2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
――ハンニバル といえば―― 僕にとっては、カルタゴの将軍ハンニバル・バルカが第一に思い浮かびますが―― 人によっては、殺人犯の精神科医ハンニバル・レクターが第一に思い浮かぶでしょう。 有名な猟奇小説・三部作の主人公です。 アメリカの作家トマス・ハリ…
紀元前2~3世紀のカルタゴの将軍ハンニバル・バルカの戦いの物語は―― ハンニバル・バルカをそのままに主人公として描くのではなく―― 例えば、 ――クラリス・バルカ という女の将軍を主人公として描くほうが、ずっと良い物語になる―― ということを―― おとと…
物語には3つの要素があります。 1) 舞台設定 2) 発生事象 3) 登場人物 の3つです。 これら3つの要素に対し―― リアルおよびフィクショナルの様相は、しっかりとメリハリをつけて配分しなければならない―― というのが―― きのうまでの『道草日記』で――…
――戦いの物語の主人公は女性に限る。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 理由は、 ――主人公が男性だと、戦いの物語をリアルに描きにくいから―― です。 リアルに描けば描くほどに―― 物語は凄惨となり、悲劇となり、半ば喜劇じみてきます。 …
(戦いの物語の主人公は女性に限る) と思っています。 それも―― 色気のある女性が良い―― 物語の受け手の男の何割かが、ほぼ確実に疑似恋愛感情を抱いてしまうくらいに―― 色気のある女性が―― …… …… なぜか―― …… …… 戦いをリアルに描いても支障がないからです…
理論や理念に頼らず、あえて情緒や情念に頼って―― 恋愛や色気などを論じるのが濡れた知性である―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… 理論や理念に頼らないのですから―― 濡れた知性は、 ――相手を説きふせ、強制的な了解を引きだす。 …
――乾いた知性・湿った知性・濡れた知性 ということを―― 僕は、一昨日からの『道草日記』で、盛んに述べていますが―― これら知性の“湿気”が何を意味しているのかといえば―― それは、 ――主観性ないし主観的要素 です。 乾いた知性とは、客観的であり―― 濡れた…
――“生物種の維持に必要な欲望”に根ざした知性 を、 ――濡れた知性 と呼んだら、ひんしゅくを買った―― という話を―― きのうの『道草日記』で述べましたが―― …… …… 僕は―― この“濡れた知性”が―― あえて、そう呼びますけれど―― とても重要だと思っています。 …… …
人の欲望を、 食欲・性欲・知識欲・自己実現欲・金銭欲・名誉欲・権力欲…… というふうに片っ端から挙げていくと―― (ああ、キリがない!) と思いますが―― もし、人を―― 生物種の1つである“ヒト”とみなすなら―― これら数々の欲望を―― わりとスッキリと分類…
自分の思い通りにいかないことをむしろ楽しんでいる―― という人が―― ときどきいます。 その楽しみ方が―― 僕には―― よくわかりません。 思い通りにいかなければ楽しくはないし、どちらかといえば苦しいでしょう。 苦しいのは嫌ですから―― できれば、思い通り…
いわゆる歌謡曲のヒット・ナンバーが―― 発表から何年か経った後に、別の歌手にカバーされて―― それが、それなりにヒットする、ということが―― 少なからず、ありますね。 歌謡曲のファンからすれば―― まことに結構なことです。 カバーもヒットするということ…
昨今の幼児教育では―― できるだけ早い時期から、記号や数値を扱わせるほうがよい―― という考え方になっているようです。 そのように僕も感じておりますが―― でも、 (ただ文字や数字を紙に書かせるだけでは、意味がないよな) とも感じております。 たしかに…
10代や20代の若い人たちのうち―― 生きる苦しみをいま実際に感じているような人たちに向かって、 ――あなたが苦しいのは、社会がおかしいからだ。 というと―― けっこうな共感が得られるそうですが―― …… …… (それで、いいのかな) と思います。 …… …… 仮に、 ―…
失敗から教訓を得て―― その教訓を活かして成功を収め―― その成功から慢心に陥り―― その慢心が仇となって失敗に終わる―― …… …… このように考えていくと―― 失敗と成功とは一つの営みであり―― どこまでを失敗とみなし、どこからを成功とみなすかは―― 実は、容易…
