身軽に生きたいものですね。
「身軽に生きる」とは――
自分の心のおもむくままに生きるといういみです。
例えば、
――あんなことをしてみたい。
と思ったら、すぐにできるような暮らし――
――こんなことはしたくない。
と思ったら、すぐにやめられるような暮らし――
そういう生活環境を日ごろから準備しておくということです。
もちろん――
身軽に生きようと思ったら――
多くのことをあきらめる必要があります。
まずは持ち物を減らさないといけない――
不意に何かを企図したり、あるいは、放棄したりするときには、自分の居場所の変更を伴うことがほとんどです。
即座の場所移動には、持ち物の多さが支障となります。
ですから――
まずは、持ち物を減らすことです。
が――
減らすのは大変なのですね~。
人は、いろいろなものを持っている――
目にみえるものから、目にみえないものまで――
目にみえるものがほとんどですが――
意外に、目にみえないものも、少なくはありません。
例えば――
信念とか、自律心とか、克己心とか――
愛着心とか、一体感とか、居心地の良さとか――
道徳心とか、合理性とか、周囲への配慮とか――
それらは、たいていは有意義なものなのですが――
身軽に生きようと思った時には、なぜか邪魔になるものです。