マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2010-01-01から1年間の記事一覧

現実の不条理に向きあうと

現実の不条理に向きあうと―― 虚構の形式美は褪せるものですが―― だからといって―― 虚構の形式美を無視しても、現実の不条理は解消されません。 困難な社会的課題にぶつかったり、厄介な家庭的問題がふりかかってきたりしているときは―― 詩の言葉の美しさや、…

しばしば悪い意味(笑)で

僕の『道草日記』は、しばしば悪い意味(笑)で、 ――詩みたいだ。 と評されるのですが―― 書いている当人は「詩を書こう」と思って書いているわけではありません。 ただ、日常の出来事にまつわる思いをありのままを書いているだけなのです。 が―― そうした思…

ただ生きているということを

生きていて―― 何かイヤなことがあると―― どうしても元気がなくなりますよね。 例えば、世の中の巡り合わせの悪さに遭ってに、つい、 ――なんで、こうなるんだろう? と天に唾したくなる―― が―― もちろん、天に唾しても、もっと自分が惨めになるだけなので―― …

寒いのか暑いのかが

ここ1~2週間、寒いのか暑いのかが、よくわかりません。 まあ、冷静に考えてみれば、十分に寒いのですが――(笑 でも―― たまに、予想よりも寒くない日があって―― そういう日に厚着をして外出し、通りをしばらく歩いたりすると―― けっこう暑いのですね。 暑…

「欲しい」と思う前に与えられたのでは

どんな物でもそうでしょうが―― 物というものは、それを「欲しい」と思う前に与えられたのでは―― ありがたみを実感できないものです。 例えば、 ――ああ、ミカンが食べたいな。 と思う前にミカンを手にしたのでは、ありがたくも何ともない―― ミカンのような具…

創造は

話をしているうちに、考えがまとまるということは、よくあることです。 逆に―― 話をしなかったら、いつまでたっても、考えがまとまらない―― 例えば、ある企画を練っていて―― その案について、誰かに話をしていれば、自然と企画書ができあがるけれども―― その…

雪の塊が融けずに

きょうの仙台は、朝からドカ雪でした。 駐車場に停めてあった車が、埋もれんばかりの勢いでした。 夜になって車を出すことになったのですが―― 運転席に乗り込むときに、雪を持ち込んでしまいましてね。 どういうことかというと―― 靴底にへばりついていた雪が…

ついてもよいウソ

――ついてもよいウソ というのは、基本的には、存在しないと思っています。 ただ、 ――いわなくてもよいホントのこと というのなら、あるでしょう。 ホントのことは―― たいていの場合は、残酷ですからね。 つまり―― 基本的には、どんなウソであっても、ついて…

ところどころで破れているくらいが

文章には“乾いた文章”と“湿った文章”とがありまして―― “乾いた文章”というのは、 ――事実と論理とに基づいて記述された文章 であり、“湿った文章”というのは、 ――感情や情念が行間に描きこまれた文章 です。 感情や情念が、ただ描きこまれていればいい、とい…

自分だけ昭和時代に

12月23日が祭日になって久しいのですが―― それで思うことは、(12月22日が、ちょっと特別な日になっている) ということです。 23日が確実にお休みなので―― 22日の夜に忘年会をやる人たちが、とても多くなっている―― ということです。 ひと目で忘年会がえり…

メールを使いこなすには

メールは誤解を招きやすいようです。(え! なんでそんなことが?) と思わず笑っちゃうような誤解が、ときどき起こります。 ですから―― 僕は、メールを打つときは、なるべく字数を惜しまずに書き込むように努めているのですが―― それは、必ずしも一般的な注…

人が生まれてから大人になるまでに学ぶべきこと

人が生まれてから大人になるまでに学ぶべきことは、 ――どうやって生きていくか。 の一言で表されうると思っています。 裏を返せば――「どうやって生きていくか」を学び終えている人――あるいは、学び終えつつある人――が「大人」と呼ばれている―― ということで…

「落としましたよ!」と呼び止められるか

電車に乗っていて、目の前に座っていた人が、駅に降りようとして、マフラーなどを落としたときに―― その人が、それを落としたことに気づかないまま降りようとしたら―― 皆さんは、どうされます? ――落としましたよ! と呼び止められますか。 実は―― 呼び止め…

どの時代も“本当に”最も良かった

いついかなる時代の老人も、 ――昔はよかった。 とボヤく傾向にあるといわれます。 このことは―― 世の中は、いついかなる時代の若者にとっても、心地よくて輝かしい、ということの裏返しでしょう。 人は―― 若いときには、世の中の良い部分を探そうとし―― 老い…

「人間が登場しない物語」は成立するか

子供の頃に、 ――小説は人間を描くものだ。 と教わりましたが―― きょう、ふと、(人間を描かない小説なんて、あるんだろうか) と考え込んでしまいました。 小説に限りません。 物語全般について、人間を描かないということがありうるだろうか、と―― 人類が滅…

