マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「塩顔」

 ――塩顔

 という言葉があるそうですね。

 知りませんでした。

 愛想がなく、冷淡で、素っ気ない対応のことを、

 ――しょっぱい対応

 という意味で「塩対応」といいますが――

 この言葉からの連想で――
 愛想がなく、冷淡で、素っ気ない顔のことを「塩顔」というものだと思いましたが――
 そうではなく――

 1980年代後半に出てきた「しょうゆ顔」「ソース顔」に対しての「塩顔」なのだそうです。

 小顔で、切れ長の目をもち、鼻筋が通っている日本人風の顔立ちを「しょうゆ顔」といい――
 西欧人のように彫が深く、目鼻立ちのハッキリしていている顔立ちを「ソース顔」といいました。

「塩顔」というのは――
「ソース顔」を基準にしたときに、「しょうゆ顔」よりも「しょうゆ顔」らしい顔立ちを指すのだそうです。

 つまり――
「しょうゆ顔」から「しょうゆ」の風味を取り除いて残る顔立ちが「塩顔」である――
 というわけですね。

 具体的には――
 小顔で、切れ長の目をもち、鼻筋が通っているだけでなく――
 色白で、清潔感に溢れ、中性的な顔立ち――
 なのだそうです。

 ……

 ……

「塩対応」の「塩」が、おそらくは「無味」を基準にしているのに対して――
「塩顔」の「塩」は、「ソース」を基準にしているのですね。

 面白い――(笑