マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「宇宙人は友好的か、侵略的か」ではなくて

最近―― アメリカの識者たちの間で、 ――宇宙人は友好的か、侵略的か。 という議論が熱くなっていると聞き、 (え? なんで?) と思ったのですね。 まず思ったことは、 (友好的か侵略的かなんて、事前には絶対にわからないから、自分たちにとって都合の悪い…

「つぶしが効くから……」とはいえない

今から20年くらい前―― 僕が、まだ大学生だった頃―― 当時、中堅どころであった医学者・科学者の人たちから、しばしば忠告されたことは、 ――若いうちは、「何になりたいか」ではなく、「何をなしたいか」について、ぜひ考えてほしい。 というものでした。 20歳…

「考える前に動け」と「動く前に考えろ」との違いは何に由来するか

年長の社会人が、年少の社会人に、 ――考える前に動け。 と助言したり、 ――動く前に考えろ。 と助言したりするものですから―― 年少の社会人は、しばしば弱ってしまうのですが―― この違いは―― 要するに、 ――情動を肯定的にみるか否定的にみるか。 の違いです。…

感情の具体例として最も鮮烈なのが

僕が愛とか恋とかに拘るのは、 ――感情って大切だよ。 ということを主張したいためです。 この感情の具体例として最も鮮烈なものが、 ――恋 だと―― 僕は考えています。 もう少し厳密に述べますと―― 誰かを、 ――好き と思う気持ちは、少なくとも2つに分けるこ…

受恋から離恋へ

5日前の『道草日記』で、 ――円満な失恋には、受恋(じゅれん)を経て、離恋(りれん)に至る必要がある。 と述べました。 これは、当然ながら、恋をした方の問題ではなく―― 恋をされた方が留意すべき点だといえます。 受恋とは―― ここ数日の『道草日記』で再…

いわゆる“ふること”を考えている人にとっても

きのうの『道草日記』で、 ――恋にアクセルはない。 と述べました。 もう少し砕けていうと、 ――恋は、いつでも加速しっぱなし―― ということです。 わざわざアクセルで加速させる必要はなく―― むしろ、いかにブレーキで抑制するかが大切である―― ということで…

恋にアクセルはない

最近の『道草日記』では、「恋」だの「愛」だの、ちょっと軟派な話題が続いておりますが――(苦笑 きょうも、恋について―― * おとといの『道草日記』で、 ――恋は感情である。 と述べました。 「感情である」というのは、 ――情動である。 と言い換えても、よ…

「愛」と「恋」とだったら、「恋」の方が好き

僕は「愛」と「恋」とだったら、「恋」の方が好きなんですよ。 いえ―― これは純粋に言葉の問題でして―― 愛も恋も、人にとっては大変に重要な概念であるし―― 愛の概念が恋の概念よりも上等であるとか下等であるとかいうことを強く主張するつもりありません。 …

恋と愛との区別がつかないうちは

しばしば10代や20代の人たちが誤解していることの一つに、 ――愛は感情である。 ということがあります。 あるいは―― この誤解と表裏一体の誤解として、 ――恋は意志である。 というのもあります。 実際には、 ――恋は感情である。 であり、 ――愛は意志である。 …

恋覚を持ち、恋識を得る

きのうの『道草日記』で―― 失恋には、「円満な失恋」があり―― それは、 ――誰かが誰かに恋をしたときに、恋をされた方は受恋(じゅれん)をし、離恋(りれん)をし、恋をした方は抑恋(よくれん)をし、失恋をする。 というものだと述べました。 が―― この表…

円満な失恋

きのうの『道草日記』で、 ――得恋よりも失恋のほうが重要である。 と述べました。 その理由は―― 失恋が、 ――相手の気持ちを受け入れること だからです。 この「相手の気持ちを受け入れること」というのは―― 第一には、自分の恋を受け入れようとしない相手の…

得恋よりも失恋の方が重要

――失恋 の反対が、 ――得恋(とくれん) であるということは―― 9日前の『道草日記』で触れました。 つまり、 ――自分の恋が成就しないことを「失恋」といい、成就することを「得恋」という。 ということです。 ところで―― 失恋と得恋とでは、どちらが重要でし…

結果論で糾弾する誘惑

結果論で糾弾する誘惑―― というものが―― あると思っています。 例えば、 ――あの時、○○していれば、うまくできたはずなのに! とか、 ――あの場でも、○○が最善策だと、わかったはずだ。 とか―― その時その場に居合わせていなかった人が―― 居合わせていた人たち…

なぜ映像を見入ってしまうのか

きのうの『道草日記』で、 ――写真は豊富な話題を提供するけれども、映像はそれほどでもない。 と述べました。 もちろん―― これは僕の主観に過ぎないわけですが―― それでも―― この命題は、真実を少なからず含んでいるように―― 僕には感じられます。 少なくと…

写真は見るものではない

写真は、一般的には、 ――見るもの と思われていますが―― 僕は、 ――語るもの だと思っています。 人は、何かを語る時に―― 写真を供覧しながら語ると―― とても語りやすくなるのですね。 その写真に関わることで、いま語るべきことが、次々と思い浮かんでくる――…

議論はすり替えてよい

――それは議論のすり替えだ。 という時は―― たいてい糾弾ですけれども―― それが糾弾となるのを―― 僕は、子供の頃から、 (なんか変じゃないか) と思ってきました。 もしくは、 (もったいない……) です。 例えば、議論が停滞しているような時に―― 議論をすり…

ほぼ例外なく「美しい」?

