マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

何やら奇妙な愛おしさを

岡山の母のところへ来ております。 妹も、甥と姪とを連れ、来ております。 甥は9歳で、姪は5歳です――僕の記憶が正確ならば……(苦笑 仕事の関係で、例年、年末年始に限らず、まとまった休みを容易にはとれなかったのですが―― 幸か不幸か、今年は震災の影響で…

高校の同窓会に

高校の同窓会に出席してきました。 僕は卒業後初参加でしたので―― 多くの元同級生たちとは20年ぶりの再会となりました。 クラス会ではなく、学年会でしたので、出席者は100名以上にのぼり―― すぐに名前を思い出せない人も多く、(あれ、誰だっけかな~) と…

あの国の違和感の凝集されているところ

北朝鮮では、どうやら権力の移譲が無事に済みそうですね。 父から子への移譲です。 現代日本社会に生きる僕らからみたら、強い違和感を覚える移譲ではありますが―― 北朝鮮の人たちにしてみたら、世襲による権力継承が最も穏当な手法なのでしょう。 北朝鮮の…

計画は虚構

どんな計画も失敗のないことが前提ですよね。 失敗のない計画しか、存在はしないのです。 人は、最初から失敗が見込まれるような計画というのを、決してたてません。 失敗のないようにたてるのが、人情です。 ですから―― いったん計画がたってしまったら、必…

身軽に生きる

身軽に生きたいものですね。「身軽に生きる」とは―― 自分の心のおもむくままに生きるといういみです。 例えば、 ――あんなことをしてみたい。 と思ったら、すぐにできるような暮らし―― ――こんなことはしたくない。 と思ったら、すぐにやめられるような暮らし―…

声だけを頼りに

ラジオなどで、いつも声だけを聴いている人の顔というのは―― なぜかリアルに思い浮かべられるものです。 そして―― その思い浮かべた顔というのは、たいていは実際のお顔とは、だいぶ違うのですが……。 10年前に亡くなった父は―― 子供の頃に耳にしていたラジオ…

自己主張の巧みな人というのは

自分のいいたいことを上手にいう技術というのは―― 相手のいいたいことを上手に聞き出し、聞き出したことと自分のいいたいこととを上手に交換する技術―― だろうと思います。「上手に交換する」というのは―― ――相手がこういっているんだから、自分もこういって…

「悲しい恋」とは

子供の頃、 ――悲しい恋 というのは、いわゆる失恋のことだと思っていました。 が―― 30代も後半になってくると、(どうも違うぞ) と思うようになりました。 恋が悲しくなるのは―― 恋が愛と相克するときです。 例えば―― 自分の恋を貫きたいけれども、当の相手…

いわゆる“作り笑い”というものは

以前にも、ここの『道草日記』で書いたような気がしますけれど―― いわゆる“作り笑い”というものは―― 作ろうとするから、いけないのですよね。 意識して無理に笑おうとするから、引きつってしまう―― かえって相手に怪訝な印象を与えてしまう――場合によっては…

曲には曲の要素でタイトルを

音楽について考えていて―― いつも思うことがあります。 それは―― 曲に言葉でタイトルをつけるというのは―― おかしくないでしょうかね。 例えば、ドビッシューのピアノ曲『月の光』を、 ――月の光 と呼びならわすのはヘンではないか、ということです。(それ、…

言葉の壁を最も鋭敏に感知するのは

言葉の壁を最も鋭敏に感知するのは―― 相手の真意がつかめずに、もどかしく思っているときです。 自分は、相手の求めの意味がわからない―― 意味がわからないから、その求めには、ちゃんとは応じられない―― ちゃんとは応じられないから、誤解を与えてしまい、…

主観的な時間感覚が客観的な時間経過よりも

のんびり一人で休憩をしていたら―― なかなか時間がすぎていかないのですね。(あら、まだ、こんな時間?) 壁にかかっている時計の針が、なかなか進まない――(幸せだ~) と感じました。 だって、まだゆっくり休憩できるから―― が―― 現実は、そんなに甘くは…

大きなニュースが

大きなニュースが飛び込んできました。 北朝鮮のキム・ジョンイル総書記が亡くなったといいます。 心筋梗塞による急死であったとか―― 過労が引き金になっているようです。 現地視察に向かう列車の中で亡くなったそうですから、さもありなんです。 なぜ、この…

困っている人に手を差し伸べるには

困っている人をみかけたら、基本的には、放っておけなくなると思いますが―― その人が本当に困っているかどうかは、簡単にはわかりません。 困っているようにみえるだけで、実際には全く困っていないとか―― 困っているようにみせかけることで、逆に周囲を困ら…

通説に挑むというのは

通説に挑むというのは、勇気のいることです。 何よりも、手間のかかることなのですね。 相手は通説ですから―― 世の中の大部分の人たちに受け入れられている―― それに疑義を挟み、新たな解釈を提示しようというのですから―― 相当に緻密な準備を調えなければな…

