マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「幇助」は「補助」と紛らわしいけれど

 ――幇助(ほうじょ)
 
 という言葉があります。
 意味は、
 
 ――手助けをすること
 
 です。
 
 この「幇助」という言葉――
「補助」と紛らしいものですから――
 僕は、あまり使ってこなかったのですが――
 
 その割には、なかなかに忘れがたい言葉になっておりまして――
 事あるごとに、
(ちょっと使ってみようかな……)
 などと思う言葉なのです。
 
 が――
 次の瞬間、
(いや、この文脈では「補助」でも十分に通じる)
 と思い直し――
 結局、「幇助」ではなくて「補助」を使うに至ります。
 
 きちんと「幇助」を使いこなすには、「補助」との区別が必須のようです。
 
 そこで――
 きょう、「幇助」の「幇」の字の意味を調べてみました。
 
「幇」と「補」との違いが明確にわかれば、「幇助」と「補助」との違いも明確にわかり――
 ひいては、「補助」をきちんと使いこなせるようになるはずです。
 
 その結果です。
 
  幇:傍らに居て助ける仲間、傍らに居て助けること
 
  補:足らないところを足して埋め合わせること
 
(なるほど……)
 と思いました。
 
「幇」の意味で鍵を握っているのは、どうやら「傍らに居る」のようです。
 
 つまり、「幇助」とは、
 
 ――傍らに居ながらにして手助けをすること
 
 といえるでしょう。