マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ変わる? 頼むから、いつまでも変わらないでいてくれ!

――世の中の一切は無常である。現在のロシア政府の最高指導者の人となりも、また無常である。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 きのう、現在のロシア政府の最高指導者を例に出しましたので―― きょうも―― その事例に沿って述べようと思いま…

ロシア政府の最高指導者の人となりも、また無常――

――無常 の対義語として、 ――常住 がある―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――常住 は、たんに、 ――常 と、いわれることもあります。 ――無常 ではないのですから、 ――常 ですよね。 初期の仏教では、 ――世の中の一切の事物は無常であるに…

無常

ロシア政府によるウクライナ戦争の報道をみて、 ――無常 ということをよく考えるようになりました。 ――無常 というのは、 ――この世の中の全ての事物は変わり続け、永遠に変わらない事物などは存在をしない、ということ です。 仏教の中核を成す教えの一つとみ…

核兵器は抑止力になるか

――核兵器は抑止力になる。 という考えがありました。 ――核兵器は一度に大勢の人々を殺し尽くし、しかも、その後に残される放射能汚染によって、人が何年も住めなくなる。そんな兵器を外国に使えば、必ず自国も同じように反撃をされると考えるのが自然である…

それが“匹夫の勇”でないかと自問をすることは、とても大切――

――外国の軍隊から攻撃を受けて実際に被害が出るまでは攻撃をしない。 という“勇気”は、少なくとも軍事的には、“非合理的な勇気”ではあるものの―― 逆に、軍事的な合理性を突き詰めていくと、外国への侵略の誹(そし)りを受けやすくなるという意味で、政治的…

軍事的な合理性を突き詰めていけば……。

――「外国からの侵略の予防を目的とする“防衛戦争”にも反対――」というには“勇気”が必要である。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 その理由は、 ――外国からの侵略の予防を目的とする“防衛戦争”にも反対―― ということは、 ――外国の軍隊から攻…

「外国からの侵略の予防を目的とする“防衛戦争”にも反対――」というには“勇気”が必要

ロシア政府がウクライナ戦争を始めてから―― 日本国内においても―― 安易に、 ――戦争反対―― とはいえない雰囲気になってきました。 ――ひとたび外国に侵略をされたら、「戦争反対」などとはいっていらない。ただちに防衛をしなければ、民主主義の政体はおろか、…

この戦争はテーブルではなく、戦場で決着がつく

ロシア政府によるウクライナ戦争の報道をみていたら―― 先ほど、 ――「この戦争はテーブルではなく、戦場で決着がつく」とウクライナの外相が述べた。 というニュースに触れ、 (本当に?) と驚きました。 フランスのテレビ局のインタビューで答えたそうです…

東京に外国の軍隊が攻め込んできたら――

東京の江戸城の史跡を巡るテレビ番組を先日、何気なく、みていたら―― ふとロシア政府によるウクライナ戦争のことを思い浮かべました。 江戸城は、15世紀(室町期後半)の武将・太田道灌によって築かれ―― 17世紀(織豊期終盤)に入って、徳川幕府の初代将軍・…

その割り切れなさが涙の滴となって――

ロシア政府によるウクライナ戦争のニュースを映像でみているせいか―― 最近、自分が住んでいる街並みをみていて、 (ここだって、簡単に、ああなるんだろうな) と思うようになりました。 つまり、 ――外国から軍隊が攻め込んできて、砲撃などを浴びせれば、今…

暴力には歯止めがかからない

今回のロシア政府によるウクライナ戦争については、 ――喧嘩両成敗 ではなく、 ――暴力先成敗(ぼうりょくせんせいばい) の発想が必要であろう―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――喧嘩を始めたら両方とも成敗―― というのが、 ――喧嘩両成…

「喧嘩両成敗」ではなく、「暴力先成敗」――

今回のロシア政府によるウクライナ戦争について―― 日本の識者の中には、おそらくは、 ――喧嘩両成敗 の発想に基づき、 ――ロシア政府に重い責任があるのは明らかであるが、ウクライナ政府にも責任はある。 と主張をする人がいます。 一方で、 ――ロシア政府に全…

非暴力・不服従は、今回のロシア軍やロシア政府に通じたか

今回のロシア政府によるウクライナ戦争について、 ――ロシアの多数派の人々が、現在のロシア政府の最高指導者に政権を手放させように動くことはないであろう。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 なぜならば、 ――ロシアの多数派の人々は、現…

ロシアの人々の多数派の考え

ロシアの国外に住むロシア出身の識者が、 ――今回のロシア政府によるウクライナ戦争を機に、現在のロシア政府の最高指導者が、もし政権を失うようなことになれば、ロシアは内戦状態に陥る。 との見通しを語っているそうです。 その識者は、現在のロシア政府の…

ロシアは、21世紀において、20世紀以前の歴史の中にあった

ロシア政府によるウクライナ戦争について―― ロシアの多数派の人たちにとっては、 ――ロシア政府は、国際法に明確な違反をし、主権国家であるウクライナへ侵略をしているのであるから、当然ながら、ロシアの国益を損ねている。 との見解よりも、 ――ロシア政府…

ロシアの一部の人たちにとっては?

