マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

きょうで9月も終わり

きょうで9月も終わりですね。 あすから10月です。 10月ということは、4月から半年が経っているのですよね。 もう半年が経てば、また4月です。 ところが―― 僕は、昔から、その辺の感覚にズレがありまして―― 4月から10月までは短く、10月から翌年の4月までを長…

幸せへの感受性を研ぎ澄ませる

幸せは、不幸せがあって、ようやくわかるものなのですね。 幸せが続けば、それは幸せには感じられなくなる―― 何とも罪深い―― が、それは人の心の属性でしょう。 幸せが続けば、幸せへの感受性が落ちるのです。 だから、幸せを幸せとは感じられなくなる―― 幸…

見事な新語

――断捨離 という言葉は素晴らしいですね。 片づけ方のコツを表しているのだそうです。 やましたひでこさんという方が提唱されました。「断」というのは、無為な譲渡を断る――「捨」というのは、不要な物を捨てる――「離」というのは、事物に執着しない―― これ…

10代で物理学に惹かれたわけ

僕は10代で物理学に惹かれたのですが―― その最大の理由は、 ――単純さ です。 言い換えると、 ――強引さ となりましょうか。 例えば―― 流体中の物体が受ける浮力は、その物体が下面と上面とで受ける圧力の差に起因すると考えるのですが―― そうした考察の結論だ…

腹の割り時

――腹を割って話をすることが大切だ。 といいますが―― 本当に大切なことは、 ――いつ腹を割るか? だろうと思います。 腹の割り時というのがあるのです。 それも、相手の人柄や出方によって、タイミングが異なります。 誰かと初めて話をするときに―― そのタイ…

学問という「遊び」の境界線

二十歳の頃に、 ――学問は遊びである。 と主張して―― 一部でヒンシュクをかったことがあったのですが―― 学問は、人の生きるという営為に直接的に寄与しないという意味では、たしかに「遊び」でありましょう。 例えば、政治や経済―― あるいは、養育・教育、医…

気持ちよくカネを払ってもらう

プロフェッショナルとは何か―― 例えば、 ――あの人の仕事ぶりはプロフェッショナルだね。 とか、 ――ここのレストランはプロフェッショナルだね。 とかいうときの「プロフェッショナル」とは何かです。 いろいろと小難しい条件を付ける人がいるのですが、僕は…

自然科学の世界の独特の「美の概念」

自然科学の世界には、独特の「美の概念」が存在しています。 その「美しさ」を敢えて言葉にするならば、 ――すぐに理解できる。 ――よく整理されている。 ――ムダがない ――恣意性がない。 などとなるのですが―― もっと砕けた感じでいえば、 ――最初はよくわから…

学校時代は遠く

ふだんは静かな水曜の繁華街―― 今夜は、やけに賑やかだと思ったら―― あすが祭日なのですね。 すっかり忘れていました。 ――祭日、関係なし の生活を始めて、ずいぶん経ちます。 曜日だけを気にしていればよいので、気はラクです。 ――よし! あしたは休みだ! …

むしろ検察を救う

大阪地検特捜部の主任検事が、裁判で証拠となりうるフロッピーディスクを改竄(かいざん)していた疑いがあるそうですね。 けさの新聞が伝えていました。 その後、種々の報道機関が、 ――「検察は社会正義を担っている」という人々の素朴な信頼が失われた。 …

できるだけ教えない

子供に、 ――ねえ、パパ、「COP10」って何? と質問されて、 ――今度、名古屋でやる国際会議のことだよ。生物多様性のことを話し合うんだ。そんなの常識! と答えるお父さんは―― たぶん、そんなに良くないお父さんです(笑 なぜならば―― その答えでは、なぜ「C…

人と人との距離は

人と人との距離は、心の垣根を低くしますね。 ここでいう「距離」というのは物理的距離のことです。 1メートルくらいなら、垣根は高く―― 30センチくらいなら、垣根は低い―― 実態は、もう少し複雑です。 仮に1メートル以上離れていても、狭い部屋の中なら、…

日本を外からみる経験というのは

日本を外からみる経験というのは―― 日本での暮らしを心からありがたく思い、心から楽しく思うために必須でしょう。 もちろん―― 日本の暮らしに悪いところはイッパイあるけれど―― 良いところもイッパイあるわけです。 その良いところをキッチリと認識し、感謝…

寛容と傲慢とは紙一重

(寛容と傲慢とは紙一重だな) と思うことがあります。 例えば―― ――あいつは、どうしようもなくイヤなヤツだな~! と思うような人物がいたとして―― それでも、その人物のことを許そうと思うときに、 ――ああいうダメ人間も、その人なりに懸命に生きてはいる…

教わることにならされた状態から脱却するためには

教えることは、全ての成人が一度は経験しておいたほうがよいことだと感じます。 人は、生まれてから成人するまでに、ほとんどの時間を教わることに費やします。 いわば教わることにならされてしまっているのですね。 この状態は、決してよいものではありませ…

