2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
本当の意味で、わかりやすい文章というのは―― 最後まで読み終わる前に、何がいいたいのかが、伝わっている文章であろうと思います。 最後まで読まなければ伝わってこないような文章というのは―― たとえ、それがどんなに美しい文章であっても―― わかりやすい…
今日の社会への歴史の流れは―― 様々な分岐を経て、今日にまで至っているので―― 今日の社会の有り様は―― かつては存在しえた数多(あまた)の可能性の中の一つに過ぎないのですが―― 今日の社会に生きる僕らにとっては、あくまでも今日の社会が全てなのですか…
人は、本当のことは、なかなか話さないものです。 話すと―― 取り返しのつかないことになるかもしれないから―― それでも―― 人は、時に本当のことを話そうとする―― 話すことで―― 取り返しのつかないことになるかもしれない代わりに―― 何か、かけがえのないもの…
過去の自然現象には何らかの傾向や規則性を見出すことができて―― それらを基に―― 人は、自然現象の負の事象の勃発――例えば、地震・津波や火山の噴火、暴風雨・暴風雪、あるいは感染症の大流行など――に備えることができるわけですが―― その傾向や規則性という…
例えば―― 朝、起きて、(あ、きょう夜、寝るまで、何もすることがない) と気づくとき―― それは―― 見方によっては、最悪の辛苦であろうし―― 見方によっては、最高の享楽であろうと思うのです。 それは、180度の違いです。 何の違いか―― 簡単にいえば――「何も…
自分が、とっくの昔に捨て去った命題を信じている人がいると、(なぜ?) と、つい訝ってしまうのですが―― でも―― その命題を信じていた頃の自分を思い出すと、(まあ、仕方がないか) と思うのです。(あの頃は、自分だって信じていたからな……) と――(あの…
――形式 に対し、 ――実質 といいます。 形式は実質を伴いません。 おそらく―― 実質を伴わないことが形式の要件といってよいでしょう。 形式については―― 何よりも意味が大切になってきます。 裏を返せば―― 実質については、意味は、さほど大切ではありません…
美しいものを「美しい」と思うには―― 記憶が必要だと思うのです。 あるものをみて、それを「美しい」と感じることは―― 過去に、それと同じものを、あるいは、それと同じようなものをみたときの心地よい記憶が甦ることに相当するのではないか、と―― つまり、 …
人が人を評価するのに―― 1日や2日では足りません。 絶対に足りません。 最低でも―― 1か月や2か月は必要です。 本当にしっかりと評価しようと思ったら―― 1年や2年は必要です。 人を評価するとは、本来、そうしたことです。 が―― 実際には1日や2日くら…
心が動くときというのは―― およそ動きそうにもないときにこそ―― と思います。 いかにも心が動きそうなときほど―― 心は、えてして動かないものなのです。 ですから―― ある人の心を動かそうと思ったら―― その人の周りに入り浸って、その人に一生懸命に働きかけ…
社会に変革を起こそうとするときに―― 社会の多数派に働きかけるのがよいのか、少数派に働きかけるのがよいのか―― きっと簡単には結論が出ないと思うのです。 一見、多数派に働きかけるほうがよいように思えますが―― 歴史をみると、社会を変革してきたのは、…
言葉での記述には限界があって―― それゆえに―― 言葉だけで情報をやりとりしている限りは、どうしても不正確さや曖昧さが残るのですが―― それ自体は仕方のないことです。 人は、人らしいことを言葉なくしては容易にできません。 自分で考えたり、自分の気持ち…
人は、安定した環境で、なるべく安穏に暮らしたがるものですが―― 安定や安穏だけでは、そのうちに物足りなくなって―― やがて、変化や刺激を求めるようになります。 が―― その変化や刺激には2種類あって―― それは―― 自分にとって好ましい変化や刺激と好まし…
毎日、文章を書いていて思うのは―― 自分が書きたいものと―― 周囲の人たちが自分に書いてほしいと期待しているものとのギャップというのは―― 多くのことを教えてくれると思うのです。 一つは―― 自分のことは自分自身が一番よくわかっていないということ―― も…
俳優の三國連太郎さんが亡くなったと知り、(存在感のある名優が、また一人、逝ったか) と思ったのですが――(ちょっと待てよ) と思い直しました。 僕は、まぎれもなく、三國さんを「ものすごく存在感のある俳優さん」として心に留めていたのですが―― では―…
