マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「仕事は仕事、家庭は家庭」の区別をなくしてみて

今月の10日から、『道草日記』でビジネスのことばかりに触れてきました。 僕がビジネスに興味をもった直接のきっかけは、 ――ビジネスで大成功を収めている人の中には、結婚や子育てで大失敗をしている人がいるらしい。 という話を耳にしたからです。 そのと…

モチベーションの維持のために

きのうの『道草日記』で述べたように―― 僕がビジネスの2つの系統――利益追求型と損害抑制型と――を厳しく区別することの意義の1つは、 ――意図的な脱法・不正・悪用に手を染めないこと ですが―― それだけが意義なのではないと考えています。 少なくとも、もう…

無自覚の失敗は恐れたほうがよい

ビジネスの失敗には―― 防げる失敗と防げない失敗とがあります。 防げない失敗とは―― きのうの『道草日記』で述べたような「ふつうの失敗」です。 すなわち―― 利益追求型のビジネスで利益を獲得し損ねることや―― 損害抑制型のビジネスで損害を回避し損ねるこ…

別次元の失敗を防ぐために

きのうまでの『道草日記』で―― ビジネスには利益追求型と損害抑制型との2系統があるという話を繰り返してきました。 この2系統を日頃から厳しく区別しておくことが最も活かされるのはビジネスにおける失敗への備えだ、と―― 僕は考えています。 理由は―― 3…

何か新しい局面を作りだしていこうとするときには

これまでの『道草日記』で―― ビジネスには利益追求型と損害抑制型との2系統があると述べてきましたが―― そのビジネスにも、利益追求の局面と損害抑制の局面との双方があることは忘れてはいけません。 利益追求型のビジネスでは利益追求の局面だけが続く―― …

教育はビジネスであるけれども

教育はビジネスですが―― では―― 利益追求型と損害抑制型と、どちらのタイプのビジネスでしょうか。 これは、ちょっと判断に迷うところだ、と―― 僕は思っています。 ご自分の学校時代を思い返してみて下さい。 学校の先生たちも同級生たちも、皆、朝から夕方…

喧嘩もビジネス

僕は、喧嘩もビジネスだと思っておりまして―― もちろん―― この場合の「喧嘩」とは、大人の喧嘩であって、子供の喧嘩ではありません。 もし、喧嘩もビジネスならば―― 喧嘩は、利益追求型でしょうか、それとも損害抑制型でしょうか。 それは、時と場合とに依り…

利益追求型と損害抑制型との最大の違い

利益追求型の仕事と損害抑制型の仕事との最大の違いは、 ――ゴールが見えるか否か。 です。 利益追求型は、今いる地点をスタートに定め、そこから、そう遠くはない地点にゴールを設定し、そのゴールに到達したら、さらに別のゴールを設定し……というように―― …

結婚もビジネス

アメリカ人の知人に、 ――結婚もビジネスだ。 といわれて、(そりゃそうだよな~) と思ったことがあります。 英語の「business」は、実は幅広い意味をもっていて―― あえて日本語に訳せば、 ――個人ないし組織が為すこと とでもなりましょうか。 ビジネスには…

最近の自然科学研究は利益追求型から損害抑制型へ

きのうの『道草日記』で―― ビジネスには利益追求型と損害抑制型とがあると述べました。 では―― 自然科学研究というビジネスは、どちらでしょうか。 明らかに利益追求型です。 自然科学研究は、得られた知見が将来の科学技術に活かされ、社会に広く利益がもた…

ビジネスの失敗

3月10日以降の『道草日記』で―― ビジネスには2種類あるということを述べました。 利益の獲得を目標とする「利益追求型」と―― 損害の回避を目標とする「損害抑制型」とです。 利益追求型ビジネスの典型は商業でしょう。 いかにして利益(企業の収益など)を…

問題意識を組織の全構成員で共有できるか

組織で問題に対応する場合に―― 問題意識を組織の全構成員で共有できるかどうかが最初の関門です。 その最初の関門が突破できたら―― あとは、多くの場合、最後の関門まで、わりと円滑に突破できることが多いように思います。 つまり、組織の全構成員で問題意…

創造性は自由選択の幅に依存する

――創造性は自由選択の幅に依存する。 と考えています。 今から何かを創造しようとする人にとって―― 自分に、どれくらい自由な選択が許されているかが重要です。 与えられた自由選択の幅によって、その人が発揮しうる創造性の高さは有意に変わってくるでしょ…

「ビジネスの土台」は「人の道」の周辺に

あらゆるビジネスに共通の要素というものがあって―― それを例えば「ビジネスの土台」といいあらわすことにしましょう。 その「ビジネスの土台」をしっかりマスターしていると、どんな利点があるでしょうか。 すぐに思い浮かぶのは、 ――転職に強くなれる。 と…

職場での教育の主たる目的は

きのうの『道草日記』で、 ――ビジネスで不安に苛まれるときは、現状認識や問題設定がうまくいっていないときである。 と述べました。 それはその通りなのですが―― では、不安に苛まれていないときは、現状認識や問題設定がうまくいっているときなのかといえ…