同じくらいの気持ちを込めて

文章を書くということは―― 誰かに何かを伝えるということであるから―― ふつうは、書いた文章を読んでくれる人のことが、気になるものです。 が―― ネットなどで不特定多数の人たちに向かって書く習慣がついてしまうと―― だんだん読み手への意識が希薄になって…

桜の花が咲く前の枝に紅く塗った葉っぱを

ものすごくコテコテの失恋の唄を子供が歌っていたりすると、(なんだかな~) と思います。 結論からいえば、 ――やめてほしい(笑 と――「やめてほしい!」ではなく「やめてほしい(笑」なんですがね。 いや―― 面白いとは思いますよ。(失恋どころか恋すら知…

洗練の潜在性

不器用な人の魅力って―― ありますよね。 ぎこちないなりに何とか最後までやりとげようとする姿―― たぶん―― 若いうちは、不器用が魅力だなんて、とうてい思えない――だって、自分自身が幼稚だから―― 若いうちは、洗練を求めたがる――つい洗練だけを追い求めてし…

むしろ野暮の極み

本当の意味で大事な話というのは―― たいていは、表に出てこないものです。 この場合、「表に出る」とは―― 例えば、公の場で議論になる、書物として出版される、TV番組などで放映される、といったことです。 ときどき、大事な話が無理に表に出されているとこ…

宮城県美術館にフェルメールの絵を

宮城県美術館にフェルメールの絵をみにいってきました。 この秋、特別展として『フェルメールからのラブレター展』が催されていたのですね。 フェルメールというのは、ヨハネス・フェルメールのことです。 17世紀オランダの画家です。 今や、日本でも、すっ…

失う前に気づければ

震災から9か月が経ちました。 短いようで長い9か月でした。 震災前の出来事が、遠い過去の記憶になっています。 震災前に帰りたいかといわれれば―― 帰りたくはありません。 が―― 震災前に享受していた様々な事物を、今になって、ありがたく思い返しています…

ときには脇役に

自分の人生であっても―― ときには脇役に徹することがあっていいんじゃないかと思っています。 ――自分の人生なんだから、つねに主体的に! とは、よくいわれる人生訓ですが―― 自分の人生であるからといって、いつも主役に徹している必要はないんじゃないかと…

タイトルは要約

きのうの『道草日記』のタイトルは―― 悪いタイトルの典型でしたね。 ――産後の肥立ち、強腰 というタイトルでした。 一見、何の関連もない2つの言葉を並べたタイトルは、読者の興味を誘います。 ――「産後の肥立ち」と「強腰」? なんじゃ、そりゃ? どんな関…

産後の肥立ち、強腰

きょうは、言葉について、2回ほど衝撃を受けました。 ――産後の肥立ち という言葉がありますね。 出産を終えた母親が回復していくさまをいいます。 僕は、ずっとこれを「産後の日経ち」だと思っていました。 もう一つ、 ――強腰(つよごし) という言葉があり…

きれいサッパリ忘れてしまう

印象に残るニュースというのは、いつまでも鮮烈に覚えているものですから―― いつまでも経っても、新しいニュースだと勘違いをしてしまうことがあります。 興味深く感じた2~3年前の新聞記事を、つい2~3日前のものだと錯覚しながら、友人に話をしたことがあ…

専門知識に振り回される

専門知識を使いこなすのは、大変です。 その高度性や特異性がゆえに、ではありません。 専門知識に振り回されやすいがゆえに、です。 ――専門知識に振り回される。 とは、 ――ふつうの人がもっていないような知識をもとにして何事かの判断を下すときに、ふつう…

反論をするときは

反論のための反論というのは―― やるべきではありませんね。 おそらくは―― ただの一度だって、やるべきではありません。 そんなことをやっていたら―― 考え方に癖がつく―― 例えば、人の意見に耳を貸さない癖、とか―― 反論をするときは、反論の必要性が十分に実…

ヒトという生物種の子育ては

子供づれが前提の空間というのが、ありますね。 郊外型のショッピング・センターなどが、そうです。 そういうところは、物が全体的に低い位置に置かれ、視界を遮るものがなく―― とにかく、ただっぴろい―― たしかに、幼な子をつれて歩くには絶好の環境といえ…

ワープロ・ソフトのなかった時代の文章は

いわゆるコンピュータのワープロ・ソフトがなかった時代の文章と今の時代の文章とを比べると―― だいぶ印象が違ってきます。 何といっても、今のほうが断然に読みやすくなっている―― 章の構成は整然としていて、段落の流れはなめらかで、言葉の用法は統一され…

トラブル・メーカーは人ではない

社会におけるトラブルは、人が起こすと思われていますが―― 実際には、人間関係が起こすと考えています。 つまり―― いわゆるトラブル・メーカーというものは、人ではなくて―― 人と人とのつながりである、ということです。 こうした見解に立てば―― 仮に、基本…