本当に大切なことを―― 人は、なかなか喋ろうとしません。 それをどうにかして喋らせようと思うことは―― 無益であるばかりか―― 危険です。 喋りたがっていないことをムリに喋らせると―― ムリに喋らされたことで、心のバランスを大きく崩しかねませんので―― き…
大人は、子供に、 ――議論をすりかえてはいけません。 などという小言を―― 安易に用いるべきではありませんね。 人の知的営みは、すべからく議論をすりかえることで発展してきたのですから―― 例えば、 ――主観と客観との違いは何か。 を、 ――そもそも客観は定…
二者択一の議論というのは―― 不毛だと思うのですよね。 例えば、 ――AかBか? のような議論です。 そもそも――「AかBか?」が本当に二者択一であるのなら――「B」というのは「非A」であるし、「A」というのは「非B」であるはずなのですが―― そんなこと…
心に余裕を持ちたいものです。 そうすれば―― まず、たいていのトラブルには、適切に対処できるものです。 いきなり、(え?) ということが起こっても―― とっさに、(まあ、いいか――とりあえず、こうしておこう) と受け流せてしまう―― そのためには―― 何と…
下手に緻密な論陣を張ろうとすると―― どうしても些事の数々にとらわれてしまって―― 説得力のある明確な主張ができなくなってしまいます。 柱にゴテゴテと装飾を取り付けていった結果―― 柱が折れてしまったり、曲がってしまったり―― おそらく―― 装飾は、 ――柱…
誰もがわかっていることなのに―― それをそうと言い切ることはできなくて―― でも―― 自分には、それをそうと言い切ることが許されている―― そういうときに―― あなたは、それをそうと言い切ることに、何か意義を見出しますか。 例えば―― 社運をかけたプロジェク…
イギリスのサッチャー元首相が87歳で亡くなったというニュースを知って―― また、自分の少年時代が遠ざかったように感じました。 というのは―― 1973年生まれの僕にとっては、最初のイギリスの首相が、 ――マーガレット・サッチャー であったからです。 もちろ…
会話は、どちらか一方のペースでするものではなくて―― 双方のペースが自然と折り合うペースでするものです。 ですから―― 例えば、いまAという人がBという人と速さ7で会話をしているからといって―― Aという人は、誰と会話をするときでも速さが7になると…
若いときは、 ――人生、一度きりなんて少なすぎる! と思うもので―― しだいに歳をとっていくと、 ――人生なんて、一度きりで十分だ! と思うものだそうですね。 歳をとって人生の終幕が近づいてくるにつれて「一度きりで十分だ!」と思える――その理由が、よく…
生半可な知識や理解のままで、何か意見をいうと―― 中途半端な意見にしかなりません。 少なくとも―― 聞く人が聞いたら「中途半端だな」と感じてしまうような―― そんな意見です。 何か意見をいおうと思ったら―― その意見を説明するのに必要な知識や理解の10倍…
今年になって、新聞を3~4日分まとめて読むことが多いのですが―― 以前は―― その3~4日分を日付の順番通りに読んでいたのです。 が―― 最近は無作為に読みます。 例えば、4月3日分を読んだ後で4月1日分を読み、その後で4月4日分を読む―― みたいな……。 なぜ無作…
写真は―― 絵画と違って、現実をありのままに写していると考えがちですが―― 実際には、そうではありませんよね。 第一には―― 写真には枠があります。 枠の外側は、一切、写し出されません。 廃墟と化した街路の路肩に戦車が停まっていて、キャタピラの近くに…
とある会誌のエッセイを読んでいて―― 思わず笑ってしまいました。 どんなエッセイかというと―― その昔――バブル期の頃に「3高」という言葉がもてはやされていた、と―― 曰く、 ――高学歴、高収入、高身長 ですね。 未婚の女性が結婚相手に求める条件です。 そ…
きょうは4月2日ですね。 小学校に通っている頃―― クラスに4月2日生まれの人がいて―― 誰であったか、 ――4月1日生まれは1つ上の学年になるから、4月2日生まれが、僕らの学年では一番の年長になる。 という話をしていて―― 僕は、その話を、(これは、「4月1日は…
ここ半年ほどは―― まったくといってよいほどに、 ――プライベートな自由時間 がなくて―― 元気が出ません。 困っています。「プライベートな自由時間」というのは―― 単なるプライベートな時間とも、単なる自由時間とも違うのです。 プライベートな時間であり、…