マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

きょうは銀行に寄って後悔

きょうは何となく、 (銀行に寄っておきたいな) と思って―― 午前中に銀行へ行って幾つか用事を済ませたのですが―― 銀行の店内に足を踏み入れた瞬間に、 (しまった!) と、後悔をしました。 (きょうは月末だった……!) と―― いつもは閑散としている店内に…

「守成」で守るのは何か

――創業は易く、守成は難し。 という故事成語があります。 中国・唐の時代―― 皇帝・太宗が、近くに控えていた重臣らに、 「創業と守成と、どちらが難しいか」 と訊いたことに端を発するのだそうです。 ここでいう「創業」とは、国家を樹立することであり、「…

平等には要注意

――平等 は、一見、普遍的かつ絶対的な正義なのですが―― 実際には―― そうではありません。 なぜか―― 実際の社会には、 ――運・不運の不平等 が既存しているからです。 例えば―― たまたま裕福な地域・家庭に生まれたとか―― 生まれながらに才知・容貌に恵まれた…

豊臣秀吉が大勢の子を成していても

歴史に“たら・れば”は無意味である―― とは、よくいわれますが―― その「無意味」には、2通りの主張があります。 一つは、実際に起こってしまったことの積み重ねが歴史なのであるから―― 実際には起こっていないことを仮定して歴史を論じても、意味はない――さ…

死から生への視点は大切だけれど

人の一生は―― 死から生をみれば一瞬に感じられ―― 生から死をみれば永遠に感じられます。 よって―― 人は、おのれの一生を貴重に思うべく、できるだけ若いうちに死から生への視点を獲得するのがよいとされています。 が―― この獲得が、あまりにも早すぎるのは…

話の完成度は高いほどよいというものではない

話の完成度は、高ければ高いほどよい―― というわけではありません。 ここでいう「話」とは、主に講演や座談ことですが―― 論文やエッセイ、小説、あるいは、映画やテレビの番組についても、同じようなことがいえます。 なぜ、そういえるのか―― 話の完成度が高…

多数決の危険

直前の世論調査で、 ――残留派が優勢 と聞いていたので―― 第一報に触れた時には、 (え? マジで?) と、ひさびさに本気で驚きましたよ。 …… …… 欧州連合からの離脱を問うイギリスの国民投票のことです。 日本時間で、きょうの昼すぎに結果が判明しました。 …

片思いは悪ではないけれど

片思いは様々なトラブルの原因になりえますが―― 片思い自体は悪ではありません。 誰かが誰かに一方的な思いを抱くのは―― 誰のせいでもありません。 この場合の「思い」とは、ほとんどが感情です。 たいていは恋愛感情ですが―― 単なる愛情であることも、少な…

親は子に永遠の片思い

――親の心(こころ)子(こ)知らず という言葉がありますね。 ――子は、親の気持ちに配慮することなく、勝手気ままに振る舞うものだ。 といった意味です。 たしかに、真理の一面を突いている言葉とは思いますが―― 反対の意味の言葉として、 ――子の心親知らず …

著名人の呼び方

以下は、著名人と親交のある方がおっしゃっていたことです。 * 一般に―― 著名人を呼び捨てにすることは―― ぜんぜん珍しいことではなく、むしろ、ありふれたことであり―― あえて呼び捨てにすることで、かえって非日常の敬意を表すことになる―― との考えもあ…

車のラジオで歌を聴いて、雑感

歌を聴くと、僕は―― つい詞への思い入れを深くして、 (詞こそが歌の全てである) などと信じ込んだりしていたものですが―― 最近、 (別に、そんなことはないよな) と、思うようになりまして―― 「そんなことはない」とは、 ――詞こそが歌の全てである、とい…

知りたくない情報をネットから取得できる人

自分が知りたくない情報を――自分にとって不利な情報、不愉快な情報を―― ネットから取得できる人というのは―― 大変に素晴らしいと思います。 そうした情報を―― テレビや新聞、雑誌、あるいは人の噂などから取得できる人も、なかなかの資質ですが―― ネットから…

人に働きかけるのではなく、人の話に働きかける

人に働きかけるというのは、大変に難しいことです。 どんなに良かれと思って助言をしても、どんなに真摯かつ丁寧な提言を行っても―― それらが快く受け入れられることは、あまり多くありません。 むしろ―― それら助言や提言を機に人間関係が気まずくなった―― …

人の話を“受けとめる”のが難しい理由

人の話を“受けとめる”というのと―― たんに人の話を“聴く”というのとでは―― 様相は、まったく異なります。 いかに異なるのか―― …… …… 違いは―― 実際に反応してみせるか否かの違いです。 …… …… 話をしている者が話を聴いている者に対して期待する反応―― という…

1つしかない“最も伝えたいこと”を正確に把握する

人の話を聴く時に―― 絶対に忘れたくないことがあります。 それは、 ――相手が最も伝えたいと思っていることは、たいていは1つしかない。 ということです。 もちろん―― ただの“伝えたいこと”なら、2つや3つくらいあるのが普通でしょう。 が―― “最も伝えたい…

