マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

失敗を歓迎する態度こそ

失敗するかしないかが、人の価値を決めるのではなくて―― いったん失敗したあとで―― その原因を、どのように考え、次の失敗に、どのように備えるか―― 未知の失敗への備えが、その人の価値を決める、と―― 僕は思っています。 この世に失敗しない人などは存在し…

恐れるべき失敗は、きちんと恐れるのがよい

人が失敗を恐れるのは、 (人情だろう) と思います。 人の失敗の大半は―― 再起可能の損害を被る失敗です。 階段の昇降に喩えてみましょうか。 * 人が階段を昇ろうとするときに―― 再起可能の損害を被ることは―― 階段を降ることに相当します。 つまり―― 10段…

マメな人ほど「不倫」をするかも

失敗をほとんど恐れない人は、基本的には、 ――マメな人 である、と―― きのうの『道草日記』で述べました。 が―― この「マメさ」が、かえって仇になるケースというのも―― 決して珍しくはありません。 その典型例が ――不倫 です。 結婚というのは―― 通常、「恋…

失敗をひどく恐れる人とほとんど恐れない人との違い

世の中の失敗の大半は、 ――再起可能の損害を被る失敗 か―― もしくは、 ――再起可能の損害を被る失敗と利益を取り損ねる失敗との“抱き合わせ” です。 おそらく、「再起可能の損害を被る失敗」との“抱き合わせ”になっていない失敗――純粋な「利益を取り損ねる失…

恋愛でも結婚でも大きな失敗をしない人

――恋愛は利益獲得型で、結婚は損害回避型だ。 と―― きのうの『道草日記』で述べました。 さらに、 ――恋愛も結婚も得意な人など、ほとんどいない。 とも―― たしかに―― 恋愛も結婚も両方が得意という人は、ほぼ皆無と思いますが―― 恋愛でも結婚でも大きな失敗…

恋愛も結婚も得意な人など……

人が生きていく上で最も基本的な留意点は、 ――今は利益を追求・獲得する局面なのか、それとも損害を抑制・回避する局面なのか。 であろう、と―― 僕は考えています。 こうした発想に依りますと―― 例えば、 ――恋愛は利益追求、結婚は損害抑制―― などと、ついス…

僕が「利益獲得型」「損害回避型」の2つのキーワードを用意したわけ

できれば避けたい失敗と、まったく避ける必要のない失敗とは―― きのうの『道草日記』でも述べましたように―― しばしば“抱き合わせ”になるものですから―― 失敗を3種類に分ける発想というのは―― 実は、そんなに有効とはいえません。 3種類の失敗とは―― おと…

できれば避けたい失敗と、まったく避ける必要のない失敗とは

きのうの『道草日記』で―― 失敗には3種類あるということを述べました。 (A) 利益を取り損ねる失敗 (B1) 再起不能の損害を被る失敗 (B2) 再起可能の損害を被る失敗 の3種類です。 人生で大成功を収める人というのが―― 少数ながら、いますよね。 そ…

皆さんはお気づきになられますか

失敗を考える時に、 (A) 利益を取り損ねる失敗 と、 (B) 損害を被る失敗 とに分けて考える必要があります。 さらに、「損害を被る失敗」は、 (B1) 再起不能の損害を被る失敗 と、 (B2) 再起可能の損害を被る失敗 とに分ける必要があります。 き…

小学6年のマル太は、どんな文章を書いているのか

久しぶりに、自分の小学校の卒業アルバムをみたくなって―― ひも解いてみたら―― 一緒に卒業文集まで出てきてしまいまして―― (小学6年のマル太は、どんな文章を書いているのかな~) と思って確認してみたら―― 思わず笑ってしまいました。 というのは―― 題名…

さぁて、どっちですかね~

コンビニエンス・ストアで売ってくれる―― 1個100円くらいのあんドーナツを食べるのと―― 今時のお洒落なカフェで出してくれる―― 1個1000円くらいの上品な焼き菓子を食べるのとでは―― どっちが得なんでしょうね~。 もちろん―― 摂取エネルギーは、どちらも同…

ウソのようなホントの話を久々に体感

このほど―― サッカー先進国のスペインで―― サッカーファンなら世界中の誰もが知っているクラブ・チームの1つが―― スペインの最高峰リーグを制しましたが―― その超有名クラブ・チームの代表者(会長)は、 ――ノビタ と呼ばれて選手やスタッフたちから親しま…

「事なかれ主義」の誤解

――事なかれ主義 という言葉があります。 この言葉―― 僕は、 (誤解を生みやすい) と思っています。 ふつう「事なかれ主義」といえば、 ――万事が平穏に済みさえすればよいとする消極的な態度や考え方 を指しますが―― (そんなの、人として当たり前だろう) …

自分の器量に許されているギリギリの課題に取り組むセンス

人物の評価の基準に―― ひとつ加えてみてもよさそうなものがあると思っています。 人物の評価の基準といえば―― ひとまず、以下の2つ、 ――能力・実行力(実績を残せる力) ――評判・人間性(好感をもたれる性質) が挙げられると思いますが―― もうひとつ、 ――…

