マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

宇宙活劇は▽▽を考え、△△を選ばず――自然科学は△△を考え、▽▽を選ばず――

――宇宙活劇(space opera)と自然科学とは、一見、相性が良さそうで、実は、ぜんぜん良くない。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 鍵となるのは、 ――超光速航法 です。 宇宙活劇は―― 自然科学が、少なくとも現時点では、 ――実現をしえない…

宇宙活劇と自然科学とを繋げる?

――我々以外の知的生命体は存在をしているが、地球には到達をしていないために、我々には出会えていない。 と、20~30代の頃の僕は考えていた―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 一方―― 6月17日の『道草日記』では、 ――我々以外の知的生命…

“フェルミの逆説”に“オッカムの剃刀”を使うと……

――フェルミの逆説(Fermi paradox) に対する答えに、 ――オッカムの剃刀(Occam's razor) の発想を当てはめることは―― 20代や30代の僕なら、しなかった―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 では―― 当時の僕は、 ――フェルミの逆説 について…

“フェルミの逆説”に“オッカムの剃刀”は使うべきか

――フェルミの逆説(Fermi paradox) に対する3つの答え、 1)我々以外の知的生命体は既に地球に到達をしていて、我々に出会っているが、その事実を我々は知らない。 2)我々以外の知的生命体は存在をしているが、地球には到達をしていないために、我々に…

“フェルミの逆説”は逆説か、逆説でないか

――フェルミの逆説(Fermi paradox) の議論は、 ――この宇宙において知的生命体が誕生をする確率 および、 ――この宇宙において知的生命体が存在をしうる惑星の個数 の見積もりの考察に収斂をしていく―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――…

“フェルミの逆説”の議論が収斂をしていくところ

――フェルミの逆説(Fermi paradox) つまり、 ――宇宙の寿命の長さと恒星の個数の膨大さとを考えたときに、我々以外にも知的生命体が存在をしていないはずはなさそうなのに、なぜ我々は彼らに出会えていないのか。 との疑問に対し―― 以下の3つの答え、 1)…

「我々以外の知的生命体は存在をしていない」といえるかどうかの検討に主導的に関わっている領域は?

――「我々以外の知的生命体は存在をしていない」といえるかどうかの検討は、抜群に面白い。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 その理由は、 ――物理学 ――生物学 ――化学 ――地学 の4つの領域の素養が、混然一体となって求められている、という…

「我々以外の知的生命体は存在をしていない」といえるかどうか――この問いが「抜群に面白い」といえる理由

――我々以外の知的生命体は存在をしていないために、我々には出会いようがない。 ということに納得をするには、 ――物理学 や、 ――生物学 の素養のほかに、 ――化学 や、 ――地学 の素養も必要である―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 どうい…

“フェルミの逆説”に関わる“ほんの少しの数学”

――フェルミの逆説(Fermi paradox) への答えとして、 1)我々以外の知的生命体は既に地球に到達をしていて、我々に出会っているが、その事実を我々は知らない。 2)我々以外の知的生命体は存在をしているが、地球には到達をしていないために、我々には出…

宇宙活劇の神髄は――

――未開文明保護条約・説 が、 ――絵に描いた餅 にならないためには、 ――超光速航法は原理的に可能である。 との仮定が必要である―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 よって―― 例えば、 ――未開文明保護条約 のような決め事が取り交わされて…

未開文明保護条約・説 が「絵に描いた餅」である理由

――宇宙文明圏連合 というのは―― それら文明圏が僕らより 1 憶 ~ 3 億年くらいは進んでいると考えられること、また、それら文明圏を営む知的生命体の“寿命の長さ”が 30 億 ~ 100 億年くらいと考えられること、の2点から―― 仮に、そのような連合組織が実在…

未開文明保護条約・説 を“カルダシェフの尺度”の拡充版に当てはめてみると――

――フェルミの逆説(Fermi paradox) への答えの1つである、 ――我々以外の知的生命体は既に地球に到達をしていて、我々に出会っているが、その事実を我々は知らない。 について、 ――宇宙活劇的な面白さがある。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べま…

未開文明保護条約・説

――フェルミの逆説(Fermi paradox) への答えとして、以下の3つがあることを―― きのうの『道草日記』で述べました。 1)我々以外の知的生命体は既に地球に到達をしていて、我々に出会っているが、その事実を我々は知らない。 2)我々以外の知的生命体は存…

フェルミの逆説:重要で現実的であり、かつ非凡で面白い

――汎症受忍(はんしょうじゅにん) や、 ――汎憂根絶(はんゆうこんぜつ) は、重要で現実的な発想ではあるが―― 平凡で面白くはない発想であり―― ――汎症根治(はんしょうこんち) や、 ――汎憂根絶(はんゆうこんぜつ) は、非凡で面白い発想ではあるが―― 非現…

“汎症根治”や“汎憂根絶”は現実的な発想ではない――ただし……

――汎症受忍(はんしょうじゅにん) や、 ――汎憂受容(はんゆうじゅよう) の発想は―― 重要かもしれないが―― そんなに魅力的ではない―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 そんなに魅力的ではないので―― これら発想が嬉々として語られること…