新幹線のホームに上がってきて電光掲示板を見上げる人たちの姿をみていると―― ほぼ例外なく、 (美しい) と感じられるのですよね。 老若男女を問わず、皆さん美しい―― 背筋をピンと伸ばして凛々しい顔つきをされている―― (これはどうしたことか) と思って…

リズムネタは脳内麻薬を?

いわゆる“お笑い”のネタの一つとして、 ――リズムネタ というのが流行しているようですね。 小気味よいリズミカルな口調で、観客をはやし立てるかのように漫才をやる―― ただし、その掛け合いの言葉に深い意味はない―― ですから―― 漫才の達人や玄人にいわせる…

格差の拡大が困る理由

昨今―― おカネをいっぱい持っていて働かなくてもよい人たちは、ますますおカネを増やし―― おカネを持っていなくて働かなくてはならない人たちは、なかなかおカネを増やせない―― という見方が―― 注目を集めているようですね。 フランスの経済学者トマ・ピケテ…

何かを忘れることは悪いことか

一般に―― 何かを忘れることは悪いことではないと思うのです。 その「何か」を忘れた結果―― 約束を反故にしたり、関心を取り戻そうとしなかったりすることが悪いのであって―― そうでないのなら――つまり、約束を守ることができ、かつ関心を取り戻すことができ…

もしも「失恋理論」というものが成立しうるなら

――得恋 という言葉が―― あるそうですね。 意味は、 ――恋愛を成就すること だそうで―― あの「失恋」の対義語なのだそうです。 * 「得恋」という言葉に行き当たったのは―― 実は、 ――失恋理論 という理論が成立しうるかどうかを考えていたからです。 この場合…

雨降りが楽しくなくなったのは、いつからか

雨の中を歩くのが―― こんなにも苦痛になったのは―― (いつからだろう?) と思っています。 昨夜は―― 雨の中を、(迷った末にタクシーを使わず)歩いて帰宅したのですが―― けっこうな土砂降りでして―― カバンは濡れるわ、ズボンは汚れるわ、大変でした―― 十…

そりゃあ、たしかに「重荷」だ

徳川家康が残したとされる言葉に、 ――人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。 というものがあります。 口語訳をすれば、 ――人生は重荷を背負って遠い道のりを進むようなものだ。 くらいになるでしょうか。 人生は長くて苦しいものだということを諭した…

心ない褒め言葉

きのうの朝―― テレビのチャンネルをトーク番組(TBS系列『サワコの朝』)に合わせたら―― 歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんがご出演になっていて、 ――「褒められたことは疑え」と、父から教わった。 といった主旨のことをおっしゃっていました。 (たしかに……)…

“自分へのご褒美”の記憶がない

――自分へのご褒美と思って、新車を買ったんですよ。 とか、 ――きょうは自分へのご褒美として、とびきりスイーツを頂きました。 とか―― この“自分へのご褒美”というフレーズ―― 僕は、なかなかに好きなのですが―― きのう―― ふと思い当たりまして―― (そういえ…

「これも新手のファッションか」と

おとといの『道草日記』で―― 腰の少し上のあたりまで伸びている白髪の女性のことに触れ、 ――新手のファッションか! と訝(いぶか)ってしまったことを述べましたが―― そのあとで、 ――これも新手のファッションか。 と訝ってしまうことがありまして―― 30代く…

誰かを非難しようと思ったときには

誰かを非難するときに―― その「誰か」が置かれている状況を正しく理解していないからこそ、非難できる――気軽に非難してしまう――ということがあって―― 注意が必要です。 著名人の方が、ネットのブログなどで、つい誰かを不用意に非難してしまって―― 逆に、ご…

新手のファッションなのか、育児のストレスなのか

停車中の電車に乗って発車を待っていると―― 駅のホームから、白髪のお婆さんがヨチヨチ歩きのお嬢ちゃんを連れて入ってきました。 そのお婆さんの白髪は妙に長くて―― 腰の少し上のあたりまで伸びていました。 (へえ~。白髪なのに髪を長くしてる人って、初…

自分の気持ちをコントロールする

人は―― やるべきことをやったあとでは―― 元気になって―― やりたいことをやったあとでは―― 気分が沈む―― そんな傾向が―― 何となく、あるように感じております。 あるいは―― こうともいえるでしょうか。 やりたいことをやりはじめるまでは―― 元気でいて―― やる…

歌のアグレッシブなプロセス

歌は―― その詞がいかにもフィクションであるように書かれていても―― 誰かが情感を込めて真剣に唄ったら、 ――もしかして、これ、フィクションじゃないんじゃないか。 などと思わせる―― それだけの力が歌にはあると思うのです。 同じことを―― もう少し簡単にい…