ビジネスで不安に苛まれるとき

きのうの『道草日記』で、 ――ビジネスは不安との闘いだ。 と述べました。 そして、それ以前の『道草日記』では、 ――ビジネスの土台は、少なくとも現状認識と問題解決との2つの要素がある。 と―― この2つを組み合わせると、 ――ビジネスでは、現状認識が的確…

ビジネスは不安との闘い

ビジネスは不安との闘いです。 あるいは―― 不安に代表される負の感情との闘い―― 感情とは―― 人の心の無意識の変化です。 この無意識の変化を巧く意識に取り込める人が―― ビジネスでは一定の業績を出し続けることができると考えられます。 感情には―― 当人に…

「問題解決」の難しさを実感するのは

きのうの『道草日記』で―― ビジネスの土台には「問題解決」が含まれると述べましたが―― この「問題解決」の難しさを実感するのは、なかなか容易ではありません。 少なくとも、実際にビジネスの現場に出て「問題解決」を迫られない限りは、無理といえましょう…

ビジネスの土台、再び

3月10日の『道草日記』で、 ――ビジネスには土台がある。 と述べました。 そして―― その「土台」に挙げられるのが、 ――現状認識 である、と――自分が取り組むべき仕事に関わる現状認識ですね。 が―― その「土台」に挙げられるのは「現状認識」だけではありませ…

仕事の局面はコロコロと変わる

きのうまでの『道草日記』で―― 仕事には少なくとも2つの型があって―― 一つは利益追求型であり、もう一つは損害抑制型だと述べました。 いま自分が直面している仕事は、どちらの型なのか―― その現状認識は、その都度、的確に実践しなければならない、と―― そ…

ビジネスの成功には

きのうの『道草日記』で―― どんなビジネスにも共通の土台があるのではないかと述べました。 その土台の一つが、 ――現状認識 ではないか、と―― この認識を誤ると―― おそらく、あらゆるビジネスが巧くいきません。 利益を追求するビジネスなのに、損害を抑制し…

ビジネスの土台

どんなビジネスにも―― 土台となるプロセスがあるように思います。 起業・開発であろうと、教育・啓発であろうと、エンターテインメントであろうと、コンサルティングであろうと、医療・福祉であろうと、政治・行政であろうと―― あらゆる業種に共通のプロセス…

お腹が空いているときは

僕は、去年40歳になったのですが―― お腹が空いているときに―― そんなに食べたくはなかったものでお腹をいっぱいにしてしまうと―― なんだか、とっても損をした気分になります。(あ~、あんなの、食べなきゃ良かったな~) と―― ということは―― 食べたいと心…

「自然を消費する」というコストをかけて

自然を娯楽目的で楽しむということは―― ある意味、自然を、 ――消費 する、ということに等しいでしょう。 人々が娯楽目的で山や海を訪れれば―― 多少なりとも、その山や海の環境が破壊されるからです。 かといって―― 山や海の良さを肌で体感していなければ、自…

世の中を突っ走るように生き、いつか壁に激突して

世の中を突っ走るように生き、いつか壁に激突して再起不能に陥る人というのは―― 自分のことが見えていないか―― あるいは―― 自分のことをあえて見ようとしていないか―― そのどちらかではないでしょうか。 自分のことをあえて見ようとしていないというのは―― …

情動も天災も

人間については―― 動物的な情動が人間的な理性によって抑え込まれていると理解されがちですが―― 実際には―― 人間的な理性が動物的な情動によって突き動かされていると理解することもできまして―― どちらが人間についての正しい見方かということは―― そう安易…

好きなことばかりをやっていると

好きなことばかりをやっていると―― そのうちに、(あれ? なんで僕はこれが好きだと思ったんだっけ?) というようなことで―― しだいに悩み始めてしまいます。 好きなことというのは、嫌いなこともやっている中でやるから、 ――好きなのだ。 ということを明瞭…

たぶん「慣れたから」

5年くらい前までは―― ネットのニュースやコラムをみていて、(腹立つ~!) と思うことが、たまにあったのですが―― 最近は―― とんとなくなりました。(まあ、そういうこともあるよね~) とか、(そんな考え方も、一理あるよね~) とか―― これは―― 僕が、…

「お疲れ様」「ご苦労様」

――お疲れ様 と、 ――ご苦労様 とは違う―― 目上の人に使えるのは「お疲れ様」であり、使えないのは「ご苦労様」である―― といった話をよく耳にしますが――(そんな簡単に使い分けられるものじゃないだろう) と、僕は思っています。 例えば、これから大任に着く…

歴史の誠実な語り方

歴史が語られるときは―― ほぼ例外なく、その語りの背景に主張が隠されているように思います。 歴史を語る人は、何事かを主張したくて―― それを裏づけるために、歴史を語っているのではないか、と―― もし、そうならば―― 歴史を学ぶときは、十分に注意をしなけ…