恋の失敗の原因

いわゆる痴情のもつれなどから凄惨な男女間闘争に発展し―― 最終的には破局に至ってしまった人たちのお話を聞いていて―― 時々、 ――こんな人に恋をしたことが失敗だった。 とか、 ――あんな人に恋されたことが失敗だった。 とかいった吐露を耳にすることがあり…

「予測して決断する」の難しさ

これまでに起こった事象を分析して批評することは、(一定の教養や経験があれば)わりと易しいのですが―― これから起こるであろう事象を予測して決断することは、(一定の教養や経験があっても)なかなかに難しいのです。 この「予測して決断する」の難しさ…

たしかに「よく聴こえないのでは?」と思った

ムーミンは―― フィンランドの作家トーベ・ヤンソンが20世紀中盤に生み出したキャラクターですが―― なぜか今でも―― 日本で根強い人気を誇っていますね。 妖精の一種でありながら―― コビトカバ(カバに類似の動物種)が直立している外見に―― 多くの日本人が親…

「幇助」は「補助」と紛らわしいけれど

――幇助(ほうじょ) という言葉があります。 意味は、 ――手助けをすること です。 この「幇助」という言葉―― 「補助」と紛らしいものですから―― 僕は、あまり使ってこなかったのですが―― その割には、なかなかに忘れがたい言葉になっておりまして―― 事あるご…

人間を本当に理解したいと思うのなら

人間には―― いいところとヤなところとがありまして―― その気になりさえすれば―― いいところだけをみることができ―― あるいは―― ヤなところだけをみることもできるのですが―― 人間を本当に理解したいと思うのなら―― そのどちらも、みていないといけませんね。…

同じことの繰り返しに終わりがないと

同じことの繰り返しは―― その繰り返しに終わりがある限り―― 退屈なものですが―― もしも、終わりがないとなると―― 途端、それは魅惑的なものになります。 典型は―― 数学の無限級数です。 無限級数とは、簡単にいうと、 ――何かを無限に足していくこと です。 …

「北へ帰る」の不思議

ふと、 (「勝利」の対義語は何だろう?) と思い立ち―― ネットで調べてみたところ、 ――敗北 でした。 (たしかに、そうだよな~) と納得したのですが―― 次の瞬間、 (なんで「敗」のあとは「北」なんだ?) と思いました。 「勝利」の「利」は、「利害」の…

未完成や不完全を赦そうと

――未完成 や、 ――不完全 ということに―― ここ1~2年で耐性ができてきました。 「耐性」といいますか、「免疫」といいますか―― 要は、 ――寛容の精神 ですね。 いわば、未完成や不完全を赦そうとする心―― 例えば―― ある芸術作品を鑑賞していて、 (この部分…

会社の朝礼で宣言をしても意味のないこと

明示されない概念は―― 共有されえません。 例えば、ある組織の中で―― その組織の構成員が守るべき規則や目標は概念の一種といえますが―― これら規則や目標を全構成員で共有するには、それら規則や目標が明示されていなければなりません。 明示の仕方には色々…

中途半端な科学者

優れた医師は―― 自分が、 ――中途半端な科学者 であることをよく知っています。 ここでいう「科学者」は、自然科学者のことです。 自然科学者の営みとは―― 実験や観察に基づく新たな知見の確立です。 それまでの知見をもとに、新たな仮説を立て―― その仮説の…

恋の話に伴う危険

誰かと恋の話をするのは―― 危険を伴います。 恋の話をすることによって―― その「誰か」との間に深刻な軋轢が生まれかねない―― 軋轢を回避するには―― 少なくとも2つの観点から、留意が必要です。 第一に―― その「誰か」が、きちんと恋を理解しているかどうか…

不慣れの覚悟

20年―― 30年―― 40年と生きていくと―― 人は―― 色々なことを体験・経験するようになり―― たいていのことに慣れていきますが―― それでも―― 絶対に慣れようがないこと――あるいは、慣れておく必要のないこととというのがあって―― それは―― 例えば、自分の結婚式で…

世の中のことを学ぶやり方には少なくとも2種類があって

世の中のことを学ぶやり方には少なくとも2種類があって―― それは―― 1)世の中で起こる様々な事や世の中にある様々な物についての知識を蓄えていくやり方と―― 2)それら事物を司る原理を理解していくやり方との2種類です。 もちろん―― 1)のやり方は、世…

「幽霊」の「幽」に仮名の「し」を送って

――幽霊 の「幽」の字は、仮名の「し」を送って、 ――幽(かそけ)し と読むのだそうですね。 意味は、 ――(光や色や音などが)微かであり、今にも消えそうな様子 です。 つまり、「幽霊」というのは、 ――今にも消えそうなくらいに微かな霊 ということだったの…

「自然に身を任せて生きるのが良い」を真に受けると

自然に身を任せて生きるのが良い、というのが―― 中国古典の老荘思想に通底する発想なのだそうですが―― これを真に受けるのは危険でしょう。 「自然に身を任せて生きる」ということを厳密に徹底するならば―― けっこう大変な思いをすることになります。 極端な…

迷信の源泉

日柄が悪い時は―― 積極的なことはせずに慎ましく過ごすようにしています。 例えば、 ――きょうは仏滅だから、おとなしくしていよう。 というように―― 迷信といえば迷信でしょうが―― 仮に合理的な根拠が見出せなくても、留意しておくほうがよい俗信というもの…