聴く・受けとめる・働きかける

人の話を聴くときは、 聴く 受けとめる 働きかける の3つの過程を意識することが大切なのは―― きのうの『道草日記』で述べた通りです。 これら3つの過程のうち―― 多くの人たちから苦手とされているのが、 働きかける です。 ――人の話は、ちゃんと聴けるん…

人の話を聴くのは難しい

人の話を聴くことが難しいとは―― しばしば指摘されることですが―― では―― なぜ人の話を聴くのが難しいのか―― その理由も併せて説明されることは―― そんなに多くはないように思います。 なぜ人の話を聴くのは難しいのか―― それは―― 人が人の話を聴くときには…

「心の闇」は闇なのであって

皆が嫌がる仕事を積極的に引き受け、 ――私は、この仕事が大好きで、いつも誇りをもって取り組んでいる。 と、いい続けている人が―― 陰で、 ――死にたい。 と、こぼし続けている現実がある時に―― (やっぱり、その人も、口では「大好きで……」とか「誇りをもっ…

人生の達人が掲げる目標

きょう元気になりたかったら―― あした、やりたいことをやるように―― そして―― あした元気になりたかったら―― きょう、やるべきことをやってしまう―― そうすれば―― 自分の気持ちを上手にコントロールできる―― と、僕は考えています。 なぜならば―― 人は―― や…

「何を食べたい?」と訊かれたら

食べたいものを食べたいときに食べたいだけ食べることの喜びは―― 自分の気持ちを安寧に保つのには、なかなかに強力であろうと思います。 食べたいものを食べたいときに食べたいだけ食べるとき―― 人は、ひとまず目先の不満や不安、緊張、恐怖、辛苦などの負の…

世界の終わりの直前はドラマティックかもしれないけれど

世界が近い将来に終わりを迎える―― という設定の物語は珍しくないそうで―― 例えば―― 天体観測によって約1ヶ月後に小惑星が地球に衝突することが判明したというような状況を想定すれば―― けっこうリアリティのある終末の物語が意外と簡単に描けるのだそうで…

長く苦しく重い病気の化身に自分はなりうるという事実を

人生経験を十分に積んでいる人たちの中には―― いわゆる、 ――医者ぎらい が少なからず含まれています。 それは―― とても自然なことです。 なぜならば―― 長く苦しく重い病気というのは―― たいていは、 ――医者の姿 をして現れるからです。 自分が長く苦しく重い…

虚構の物語の主人公には打ってつけ

頼まれたら断れない人―― というのがいます。 そういう人の心理は、どうなっているのでしょうか。 おそらく―― 頼まれたことを、 (イヤだな) と思うことが一切なく―― それどころか、 (嬉しい) と思ってしまう―― あるいは―― (わざわざ自分なんかを頼んでく…

噛み合うようで噛み合わない議論

議論をしていて、 (どうも話が噛み合わないな~、おかしいな~) という時は―― お互いの話の依って立つ前提条件が違っている―― ということが、ほとんどです。 前提条件が違うので―― 仮に論理の展開の方向がピタリと一致していても、 (あれ?) となってし…

可愛い女の子は美人にならない

――可愛い女の子は将来、美人にならない。 という話がありますね――ウソかホントかは、知りませんが―― きょうも―― 電車に乗っていたら―― そんな話をしている人たちがいて―― 思わず聞き入ってしまいました。 このような話を耳にすると―― いつも思い出すことがあ…

色気があるんだかないんだか

――色気があるんだかないんだか、よくわからない。 と思うことが―― たまに、あります。 先日も―― 美容用マスクの広告をみていて、 (うん? どっちなんだ?) と悩むことがありました。 洗顔直後と思しき二十歳くらいの女性が―― 髪を結い上げ、白いパックのシ…

恋を楽しめる人は

恋を楽しめる人は―― 自分自身の無意識の直感を受け入れる人です。 例えば―― 自分は、どうやら、あの人に恋をしてしまった―― が、その人の何が良いのか、まったくわからない―― とはいえ―― 恋をしているということは――少なくとも無意識のうちに――良いところを…

恋愛経験を積む意義

以下は―― 実際に小耳に挟んだ話です。 …… …… 運動も勉強も得意な中学生の男の子がいて―― ある時―― 同級生の女の子に恋をしました。 その女の子は、運動も勉強も得意ではなく、また性格は素直でも誠実でもなくて―― どちらかといえば評判の悪い女の子でした。 …

恋愛を終わらせることはできない

恋愛は―― 始めるのは簡単ですが、終わらせることは、できないのですね。 終わらせるのではなく―― しぜんと終わるのを待つしかない―― * 恋愛は―― 誰かの恋愛感情が起点となって始まる人間関係です。 その誰かの恋愛感情に、別の誰かが応じることで―― 恋愛は…

恋の勘違い

――恋は勘違いから始まる。 といわれますね。 おそらく―― 自分が恋をされていると勘違いをし―― その勘違いが長らく訂正されないでいると―― いつしか、その勘違いの相手に本当に恋をしてしまう―― というパターンが、ほとんどです。 その逆は、きわめて稀でしょ…