マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

大企業の代表の電話番号に電話をかけたところ

大企業の代表の電話番号に電話をかけたところ―― 応答の声が、妙に落ち着いていて一本調子であったので―― てっきり留守番電話だと思い込み、 (なんで留守電なんだよ!) と口走りそうになったことがあります。 その場合―― 相手は、普通に電話口に出ているわ…

テレビは、いかに点けるかではなく

テレビは―― いかに点けるかではなく、いかに消すかが大切だ、と―― 思っています。 こういうと―― テレビ番組の制作に関わっている方々には、まことに申し訳ないのですが―― とはいえ―― その日のうちにやるべきことを、その日の限られた時間で済ませるためには―…

“心”は“体”に従属している

「人間」という存在は、 “心” と、 “体” とから成り立っている、と―― 多くの人たちが考えています。 少なくとも僕らの日常の感覚に照らす限り―― 人間は“心”だけから成り立っているとはいえず、また、“体”だけから成り立っているともいえません。 が―― 少々学…

“大切な物”は手に入れてはいけない

人は―― 大切な物が手に入るまでは―― その“大切な物”が手に入らないという理由で―― 焦りを募らせて―― 大切な物が手に入ったあとは―― その“大切な物”が誰かに奪われるかも……とか、何かのせいで失われるかも……という理由で―― 気を揉みつづけ―― そうやって―― 人…

ついカーッとなってやってしまったとき

「ついカーッとなってやってしまった」と思われそうなことを―― ついカーッとなってやってしまったときに、 ――いえいえ、あれは、ついカーッとなってやってしまったことではなく、十分に冷静に判断した上でやったことなんですよ。 と釈明するのは―― たぶん逆…

「なぜウマくいかないのか」は間違っている

以下は、人づてに聞いた話です。 ――新規事業計画は、なぜウマくいかないのか。 という問いを立てたら、 ――それは、問いの立て方が間違っている。 と指摘されました。 新規事業計画は、「新規」なのだから、先例がなく、常に手さぐり状態である―― そして、「…

全体的には巧くいっていて、ところどころで巧くいっていない

物事が終始一貫、巧くいっているところばかりを見せられると―― なんだか騙されたような気になります。 (巧くいってることばかりではないでしょ? 巧くいってないこともあるでしょ?) と―― 一方―― 物事が根本的に巧くいっていないところばかりを見せられる…

深い文章を書くかどうかと医師であるかどうかと

高校の頃―― 国語の先生が、授業中に、医師で作家の人の作品に触れ、 「深い文章ですね。お医者さんは、人の生き死にをよく見ているから、きっと、いろんなことを考えるんでしょう」 と感じ入っていらしたのをみて―― (そうか。お医者さんは人の生き死にをよ…

カラオケ屋さんの前で

カラオケ屋さんの前で―― 20歳くらいの若い女性が呼び込みをやっていて―― その後ろの待ち合いスペースで―― 2人の男性がソファに腰掛けていました。 一見―― 奇異な光景ではなかったのですが―― よく見ると、 (なんかシュールだな~) と思ったのですよ。 とい…

メガネ

中学3年からメガネをかけ始めて―― 今年で27年目になります。 寝るとき以外は―― 常にかけています。 たまに―― かけたまま寝ます。 外すのが面倒なときや外すのを忘れるときに、です。 自分がメガネをかけていることは―― 日頃そんなに強くは意識しないのです…

「やってみる」が嫌われる理由

――やってみる。 という表現は―― けっこう嫌われているようですね。 例えば―― 会社などで、若手が、 ――わかりました。やってみます。 といったら―― 上役が、 ――「やってみる」など必要ない! 「やる」か「やらない」かだ! と怒鳴った―― といった話をときどき…

同じ「ダメ出し」なら

同じ「ダメ出し」なら―― 誰によって出されるかで―― 話は、ずいぶんと変わってきます。 以下は―― 僕が、書籍『失敗が教えてくれること』(竹内薫著、総合法令出版、2014年)に監修として関わらせて頂いたときに洩れ伺った話です。 * 高校生が科学研究のアイ…

酒を飲みさえしなければ

あまり知られていないようですが―― 世の中には―― 酒を飲むと人生を真っ当に享受できなくなる体で生まれついてしまった人たちが―― 一定の割合で、いらっしゃいます。 「真っ当に享受できなくなる」とは―― 例えば―― いったん酒を飲み始めると、必ず酔いつぶれ…

人生の“転落”には2種類ある

エリート銀行マンが酔ってタクシー代を踏み倒し、出世の道を閉ざされた―― という話を聞きました。 ――人生、登りつめるには長い時間を要するが、転落するのは一瞬だ。 などといいますが―― まさに―― その典型の話です。 ところで―― * 僕は、同じ人生の“転落”…