――ロシア政府は、国際法に明確な違反をし、主権国家であるウクライナへ侵略をしているのであるから、当然ながら「悪」である。 との主流の見解に対し、 ――ロシア政府は、たしかに主権国家であるウクライナへ侵略をしているが、侵略をするように仕向けられた…

ロシア政府によるウクライナ戦争を善悪で論じるのは不毛――

――ロシア政府によるウクライナ侵攻 という呼称を、ひとまず、 ――ロシア政府によるウクライナ戦争 に改める―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 さて―― このロシア政府によるウクライナ戦争―― 直接的に引き起こしたのは、紛れもなくロシア政…

「ロシア政府によるウクライナ侵攻」という呼称をいかに改めるか

ロシア軍がウクライナ国内の奥深くへ侵入をしたのは、2022年2月24日のことでした。 以後―― 一連の武力紛争のことを、僕は、 ――ロシア政府によるウクライナ侵攻 と呼んできました。 が―― そろそろ、 (呼び方を改めるほうがいい) と思い始めています。 (起…

戦争は素人でも、政治は玄人なのか

――現在のロシア政府の最高指導者は、戦争の素人のようである。 ということを―― きのう・おとといの『道草日記』で述べました。 では、 ――政治 については、どうでしょうか。 つまり―― 現在のロシア政府の最高指導者は、政治については、玄人なのでしょうか。…

なぜ、もう少し『孫氏』を学んでおかなかったのか

――現在のロシア政府の最高指導者は、戦争の素人のようである。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 誤解のないように述べておきますと―― 一国の政府の最高指導者が、戦争の素人であっても、何ら問題はありません。 戦争の玄人からの意見具申…

むやみに戦争を起こすな

今回のロシア政府によるウクライナ侵攻について、 ――ロシア政府の最高指導者が、より深く参考にするべきは、クラウゼヴィッツの『戦争論』ではなく、『孫子』の兵法であった。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 あえて『孫子』の要点を1…

クラウゼヴィッツの『戦争論』と『孫子』の兵法と

――現在のロシア政府の最高指導者は、クラウゼヴィッツの『戦争論』は理解をしていても、『孫子』の兵法は理解をしていないようにみえる。 という主張をききました. (きっと、そうなんだろうな) と思いました。 ――クラウゼヴィッツ というのは、19世紀プロ…

「戦争犯罪人」は、ただの「犯人」でよいのでは?

今回のロシア政府によるウクライナ侵攻は―― もはや、 ――ウクライナを攻め滅ぼすことが目的の侵略 といってよいでしょう。 女性や子どもを含む多くの民間人が―― ロシア軍ないしロシア政府の治安維持組織、あるいは、ロシア政府が雇う傭兵部隊などによって―― …

その最高指導者を仰ぎみて縮こまっていない人など、いるか

――「現在のロシア政府の最高指導者には正しい情報が届けられていない」などということはありえない。現在のロシア政府の最高指導者は全ての判断を正しい情報に基づいて下している。 という主張を見聞きします。 この主張をうっかり受け入れてしまう人は、 ――…

戦争にもルールはあるか

――戦争にもルールはある。 という話をよく聞きます。 ――戦争は、ただの殺し合いではない。政治の一部である。 という話です。 たしかに―― その通りと思います。 戦争は政治の一部であり―― 特定の政治課題の解決策としての武力行使が、戦争です。 が―― その武…

「戦争、反対!」という標語の「戦争」とは?

ウクライナの首都近郊のロシア軍が去っていった地域には―― 民間人の惨たらしい遺体が数多く放置をされていたそうですね。 日本で報道に携わっている人たちが、 ――とてもテレビでは流せないような映像ばかりが届いている。 と、こぼしているそうです。 このよ…

“自分たち本位”ではなく、“自分本位”か

現在のロシア政府の最高指導者が基づいていると考えられる観点として、 ――自分の歴史認識の正しさの証明の試み や、 ――現在の国際情勢の戦乱化の試み がある―― ということを、きのう・おとといの『道草日記』で述べました。 もう一つ―― 考えられる観点があり…

現在の国際秩序は間違っている?

現在のロシア政府の最高指導者が基づいていると考えられる観点として―― 例えば、 ――自分の歴史認識の正しさの証明の試み という観点がある、ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 これ以外に考えられる観点としては―― 例えば、 ――現在の国際情…

現在のロシア政府の最高指導者の観点は?

――もし、ロシア政府の最高指導者が、少なくとも国益の保持とは無縁の観点から、合理的といえる決断を下し続けているとすれば、その観点の中身を明らかにしておく必要がある。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 そのような観点として―― どの…

その分析は危険かもしれない

――ロシア政府の最高指導者に正しい情報が届けられていない。 という分析は―― 今回のロシア政府によるウクライナ侵攻の非合理性に説明をつけることができる―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 が―― こうした分析は、 ――危険だ。 と捉える見…