を書くのは

直筆で手紙を書くのは―― やはり、どうしても緊張しますね。 気力を使います。 電子メールのようにはいかない―― だから、疲れます。 正直にいえば―― あまり直筆で書きたくはない―― それでも―― 僕は、意識して、直筆で手紙を書くようにしているんです。 それは…

同じ文字を手で何度も書いていると

同じ文字を手で何度も書いていると―― だんだん、その文字が見知らぬ記号にみえてきて、(なんだ?) と思わず、書く手を止めてしまいました。 その文字は日本語の漢字で―― 日頃よく使う文字ばかりです。 が―― 急に見知らぬ記号に――あたかも、宇宙人が使って…

自分が間違った言葉の使い方をしているときというのは

自分が間違った言葉の使い方をしているときというのは―― 概して気づきにくいものです。 自分では、その言葉の使い方があっていると信じて疑わないから、そのように使っているわけで―― もし―― 少しでも、 ――あやしいな。 と思えたなら―― ひとまず使うのをやめ…

いわゆる「歴史認識の問題」について

歴史とは―― 主観と主観とが、せめぎあって―― その結果、どれか一つの主観によって――たいていは、その時代の権力者の主観によって――他の主観が全て押し切られたあとで、成立していくものです。 歴史は、さも客観のように語られますが―― 実際には、そこに客観…

現実の残酷さの伝え方

現実というものは、たいていは残酷なものですから―― そんなに頑張って伝えなくてよいのではないでしょうか。 その現実やそれに伴う残酷さを知らなければならない人たちに、適切な時期を見定めて、こっそりと伝えるのがよいと思います。 そうでない人たちには…

お世辞を言い合う関係というのは

お世辞を言い合う関係というのは―― 一見、不健全な人間関係のように思われますが―― よく考えると―― そんなに不健全ではないのではないか、と思います。 お世辞をお世辞のつもりでいっていて、いわれているほうもお世辞のつもりできいていて―― そういう感覚を…

ものを作る、ものを壊す

ものを作るのに才能が必要ならば―― ものを壊すのにも才能が必要だろうと思います。 ものを作るには―― 何を作れば喜ばれるかが、十分にわかっている必要があります。 それと同じように―― 何を壊せば喜ばれるかも、十分にわかっている必要があるのです。 もの…

「謝罪の要求」よりも「留意の依頼」

相手に非があると思えたときには、 ――謝罪の要求 ではなく、 ――留意の依頼 が、よいのではないでしょうか。「留意の依頼」というのは、 ――相手に「非」があると思えたことを明確に伝え、その行為や発言を今後は繰り返さないように、相手に依頼する。 という…

「騙すよりは騙されるほうがよい」は本当か

人は―― 誰かを騙(だま)すよりは、誰かに騙されるほうが、よいと思いますが―― ときに―― 騙されること自体が罪になることもあるので―― そう単純には割り切れません。 人が騙されるときというのは―― 誰かを騙そうとしているときであったり―― 誰かを出し抜こう…

2つの言葉の意味が違うときに

2つの言葉の意味が違うときに―― その違いをスムーズに理解できないことがあります。 例えば―― Аという言葉とBという言葉とがあって、Aの意味がBの意味に含まれているときに―― つまり、 ――AならばBである。 とはいえるけれども、 ――BならばAである。 …

嫌悪感と優越感とで包まれた憐憫の情

以下は、ある物語の中での話です。 * 40歳くらいの女性が、とても魅力的な男性と出会って楽しくおしゃべりをしているうちに―― その男性が女性の心理を見抜いて、 ――今度、食事に行こう。いや、旅行でもいい。 と誘ったときに―― 女性は、自分の胸の高鳴るを…

一人ひとりは善なのに、組織を作って固まると

人は、一人ひとりは善なのに―― 組織を作って固まると、悪になりうる―― そんな傾向があるような気がしてなりません。 例えば、ゴミの廃棄について―― 家庭のレベルでは、そんなに悪質な投棄はみられにくいのに―― 企業のレベルでは、けっこう悪質な投棄がみられ…

「やりたい」が勘違いである可能性は?

ある作家さんが、 ――「やりたくない」と本気で思っていることをやっているような人を、私は一人も知らない。たとえ、その人が、口では何といっていようとも――その人のやっていることは、ほぼ例外なく、その人のやりたいことなのである。 と述べているのをみ…

不得意なのに魅せられる

数学が得意な子供は―― 将来、数学者にはならないでしょうね。 数学が不得意で、数学の決まりごとに違和感を覚えまくって、それでもなお、数学に魅せられるような子供が―― 将来、数学者を目指すのだと思います。 不得意なのに魅せられる―― それは、稀有な感性…

自然に争いを始める存在なのか

人は、自然に争いを始める存在なのかもしれません。 争わずには生きていけない―― そうした闘争性を人の生来の性質とみなし―― その性質に、ある種の肯定を与えておくことは、自己嫌悪の迷妄から自由であるためには、そんなに悪いこととは思いませんが―― 実際…

