マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

強欲さや卑しさが人の本性ならば

人は―― 与えられたものは欲しがらずに―― 与えられていないもの、無くしたもの、奪われたものを欲しがる傾向にあるようですね。 例えば―― ビュッフェ形式のレストランに行ったときに、そこで出されていない料理ほど食べたくなる、とか……(笑 それを「強欲だ」…

せっかくの凄みも

昨夜から体調がよくなくて―― けさは自宅で静かに過ごしておりました。 TVのスイッチを入れてみたら―― 国会中継をやっていたので―― しばらくみておりました。 政権が代わり―― 昔の与党の大物議員が、今の与党の少壮閣僚に、甲高い声で詰問している光景には、…

座談の妙には不思議な背景が

――座談の妙 というのがあります。 4~5人を相手に車座になって、とうとうと語りきる―― 決して独りよがりに陥ることなく、予想外の話題を次々と持ち出して、聞く者たちの心をとらえて離さない―― そのような座談の妙を体現する人が、ときどきいるのです。 そう…

たった一人になる時間

たった一人になる時間というのが、人には大切だと思うのです。 なぜならば―― たった一人になることで、自分自身のことを見つめなおせるから―― 誰かと一緒にいたのでは―― 必ず自分がみえなくなる―― 誰かと一緒にいると―― その「一緒にいる誰か」のことを、つ…

ホントは自分に泣いている

ときどき―― 歌をきいていて、急に涙のこぼれそうになるときがあります―― などと書くと―― オフラインのマル太をご存知の方は目を丸くすることと思いますが――(笑 でも―― ホントなのですね。(うわ~、泣けてくる~) みたいな……。 それだけ、歌の意味がわかっ…

人付き合いの基本は

人付き合いの基本は、 ――面倒くさがらない。 であると、痛感をしております。(面倒だ) と思ったら、誰とも付き合えなくなる―― 互いに面倒を掛け合うのが「付き合い」ということですよ。 でも―― 現在、付き合っている相手に、あからさまに、 ――面倒だ。 と…

信念を貫く意義は

信念を貫く意義は―― 自分の信念の内容を実行したり、実行し続けようとしたりすること自体にはないと、考えています。 信念が信念であるうちは、決して捨ててはならない―― 信念を捨てたら、倫理を失う、人格が歪む、人の道を踏み外す――それだけは絶対に避けな…

政治学者の仕事

10代の頃―― 政治学者の仕事の意味がわかりませんでした。 政治学者がTV番組に出演してコメントをしているのをみて、(この人たちは何をしてるんだろう?) と首を傾げたものです。 30代の半ばを過ぎた今では―― 少し事情がわかってきました。 ――政治学者は、…

「幼さ」から抜け出し、「若さ」を見失う

自分の過去に負い目のない人などは存在しません。 人は、人前で語れないことや人に訊かれたくないことの一つや二つを必ず胸の内に秘めているものです。 それを―― 若い人は、 ――自分だけだ。 と思っている――「人前で語れないこと」や「人に訊かれたくないこと…

個人が組織から自立するには

個人は、組織から自立して初めて、組織に貢献ができます。 組織に隷属していたり、埋没していたりすれば―― その個人は、組織の荷物になっているも同然です。 が―― 個人が組織の中で自立するのは簡単ではありません。 組織から自立するには、組織と対等な関係…

仕事ぶりで周囲に感銘を与える

しっかりと仕事をこなせるということと―― 仕事ぶりで周囲に感銘を与えるということとは、別物です。 仕事のこなし方には、ふつうは何通りかあって―― しっかりと仕事をこなすには、その何通りかのうちの一つを選び取って、やりきればよいのです。 が―― 周囲に…

歌は人の気持ちを

歌は人の気持ちを伝えます。 それは、誰もが納得する経験的事実でしょう。 が―― なぜ歌が人の気持ちを伝えられるのかは、意外に説明が難しいのです。 歌には歌詞という名の言葉が添えられています。 言葉は、人の気持ちのある部分を端的に表すことができます…

例えば、月がなかったら

人類の営みの場である地球上は、一見、安定した自然環境のように思えますが―― 惑星科学の知見に依るならば―― 実は、思いのほかに危うい調和関係の上に成り立っています。 何か一つでも条件が違っていたら―― 例えば、月がなかったら――例えば、月という衛星が…

ひと口に「利害の調整」といっても

政治家の仕事は、 ――利害の調整 が本質だと考えています。 こう述べると、 ――政治は受け身ではない。ときに積極的なリーダーシップを発揮することが必要だ。 と反論を浴びることがあります。「利害の調整」というと―― いわゆる「調整型」の政治家に代表され…

「世界」も「私」も

――世界 の中に、 ――私 がいて―― その「私」が「世界」について――自分のいる「世界」について――考えたり、感じたりしている―― そういう構図が基本にあって―― では、 ――「世界」が先か「私」が先か。 という話になったときに―― 人は、大きく2つの道に分かれる…