こんなふうに暖かくなったことが、たまにはあったかも

今年は―― 先週の月曜日が旧暦のお正月であったそうで―― お正月のことを、時に、 ――新春 といいますが―― たしかに―― 2月初旬から中旬にかけてのこの時期であれば、 ――春 の言葉が添えられていても―― そんなに強い違和感は覚えません。 * おととい、きのうは…

“真の毒舌家”であるための条件

毒舌が嫌われない人には―― 以下の共通点があるのだそうですね。 1) 笑顔を絶やさない 2) 悪意を込めない 3) あとで必ずフォローをする 裏を返すと―― これら1)~3)を欠いている毒舌家は、たいていは嫌われる―― ということでしょう。 * 僕は―― 嫌わ…

“外向き”・“内向き”の掟

どんな人も―― 何らかの組織ないし共同体に属している―― といえるでしょう。 それは―― 例えば、会社や学校といったキツいものから、町内会や趣味の集まりといったユルいものまで―― 人によって様々であろうと思います。 それら様々な組織ないし共同体に属して…

幽霊はともかく、幽霊体験は実在する

岡山に住む友人と仕事でメールのやりとりをしていて―― 先月、 ――「震災後の石巻で幽霊がタクシーに乗ってきた」という噂をテーマに卒論を書いた大学生がいるそうだが、宮城で話題になっているか。 と―― 訊かれました。 僕は―― そういう卒業論文を書いた大学…

「強い者が勝つのではない。勝った者が強いのだ」

――強い者が勝つのではない。勝った者が強いのだ。 という言葉があります。 ドイツ人のサッカー指導者・ベッケンバウアーさんが―― 1974年のワールド・カップ西ドイツ大会に、ドイツ代表チームの主将として出場し、優勝した時の言葉として伝えられています。 …

「経験値」は「経験知」か

ここ20年くらい、 ――経験値 という言葉に―― ずっと違和感を覚えています。 例えば、 ――もっと経験を積んでいきたい。 といえば済みそうなところを、 ――もっと経験値を積んでいきたい。 といわれたりすると―― (え? なんで?) と思うのですね。 (そこは「…

ショートコントのようだ

先日、電車に乗っていて―― 駅に停車中の僅かな時間に―― ホームから中年の女性客が入ってきて―― ドア近くの座席にいた僕に向かって、 「これ、○○方面の電車ですか」 と訊いてきました。 僕は、その時―― ずっと書き物をしていて、現状がわからなかったので、 …

小説は物語を伝えているとは限らない

小説は―― 物語を伝えるために書くものだと思っている人が多いかと思いますが―― なかには―― うんちくを語るためだけに書くものと考えている人もいたりするから―― 気をつけなければならないのですね。 そういう小説は―― 当然ながら―― 物語の筋を丁寧に追って読…

どんな環境にも一長一短があって

どんな環境にも一長一短があって―― 自分にとって完璧な環境などは、決して存在しないものですが―― それなのに―― あるいは―― それゆえに―― 過去に自分が身をおいていた環境については、利点ばかりが思い出され―― 今の自分が身をおいている環境については、欠…

“最後にまとめてドカン”に惹かれるけれど

一日のうちに何十もの小さな問題を解決していくのと―― 何十日もかけて大きな一つの問題を解決していくのと―― 皆さんは、どちらのほうに、より強く“やりがい”を感じられますか。 僕は、何十日もかけて大きな一つの問題に取り組むほうに、より強く“やりがい”を…

「塩顔」

――塩顔 という言葉があるそうですね。 知りませんでした。 愛想がなく、冷淡で、素っ気ない対応のことを、 ――しょっぱい対応 という意味で「塩対応」といいますが―― この言葉からの連想で―― 愛想がなく、冷淡で、素っ気ない顔のことを「塩顔」というものだと…

人が最も弱くなるのは

人が最も弱くなるのは、 ――オレの苦しみを、誰もわかってくれない。 ――アタシの悩みは、誰にも理解されてない。 と思った時です。 苦しみや悩みを孤独に抱え込む時に―― 人は誰しも理性が弱ります。 感情に流されそうになる―― そして―― 人の道を踏み外す―― 踏…

「Less is more」の翻訳

――Less is more. という英語の言葉が気になっています。 20世紀アメリカの建築家ミースが用いた言葉です。 ミースは「神は細部に宿る(God is in the detail)」の言葉でも知られています。 この「Less is more」―― 確定的な翻訳が見当たりません。 直訳すれ…

“有能なフリ”と“有能にみえる”と

若い人たちの中には―― 有能なフリをしていて実際には無能な人―― というのがいて―― こういう人と実際に有能な人とは確実に区別をつけておく必要がある―― という話をききました。 たしかに、その通りですね。 有能なフリをしている人と有能な人とを混同してい…

“つかみ”や“さわり”は前提要件

プレゼンテーションでは―― いわゆる“つかみ”や“さわり”が大切であることに異論はないでしょう。 “つかみ”とは、聴衆の関心を惹きつける魅力―― “さわり”とは、中身の本質――不可欠な要点です。 それゆえに―― プレゼンテーションでは―― つい中身のディテールを…