思想

(「思想」ってなんだろう?) と考えることがあります。 ネットで検索をすると、 ――人生や社会について、まとめられた一つの考え とか、 ――(哲学において)考えることによって得られる意識の内容、体系的にまとめられたもの とかいった記述に行き当たりま…

TGB

ロンドン・オリンピックが閉幕し、数日が経ちます。 報道によれば―― 現地では、ファンも選手も十分にオリンピックの機会を楽しめた、との見方が広がっているそうです。 まあ、それは何よりですね。 そうした報道に混じって―― こんなことも伝えられていました…

苦しいときは

苦しいときは、 ――この苦しみが終わるなら、どうなってもいい! などと、つい思うものですが―― 本当は、この言い草それ自体に深刻な矛盾が潜んでいるのですよね。 本当に「どうなってもいい」のなら、苦しみが続いてもよいはずで―― 今の苦しみを何としても終…

人々に大切にされる考え方や知識体系といったものは

精緻な文章というのは―― たいてい読みづらいと相場が決まっていて―― だから、厳密な書き方がされている学術論文などは、読みづらいことこの上ないのですが―― 読み手に大切にされる文章というのは、ふつう読みやすい文章なのですよ。 つまり、精緻な文章とい…

わかっていることだけが書かれてあって

いわゆる自然科学系の教科書は―― わかっていることだけが書かれてあって―― わかっていないことは、キレイさっぱり何も書かれていません。 きょうも―― あることが、まだ、よくわかっていないことを確かめようと思って―― 様々な教科書を手に取ったのですが―― …

オリンピックの商業主義の歪さが集約されているところ

一般に、人が何か出来事に遭遇することで心が動くときというのは―― その出来事の起こることが、ある程度は予想されていながらも、かつ、それがそんなには起こりやすくないと予想されていた場合だ―― といわれます。 例えば―― 野球の試合でいえば―― 9回裏、ツ…

心に残る言葉を口にする人は

心に残る言葉を口にする人は―― いつでも自分の心の中で、本音を語っているでしょう。 自分自身に対し、嘘をついていない―― あるいは、自分自身を欺かない―― いつも自分自身に向かって、誠意をもって語りかけている―― そうやって―― 例えば、自分自身を慰めた…

別にいいじゃん、数学嫌いが増えたって……

世の中には、いわゆる、 ――数学嫌い をやたらと憂える人たちがいて―― そういう人たちは―― どうにかして若い学生さんたちが数学嫌いになるのを防ごうと躍起になっているようなのですが―― 僕などは、(別にいいじゃん、数学嫌いが増えたって……) などと思うの…

趣味・特技

――趣味・特技 というふうに一緒にされてしまうと―― ハタと困ってしまいます。 例えば、何かのアンケートで「趣味・特技」みたいな項目があると、(どっちを答えればいいんだ?) と思ってしまいます。 たしかに―― 趣味であれば、特技になっていることはある…

小さな子供づれを遠目にみただけで

最近―― 小さな子供づれを遠目にみただけで―― それが、 ――親と子 なのか、 ――祖父母と孫 なのかが―― 何となく見分けられるようになりました。 子供をつれている大人の仕草で、だいたいわかるのです。「祖父母」は、扱い方が違う―― ものすごく丁寧――ときに丁重…

定見をもって

世界は混沌に満ち溢れています。 が―― その混沌は、定見をもって眺望すれば、それなりに面白く感じられるものです。「定見をもって」というのは、 ――原理・原則をきちんと踏まえて―― とか、 ――明確な判断基準や価値尺度と照らし合わせて―― とかいった意味で…

洗濯物をベランダに干していたのに

洗濯物をベランダに干していたのですよ。 きのうの午前中に干し始めて―― けさに取り込んだのですね。 そうしたら―― なんと、生乾き――(真夏に丸一日も干してて生乾きって、どういうことだ~!) と一人カリカリしていました。 とくに夕立とかも、きのうは降…

組織に疑似人格を認めてよいか

組織に疑似人格を認めるかのような動きがあります。 例えば、企業に社会奉仕を期待たり―― 正確には、社会奉仕に勤しむ企業に好感を抱く風潮が出てきたり―― それは、それで―― 面白い発想とは思うのですが―― では―― その場合の組織と個人との関係は、どうなっ…

中途半端、生殺し

世の中のことでは、 ――帯に短し、襷(たすき)に長し。 というのが―― 一番に厄介だと思うのですね。 厄介の厄介たる所以は、 ――中途半端 です。 あるいは、 ――生殺し とでもいいますか―― それよりは、 ――短すぎて襷にもできず、長すぎて帯にもできず。 のほ…

ホントかな? まあ、ホントだろう

50代とおぼしき男性医師が―― ちょっと興味深い手記をお書きになっていまして―― それを一読し、(ホントかな?) と思ったのですが―― 結局は、(まあ、ホントだろう) と―― どういうことだったのかといいますと―― その医師の男性は、大学の医学部を卒業し、医…