実行が大事

言葉によって伝わるものは―― 人の意思のごく一部でしょう。 人の意思というものは、言葉ではなく、行動によって伝わるものです。「行動」というのは―― 笑顔の作り方とか舌打ちの仕方といった些細なものから、誠実に対応するとか謀議を計るといった複雑なこと…

良い写真

勝者は無愛想に歩を進め―― 敗者は愛想よく笑っている―― そんな写真がネット・ニュースで何枚か掲載されていました。 民主党の代表選挙で、菅総理が再選されたことを伝えるニュースです。 良い写真です。 噂によれば、今回の代表選挙は、水面下での誹謗中傷合…

ちょっとしたアクシデントに

ちょっとしたアクシデントに、すぐに笑えるかどうかは、なかなかに重要です。 例えば、街中の雑踏を歩いていて、つまずき、思わず転びそうになったときに―― そのまま仏頂面でやりすごすか、軽く苦笑いを浮かべるかで、周囲の人たちに与える影響は段違いでし…

人の心の暗部を

いわゆる人の心の暗部をみていると―― 時々、その「暗部」が滑稽に感じられるのですよね。「暗部」というのは、 ――悪徳 とか、 ――頽廃 とか、 ――強欲 とか、 ――驕慢 とか、 ――猥褻 とか―― まあ、挙げればキリがないのですが―― そういうことです。 人の心の醜…

人が人を理解するには

人が人を理解するには、時間がかかります。 とくに、人生経験を積んだ者同士だと、かなりの時間がかかるのです。 お互いに背負っているものが少なくないからです。 したがって―― 人は、ある一定の年齢を過ぎたなら、 ――お互いに理解し合おう。 という目的で…

爆弾の投げつけ方

人前で話をするときに、いちばん大切なことは、 ――自分はどういう人たちに向かって話をするのか。 ということです。 極端なことをいえば―― そのことさえ把握していれば、かりにどういう話をするかの内容をキッチリと詰めていなくても、何とかなります。 逆に…

文章の流れは

文章の流れは、自然とできるものなのか―― それとも、意識して作るものなのか―― 自然とできるほうが、一見、優れていると考えがちですが―― 自然とできた流れというのは、あとで読み返したとき、意外とチグハグだったりするのですよね。 意識して作った流れは…

人間の魅力は

人間の魅力は、最後は、 ――信用できるかどうか。 にかかっていると思うのです。 つねに「信用できる」という場合には、それは、 ――信頼できる。 ということですね。 信用できるかどうかの判断基準は、人によって様々でしょう。 僕は、 ――無私の心をもってい…

ウソとホントと

ウソは恐ろしいのですね。 なぜウソをつくのかといえば―― ホントのことを伝えたくないからなのですよ。 ところが―― 下手にウソをついたばっかりに、かえってホントのことが伝わってしまう、ということがあるのです。 これが危ない―― ウソをついた当人は、ウ…

考えたことが文章になると

考えたことが文章になると、(どうも、違うな~) と思うことがあるのですね。(もっと深いことをいおうとしていたはずなんだけどな~) と――(ずいぶん薄っぺらい内容になってしまっているな~) と―― 頭の中に溜め込んでいることというのは―― なぜかスゴく…

頭のモード変換

文章というのは、不思議なもので―― 丸一日、何も書いていないと、なかなか書き出せないものですが―― 朝からずっと書いていれば、夜までずっと書き続けていられるのですよね。 いったん途切れると、ダメみたいです。 頭には、日常生活を送るモードとか、我慢…

人間の心っていうのは

――反共感 という概念があるそうですね。 きょうのネット・ニュースで、紹介されていました。 反共感というのは―― 例えば、ゲームなどで自分が勝ったときに、負けた相手の様子をみて嬉しく感じることだそうです。 きっと―― 自分が負けたときに、勝った相手の…

情念が怨念に変わるとき

情念が怨念に変わるとき―― それは、何かが赦せなくなったときでしょう。 例えば―― 男が女に恋をして、おのれの情念を激しく滾らせて―― その挙げ句の果てに、その女が自分を袖にしたとすれば―― そのときに、怨念が首をもたげます。 すなわち―― その女を赦せる…

不安も期待も

――「不安」の反対は何か。 と訊かれたら、たぶん、 ――期待 と答えるのがいいでしょう。 不安も期待も、ともに予期です。 都合の悪いことを予期しているのが不安で―― 都合の良いことを予期しているのが期待です。 とうぜん、不安よりも期待のほうが歓迎される…

会話に夢中になっていると

人は、会話に夢中になっていると、自分の興味のある話題ばかりを持ち出すようになるみたいです。 もし、会話に参加している全ての人たちが同じことに興味を持っていれば、問題はありません。 が―― そうでない場合は、問題です。 会話がストップしてしまう可…