何かと何かとを比べることが―― 人は、大好きだといわれています。 例えば、AとBとを比べる―― あるいは、Aとαとを比べる―― …… …… とにかく比べることが大好きで―― 暇さえあれば、何かと何かとを比べたがるのが―― 人間である、と―― …… …… 比べること自体は…
――ご質問はありませんか。 という質問を―― 僕は、よく用いるのですが―― この質問―― 実は、悪い質問の典型なのだそうです。 きょう―― 初めて知りました。 …… …… もちろん―― 「ご質問はありませんか」と訊かれた人に―― もし、質問があれば―― その人は―― ただ、…
古典を読み、歴史を知るということは―― 過去の時代と今の時代との相違点や共通点をできるだけ多く把握し―― その上で―― その時代に生きた人々の表情や口調を、その息遣いに至るまで、詳細に思い浮かべる―― ということに他ならないでしょう。 それが詳細に思い…
――戦後まもなくの頃、1930年代生まれの人たちは、1920年代生まれの人たちを、どのようにみていたのか。 ということが―― 今―― 少し気になっています。 1945年の終戦時―― 1930年代生まれの人たちは、6~15歳でした。 社会とは、まだ十分には関わっていない年…
冬季オリンピックが開幕しましたね。 スポーツの良さを―― 本当に万国共通かつ純粋純朴に楽しめるのなら―― いうことはないのですが―― …… …… 国威発揚が暗に求められている風潮には―― 少なからず違和感を覚えます。 …… …… そうした違和感は―― 今に始まったこと…
――くノ一 といえば―― 今日、 ――女忍者 の異称として―― 虚構の世界ではおなじみですが―― この「くノ一」―― 江戸期には、単に女性のことを指す隠語であったといいます。 1950年代後半に忍者モノの小説が流行し―― その物語群の中で、 女忍者 = くノ一 の図式が…
作家にとって欠かせないのは、 ――「異性への幻想」という名の動機 であろうと思います。 そのような動機は―― 例えば―― 忍者小説に、史実性の疑わしい女忍者を主役級で登場させるとか―― まだ20代なのに、超越的に活躍をする青年政治家を登場させるとか―― そう…
しがらみは―― それにしがらまれているうちは―― そうと気づかないものですね。 だからこそ―― しがらみに、しがらまれるのでしょう、人は―― しがらまれて―― もし―― それがしがらみだと気づければ―― 誰でも―― それを振り払おうと、少しは考えるものです、たぶん…
詞には―― 日常の憂さを晴らす壮大さが込められています。 その詞を読むと―― 壮大な情景を心に思い浮かべることができる―― ということです。 もちろん―― そういう詞だけではなくて―― 例えば、日常の憂さに埋没し、その中で、一服の清涼剤を提供するような―― …
――女性にとってのセーラー服や白拍子のような存在が、男性にはない。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 述べた後で、 (待てよ?) と―― ちょっと思ったことがあります。 (スコットランドの民族衣装はスカートではなかったか) というこ…
――セーラー服も白拍子も、“性の倒錯”が絡んでいる。 といった主旨のことを―― 1月31日の『道草日記』で述べました。 どちらも、“性の倒錯”がもたらす何らかの魅力によって、裏打ちされている―― ということです。 …… …… この“性の倒錯”の魅力は―― あくまでも、…
白拍子として最も有名な人物は―― おそらくは静御前である―― という話を―― きのうの『道草日記』で述べました。 そして―― その静御前は―― 一般に思われているよりも、はるかに気の強い女性ではなかったか、と―― …… …… 気の強い女性と、そうではない女性と―― …
白拍子として最も有名な人物は―― おそらくは、 ――静御前 です。 平安末期の武将・源義経の側室であったと考えられています。 源義経は、鎌倉幕府の祖・源頼朝の弟ですね。 鎌倉幕府の樹立に際し、最も華々しい軍功を挙げた武将です。 その義経の側室として――…
――セーラー服の本来のデザインは冬服か夏服か。 との質問を受けたなら―― 皆さんは、どのようにお答えになるでしょうか。 もちろん―― ここでいう「セーラー服」とは―― 中学や高校などの女子学生用の制服のことです。 …… …… 何となく、 ――冬服―― とお答えにな…