“汎症受忍”や“汎憂受容”は重要かもしれないが……

――汎症受忍(はんしょうじゅにん) にセンスが要るように、 ――汎憂受容(はんゆうじゅよう) にもセンスが要る―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 あらためて記しますと―― ――汎症受忍 とは、 ――あらゆる病気の症状の原因を受け入れ、それ…

“汎憂受容”のセンス

――“持続可能な開発目標”は医学・医療の発想を抜きにしては語れない。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――持続可能な開発目標 とは―― 要は、 ――汎憂受容(はんゆうじゅよう) のことであり―― それがよくわかるには、 ――汎症受忍(はんしょ…

“持続可能な開発目標”は医学・医療の発想を抜きには語れない

――“持続可能な開発目標”が真に目指せるのは、“汎憂受容(はんゆうじゅよう)”である。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――汎憂受容 とは、6月8日の『道草日記』で述べた通り、 ――あらゆる浮世の内憂の原因を受け入れ、それら内憂を認め容…

“持続可能な開発目標”が真に目指せるのは

――持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs) の周りでは、 ――中途半端な“全憂根絶(ぜんゆうこんぜつ)” と、 ――汎憂受容(はんゆうじゅよう) とが混同をされている―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 典型的な混同は―…

“持続可能な開発目標”が抱える問題の本質

2015年の国連総会で採択をされた、 ――持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs) は、社会という生態における、 ――不衰不滅(ふすいふめつ) ないし、 ――全憂根絶(ぜんゆうこんぜつ) の発想に依っている―― ということを、4月30日および5…

“汎憂受容”の発想は誤解をされやすい

個体の次元における、 ――汎症受忍(はんしょうじゅにん) の発想に準(なぞら)えて―― 生態の次元における、 ――汎憂受容(はんゆうじゅよう) の発想というものについて―― おとといの『道草日記』で述べました。 あらためて述べ直しますと―― …… …… 現代の医…

“汎憂受容”の発想

――汎憂受容(はんゆうじゅよう) の発想について―― きのうの『道草日記』で述べました。 この発想は―― 個体の次元における、 ――汎症受忍(はんしょうじゅにん) の発想を―― 生態の次元へ移し変えたものです。 ――汎症受忍 というのは―― 5月15日の『道草日記』…

“全憂根絶”から“汎憂根絶”を経て“汎憂受容”へ

――“銀河文明”を築き上げる知的生命体は、個体の次元で“汎症根治(はんしょうこんち)”や“不老不死”を成し遂げていて、生態の次元で“汎憂根絶(はんゆうこんぜつ)”や“不衰不滅(ふすいふめつ)”を成し遂げている。 ということを、きのうの『道草日記』で述べ…

彼らは“神”ではない

――“地球文明”にとどまっている僕らは、“銀河文明”を築き上げた知的生命体とは決して出会えないが、“銀河文明”を築き上げた知的生命体が、“地球文明”にとどまっている僕らに出会うことは、おそらくは容易である。 ということを、きのうの『道草日記』で述べま…

僕らは彼らに出会えないが、彼らは僕らに出会える

――“太陽文明”を築き上げるくらい知的生命体はともかく、“銀河文明”を築き上げるくらいの知的生命体は、僕らによって「生命」とはみなされえないであろう。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 このことは―― 少なくとも部分的には、 ――フェル…

“太陽文明”や“銀河文明”における“寿命の長さ”は、どれくらいか

この宇宙には、人以外の知的生命体による文明が、おそらくは数多く存在をしていて―― それら文明のうち―― 僕らより 300 ~ 10,000 年くらい進んでいる文明は、無機物の個体を手に入れた上で、“カルダシェフの尺度(Kardashev scale)”の拡充版でいうところの“…

人以外の知的生命体による文明は?

――カルダシェフの尺度(Kardashev scale) の3つの段階、 1.惑星の表面で得られるエネルギーの全てを用いうる段階 2.恒星が放射をしているエネルギーの全てを用いうる段階 3.銀河が内蔵をしているエネルギーの全てを用いうる段階 および―― それらの拡…

人は、有機物の個体に拘っている限り、次の段階には進めない

――地球上を自在に動ける状態 ――太陽系を自在に動ける状態 ――銀河系を自在に動ける状態 の3つの“状態”は、それぞれ、 ――カルダシェフの尺度(Kardashev scale) が示す3つの段階――つまり、 ――「地球文明」の段階 ――「太陽文明」の段階 ――「銀河文明」の段階…

銀河系を自在に動ける状態・再考

――寿命の長さ は―― 人が無機物の個体を手に入れないのなら、 ―― 1 万 ~ 3 万年で 3 倍になる。 といえそうであり―― 人が無機物の個体を手に入れるのなら、 ―― 1 万 ~ 3 万年で 10,000 倍になる。 といえそうである―― ということを、きのうの『道草日記』で…

同様の考察を“寿命の長さ”についても試みる

人の文明の進展は、大まかに、 ――移動の速さ と、 ――寿命の長さ との2つの要因によって規定をされているのではないか―― ということは、5月28日の『道草日記』で述べた通りです。 それら2つの要因のうち、 ――移動の速さ に着目をした上で、 [時間の経過,…