自然を娯楽目的で楽しむということは――
ある意味、自然を、
――消費
する、ということに等しいでしょう。
人々が娯楽目的で山や海を訪れれば――
多少なりとも、その山や海の環境が破壊されるからです。
かといって――
山や海の良さを肌で体感していなければ、自然を守る動機づけに事欠く――
このジレンマをどうするか――
僕は――
自然を楽しむのには、純粋な娯楽目的ではなく、教育目的が必要だろうと思っています。
娯楽目的であろうと、教育目的であろうと、自然を「消費」することに変わりはないのですが――
教育には変えられない――
ということです。
つまり、「自然を消費する」というコストをかけて、「自然を守ろうとする人々」を育成する――
ということです。
なんとも窮屈なアイディアですが――
残念ながら――
今は、そういう時代なのだと思っています。