マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

本当の意味で「一種しか知らない」といえるのは……

――この宇宙に地球外知的生命体が幾種も存在をしているならば、その精神も身体も、これまでに唯一、知られている知的生命体――つまり、僕ら自身――と殆ど同じと仮定をすることが、最も妥当である。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 それ以外…

僕らは、ただ一種の知的生命体しか知らない

――地球外知的生命体が我々とは全く異なる精神や身体をもっているかもしれない可能性 について考える際に、念頭に置くのがよいと思われるのは、次の4つの場合である―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 1)精神も身体も僕らと全く異なる …

地球外知的生命体が我々とは全く異なる精神や身体をもっているかもしれない可能性

――僕らと同程度の文明や僕らの認識が及びうる程度に高度な文明にとっては、“宇宙規模の災害”は普遍的な脅威であろう。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 では、 ――文明社会の自滅 は、どうでしょうか。 こちらも、 ――真に普遍的な脅威 と…

“文明社会の自滅”や“宇宙規模の災害”は普遍的か

僕らの文明が長く続かない理由として、 ――文明社会の自滅 や、 ――宇宙規模の災害 の2つが考えられる―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 これらの要因が―― この宇宙に存在をする僕らと同程度の文明、あるいは、僕らの認識が及びうる程度に…

僕らの文明が長く存続をしないとしたら、その理由は?

SETI(Search for Extra Terrestrial Intelligence)の文脈で“フェルミの逆説(Fermi paradox)”を捉え直すと、 ――僕らと同程度の文明、もしくは、僕らの認識が及びうる程度に高度な文明が存続をしうる期間は、無視をされうるくらいに短い。 つまり、 ――僕ら…

SETIは“フェルミの逆説”を戦慄的な疑問に変える

――SETI(Search for Extra Terrestrial Intelligence)は“フェルミの逆説(Fermi paradox)”を戦慄的な疑問に変える。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 どんな疑問に変えるのか―― …… …… それは、 ――宇宙の寿命の長さと恒星の個数の膨大さ…

SETIの文脈で“フェルミの逆説”を捉え直す

――フェルミの逆説(Fermi paradox) については―― 6月6日以降の『道草日記』で繰り返し述べています。 ――宇宙の寿命の長さと恒星の個数の膨大さとを考えたときに、我々以外にも知的生命体が存在をしていないはずはなさそうなのに、なぜ我々は彼らに出会えて…

できれば、“不存在の証明”は避けたいから――

――天文学者の多くはSETI(Search for Extra Terrestrial Intelligence)に興味をもっているようであるが、それに深く関わることには躊躇を覚えるようである。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 なぜ躊躇を覚えるのか―― …… …… その理由は、 …

天文学者の多くはSETIに携わることに躊躇をする

――地球外知的生命体が存在をしていそうな恒星系へ発信を行う活動 である、 ――能動(active)SETI(Search for Extra Terrestrial Intelligence) に対し、 ――地球外知的生命体からの発信を探し出して受けとろうとする活動 である、 ――受動(passive)SETI が…

能動SETIで辿りうる最悪の転帰

――能動(active)SETI(Search for Extra Terrestrial Intelligence) の最大の問題は―― 運が相当に悪ければ、僕らの存在が根絶やしにされかねないことです。 もし、本当に地球外知的生命体がいて―― 能動SETIの発信によって僕らの存在に気づき―― 僕らのこと…

能動SETI――どれほどの意義があるのか

――能動(active)SETI(Search for Extra Terrestrial Intelligence) は、 ――地球外知的生命体はいない。 と仮定をして行う分には、十分に自然科学的な活動である―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 が―― 実際には、幾つかの深刻な問題を…

能動SETIは主導権を手放すことになる

――地球外知性の探査(SETI, Search for Extra Terrestrial Intelligence) は、純粋に自然科学的な活動とはいえず―― 多少なりとも人文学的で、多分に社会科学的でもある―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 よって―― 自然科学的な発想のみ…

地球外知性の探査

――地球外知的生命体 を本気で見つけ出そうという活動が実在をします。 ――SETI と呼ばれます。 日本語では、 ――セティ や、 ――セチ と発音をされることが多いようです。 英語の、 ――Search for Extra Terrestrial Intelligence(地球外知性の探査) の頭文字…

「地球外知的生命体」や「超光速航法」の疑似科学

――地球外知的生命体 や、 ――超光速航法 の可能性を自然科学的に考える場合には、 ――自然科学の証明の本質が否定になること を踏まえるのがよい―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 つまり―― もし、 ――地球外知的生命体はいる。 と本気で思…

失敗を楽しめない者は自然科学を楽しめない

――自然科学の証明の本質 は、 ――否定 にある―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 それゆえに、 ――失敗を楽しめない者は自然科学を楽しめない。 と、いわれます。 人は―― 自然科学の研究者に限らず―― 何らかの事柄を前提に据えた上で、何ら…