ふつうなら絶対に聴かないような唄を

最近、車を運転しながらラジオを聴くのですが―― ラジオだと、ふつうなら絶対に聴かないような唄を聴くことになるので―― 新鮮です。 いかにも10代・20代の音楽通に支持されていそうなアップ・テンポの唄などは―― 僕の場合、ラジオでもない限り、まず聴きませ…

できれば幼い子供であるうちに

大切なものは、すでに手に入れていることが多いそうです。 ――あの人は大切にしているものがあって幸せだ。私にも何か大切にしたいものがほしい。 そう思って大切にしたくなりそうなものを探しているうちに、 ――なんだ。すでに持っていたじゃないか。 と気づ…

主張よりも主張の前提

対話というものは―― 相手の主張を理解していく営みなのではなく、相手の主張の前提を理解していく営みです。 相手の主張は、相手の発言に耳を傾けていれば、すぐにわかります。 が―― 相手の主張を理解しただけでは、その主張に対し、本当の意味で同意したり…

非協調の相互同意

人付き合いは、お互いに協調し合うことの積み重ねです。 片方が、もう片方に協調しようとして―― もう片方も、それに応じるならば―― 人付き合いは成立します。 応じなければ、ケンカになる―― ――なぜ応じないのだ! ――ほっといてくれ! といった衝突がケンカの…

「ブレた!」とか「変節だ!」などといわずに

自分の考えを変えるのは容易ではありません。 一度は、 ――よし! この考えが最も正しいのだ。 と思い定めたことについて、 ――いや、ちょっと待てよ。本当に正しいのか? と疑い始めるのは、相当にツラいことです。 ましてや、 ――うむ! あの考えは、そんなに…

かなり神経を使う

ハザード・ランプが壊れたことを電話でディーラーに相談したら、「それは大変ですね」 と驚かれました。「直るものですか?」 と訊くと、「壊れ方をみてみないと、なんともいえません」 といわれたので―― きょうの午後に車をディーラーへ持っていきました。 …

ひょっとしたら紙一重の差

高速道路に入るときに、本線の車が速度を落としてスペースを譲ってくれたので―― 謝意を示そうと、ハザード・ボタンを押したところ―― ――ボコ と、ボタンが向こう側にめり込んでしまいまして―― 思わず心の中で、(ええ~!) と絶叫してしまいました。(こんな…

一見、結果論にみえて実は結果論でない

――結果論 という言葉があります。 例えば―― ある問題が起こり、その解決のために対策1と対策2とが想定された場合に―― 対策1を採って失敗した人に向かって、「対策2を採るべきであった」と主張することが、結果論の典型でしょう。 結果論は不毛です。 答え(…

何かを変えたいのか

いかにも突飛な服装で、派手な化粧をきらめかせ、一見だらしなくもみえる髪型で―― そんな若い女性が、居住まいをただし、大人の口調で、物静かに喋りだしたりすると、(え? どういうこと?) と戸惑ってしまいます。 もちろん、 ――人を外見で判断してはいけ…

学問の面白さは言葉で説明して初めて

――最近の若い人たちは学問の面白さを知ろうともしない。「とにかくやってみろ」といっても、全然やろうとしない。 そう嘆く年配者の声を、ときどき耳にします。 つい先頃まで「若い人たち」の一人であった40歳前の僕としましては、(いやいや。そうじゃない…

無為なくして創造なし。されど……

――無為なくして創造なし と思っております。 何かを作り上げるには、いったんは何もしないように努めなければならない―― 何もしない、何も考えない、何も表さない――「とにかく何かを作り上げたい!」といった作為に満ちあふれた心の状態では―― 意欲ばかりが…

あか抜けない

――あか抜けない という言葉があります。「いや~、きみ、いつまでたっても、あか抜けないね~」 などといわれます。 きょうも、TVのバラエティ番組で、最近になって知名度を上げたタレントさんが、「あか抜けないね~」 といわれていました。 とくに悪意は込…

時代から取り残されている?

最近は週末の度に雨が降っていて―― 洗濯物がたまる一方です。 基本的には、家には週末しかいないので―― 週末に雨にふられると、どうしようもないのですね。 それでいて、平日にカラりと晴れたりすると―― 気持ちが落ち着かない――(家に帰って洗濯したいな~)…

第一印象は絶対ではないけれど

――第一印象が大事である。 とは、よくいわれますが―― 第一印象が絶対ではないはずです。 初対面で誤解をすることがあります。 人柄の良い人に悪印象をもってしまったり、不誠実な人に好印象をもってしまったり―― ですから、第一印象に全てを委ねると、人付き…

「9月」というと

きょうから9月ですね。「9月」というと秋の始まり――「秋の始まり」といえば―― 僕ら日本人は、 ――これから、ゆっくりと一年の締めくくりに向かう。 といったイメージがあります。 が―― 欧米では、そうではありません。 9月は新学期の始まる月――きっと「一年の…