レッド・ヘリング

とても基本的で非常に重要なことを話しているつもりのときに、 ――それはレッド・ヘリングだ。 といわれたら―― もう、どうしようもないですね。「レッド・ヘリング」というのは、英語の「red herring」です。 直訳すれば、 ――赤いニシン となります。「herrin…

あの頃と同じなのかも

知らずしらずのうちに、肩に力を入れていることが多くなりました。(……あ) と思ったときには―― すでに力が入っている――肩甲骨が両側とも首筋のほうに挙がってきている感じ―― これを放っておくと―― たぶん、ヒドい肩こりになるでしょうから―― 気づいたときに…

人生上手の妙というのは

良いことが起これば、悪いことも起こり―― イヤなことがあれば、嬉しいこともある―― それが人生ですね。 ですから―― 悪いことが起こったり、イヤなことがあったりするときに―― そのダメージを最小限に抑えこむのが、人生上手の妙といえましょう。 単なる形式…

予想外の事態が起こったときに

予想外の事態が起こったときに、どう対応するのがよいか―― それが、その人の人間性を表すといわれています。 例えば、大勢の人たちの前で、転倒したときに、どう対応するか―― …… …… あんまり考えたくない状況ですね(笑 …… …… 予想外の事態に直面するときに…

同じ唄の詞であっても

同じ唄の詞であっても―― それを聴く年代によって、思うことは変わってきます。 ここ1~2週間、ある唄の詞が急に気になりだしてきまして―― そのことを深く実感しています。 20代のときと30代の今とでは、思うことが全く違うのです。 たぶん―― 40代になると…

自分に自信のある人は

自分に自信のある人は、そういう人たち同士で集まるものだ―― という話をきいたことがあります。「自分に自信がある人」というのは―― 自分に何ができ、何ができないかをよく知っている―― その判断をつねに下しつづけ―― その結果は躊躇せずに開示する―― そうい…

引き受けたくない依頼は

引き受けたくない依頼は引き受けない―― それが幸せに生きるコツだと説く人がいますけれど―― 本当に、そうなのでしょうかね。 最初は引き受けたくないと思っても―― とりあえず依頼の具体的な内容を吟味するくらいはしたほうがいいのではないでしょうか。 吟味…

面白さの面白さたる所以を

何を面白いと思うかは、人によってマチマチです。 ある人にとっては面白いものが、別の人にとっては面白くない―― よって―― 人前で何か面白い話をしようと思ったら、何か最大公約数的な話題を取り出すことになるわけですが―― 聴衆の好みがあまりにも割れてい…

無題

物事をわかりやすく伝えるということは―― 伝える内容を綺麗に整理して伝える、ということなのですよね。 もし、その内容が100%の虚構であれば―― わかりやすく伝えるために、いくらでも綺麗に整理してよいのです。 が―― もし、100%の真実であれば―― そうは…

人の心の闇の部分というのは

人の心の闇の部分というのは、その内実や実態が、ある程度わかってしまえば―― そんなに忌避したり、嫌悪したりしなくても済むものであるように感じます。 むしろ、愛おしく感じられる―― まあ――「愛おしい」というのは、少々、誇張ですね。 場合によっては、…

自分の書いた小説が紹介されるとき

自分の書いた小説が紹介されるとき―― それを紹介しておられる方ご自身の言葉で紹介されていると、何となく嬉しいものです。 言葉が違うから、表現が違う――雰囲気も違う―― 自分の書いた小説のこととは、ちょっと思えない―― が―― 紹介されている内容をよく見返…

大団円に向かってばかりでは

救いのない物語で救われる―― ということが、あると思っています。 理不尽な展開、悲惨な結末―― そういった物語が、かえって人の心を安らかにする―― もちろん―― それで安らぐ人は、物語の虚構性を十分にわかっているのです。 ――しょせん、これはウソの話だ。 …

些細なことでも冒険に

長年にわたって工事をしていて、先頃ようやく開通したという陸橋を―― きょう、車で走ってみました。 その界隈は、10年ほど前から、よく行き来をしているのですが―― その陸橋にさしかかると、まるで別の街に迷い込んだようでした。 見ず知らずの景色を抜けた…

明るくて、穏やかで、平和な歌がいい

いわゆる歌謡曲で、明るい歌というのは―― 意外に少ないものです。 多くは失恋の歌です。 でなければ、闘いの歌だったり―― 闘いの歌は、それなりに明るかったりするのですが―― その明るさが、ちょっと勇壮すぎて―― 肩がこることも多く―― だから―― 明るくて、…

生きる喜びが

生きる喜びが、多くの人たちによって忘れられている気がしています。 それは、僕自身も含めて――です。 生きることの面白さ、生きることへの意欲、生き甲斐―― そういったものが、失われている―― ただし―― 救いは、そうしたものが失われていることを多くの人た…