自然科学の証明の本質の傍らにある

自然科学では、 ――AはBである。 という仮説の妥当性を示すときに―― その否定形である、 ――AはBでない。 の仮定が成り立つとみなした上で、実験や観測を繰り返し―― 何か決定的な矛盾が生じないかどうかをみる―― ということを、きのうの『道草日記』で述べ…

「超光速航法は実現可能である」との仮説は、現在、徹底的かつ直接的な検証を受けている最中である

――「超光速航法は実現可能である」との仮説は徹底的かつ直接的な検証を受けたとはいえない。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 実は―― この仮説は、現在、徹底的かつ直接的な検証を受けている最中なのですね。 どういうことか―― …… …… 一般…

「超光速航法は実現可能である」との仮説は徹底的かつ直接的な検証を受けたか

――時間旅行は実現可能である。 という仮説は―― 様々なサイエンス・フィクション(science fiction)の物語によって否定をされているけれども、 ――超光速航法は実現可能である。 という仮説は―― 宇宙活劇(space opera)を含む様々な物語によって否定をされて…

時間旅行は実現可能ではない。が、超光速航法は……

――時間旅行 について、この1週間、『道草日記』で色々と述べてきました。 その目的は、 ――超光速航法 との比較です。 ――超光速航法は実現可能である。 ということを前提に―― 様々な宇宙活劇(space opera)の物語が紡がれていることは、7月4日の『道草日記』…

「純虚数の速さで移動をする」?

――純虚数の速さで移動をする者にとっては、時間の流れは速くなる。 という仮定――自然科学的には、かなり怪しい内容の仮定――について―― おとといの『道草日記』で触れました。 どこが、どんなふうに怪しいのか―― …… …… そもそも、 ――純虚数の速さ というのが…

僕らが毎日、全員で続けている“時間旅行”

――光速に近い速さで移動をする者にとっては、時間の流れは遅くなる。 という保証――相対性理論(the theory of relativity)が与える保証――からは、 ――より遠い未来への時間旅行 の可能性が示されて―― 他方、 ――純虚数の速さで移動をする者にとっては、時間の…

純虚数の速さで移動をする者は

――光速に近い速さで移動をする者にとっては、時間の流れは遅くなる。 という相対性理論(the theory of relativity)が与える保証とは反対の保証、 ――〇〇に近い速さで移動をする者にとっては、時間の流れは速くなる。 が仮に得られたとしても―― 過去への時…

過去への時間旅行も、できないことはない?

いわゆる時間旅行について―― 自然科学が、 ――実現不可能である。 といっているのは、過去への時間旅行であり―― 未来への時間旅行は、むしろ、 ――実現可能である。 といっている―― ということを、7月5日の『道草日記』で述べました。 なぜ―― 未来への時間旅行…

因果の原理が乱れている

――因果の原理は、時間的にしか作用をしえない。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ここでいう、 ――因果の原理 とは、 ――「結果は原因によって生じる」という理屈 のことです。 それが、 ――時間的にしか作用をしえない。 というのは、 ――結…

時間旅行を主題とする物語で採用をされうる説明

――過去へ旅行に出かけ、過去の自分を殺してしまったら、過去へ旅行に出かけている現在の自分は、どのように説明をされるのか。 との疑問に対し―― 例えば、 ――現在の自分が過去へ旅行に出かけたら、現在の自分は存在をしなくなり、また、過去の自分も存在をし…

過去への時間旅行は本当に実現可能でないのか

――過去へ旅行に出かけ、過去の自分を殺してしまったら、過去へ旅行に出かけている現在の自分は、どのように説明をされるのか。 という疑問には答えられないけれども、 ――未来へ旅行に出かけ、未来の自分を殺してしまったら、未来へ旅行に出かけている現在の…

実現不可能なのは過去への時間旅行

――時間旅行は実現可能である。 との仮説に基づくと―― 例えば、 ――過去へ旅行に出かけ、過去の自分を殺してしまったら、過去へ旅行に出かけている現在の自分は、どのように説明をされるのか。 という疑問に答えられない―― という深刻な矛盾が生じることを―― …

「超光速航法は実現可能である」との仮説の検証の試み

宇宙活劇と自然科学とを本気で繋げるのなら、 ――超光速航法は実現可能である。 との仮説の妥当性を、実験や観察に基づき、考えていく必要がある―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 僕が知る限り―― この仮説の検証を、自然科学の側から試み…

宇宙活劇と自然科学とを本気で繋げるのなら

――宇宙活劇(space opera)は目的を考え、手段を選ばず――自然科学は手段を考え、目的を選ばず―― ということを、3日前の『道草日記』で述べました。 宇宙活劇には、 ――物語の受け手の心を動かすため―― という目的があります。 その目的を達するためには手段を…

“宇宙活劇”の陳腐たる所以

――スペース・オペラ(space opera) つまり―― 僕のいう、 ――宇宙活劇 は、 ――宇宙を舞台にしたサイエンス・フィクション(science fiction)のうち、物語が陳腐な類型に落とし込まれている作品のことを指していた。 ということを―― きのうの『道草日記』で述…