マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

考えたことが文章になると

 考えたことが文章になると、
(どうも、違うな~)
 と思うことがあるのですね。

(もっと深いことをいおうとしていたはずなんだけどな~)
 と――

(ずいぶん薄っぺらい内容になってしまっているな~)
 と――

 頭の中に溜め込んでいることというのは――
 なぜかスゴく深いことのように感じられてしまうのですよね。

 箱入り娘が、実の親にだけは、とてつもなく輝いてみえるようなものです。

 頭の中に溜め込まず――
 どんどん外に出したらいいのです。

 文章にして、他の人たちに読んでもらう――

 それを繰り返していくうちに――
 本物の考えに深化していきます。

 箱入り娘も、どんどん世間の荒波をくぐらせればよいのです。

 現実の世相に通じ、また、多くの人々の喜怒哀楽にさらされて――
 やがて、箱入り娘は、一個の大人としての輝きを放つようになるでしょう。