マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

善か否かではなく、悪か否か

世の中にとって本当に悪いことをしている人は―― 実は、自分は善いことをしていると信じ込んでいるものだ―― という話があります。 たしかに―― それは、そうかもしれないと思うのですが―― では―― その反対は―― あるでしょうか。 …… …… つまり―― 世の中にとって…

利己的か利他的かではなく

どうも最近―― 利己的な人が増え、利他的な人が減ってきているように思っています。 国の内外を問わず―― 洋の東西を問わず―― …… …… 10年前は―― もう少し利他的な人が利己的な人よりも多かったような気がします。 …… …… もちろん、 ――利他的 というのは、 ――利…

「人間と自然」への懐疑

――人間と自然 といった言い方を―― 学識のある西欧人は好むようですね。 きのうも―― 何気なくテレビをみていたら―― それなりに学識のありそうな中年の西欧人男性が―― そんなふうに英語で述べていました。 (人間と自然とを対比させる必要はあるのか) と―― 僕…

特別扱いが公平感を醸し出すこともある

誰かに、 ――自分を特別扱いにしてほしい。 と頼まれたら―― 皆さんは、どうされますか。 ――いかなる理由があっても、あなたを特別扱いにはできない。 といって断りますか。 …… …… たしかに―― 誰かを特別扱いにすることは―― 周囲に不公平感を醸しだし――ひいて…

やって当然のことをやって褒められるのは、おかしいか

――やって当然のことをやったからといって、ことさらに褒めるのは、おかしい。 という人がいます。 まあ―― いわんとするところはわかるのですが―― ちょっと違和感を覚えます。 …… …… たぶん―― そういう人は建前の世界に安住しているのでしょうね。 やって当然…

「超自然」は「超“人知”」

――超自然 という言葉が―― どうにも好きになれません。 合点がいかないのです。 …… …… 「超自然」という言葉は、 ――現在、知られている自然界の法則を越えている くらいの意味で用いられます。 が―― それをいうなら、 (「超“人知”」だろう) と思うのです。 …

柄タイツは、あか抜けているか

――柄タイツを好む女性は、無地タイツを好む女性より、あか抜けている。 という主張をきき、 (うそ?) と思いました。 (逆だろ?) と―― …… …… ――あか抜けている の「あか」は、「垢」と書いて―― ここでは、 ――余計なもの、汚れ、未熟な点 といった意味で…

損をする題名

ネットの記事などで―― よく、 ――中身がない。 とか、 ――内容に乏しい。 と酷評されているものの中には―― 題名のせいで損をしているものがあります。 題名が機能しすぎていて―― 読後感が物足りなくなっているのですね。 機能している題名というのは―― 本文の…

衝撃的で深刻な不幸、そうでない不幸

不幸というものは―― 急にやって来るから―― 衝撃的なのであって、 ――来るぞ、来るぞ、来るぞ……ほら、来た~! といわれながら―― じわじわとやって来る不幸は―― たぶん―― それほど衝撃的ではありません。 …… …… もう少し抽象的な述べ方をしますと―― 時間的に受…

生老病死の門戸は子どもにも広く開かれているけれど

子どもが、人の生老病死のことについて、大人をもハッとさせる言葉を口にすることは―― それほど珍しいことではありません。 例えば、 ――病気には、治るものと治らないものとがあって、医者が治せるのは治る病気だけ―― とか―― …… …… おそらく―― 大人たちが話…

不機嫌でも上機嫌でもない

不機嫌でも上機嫌でもない―― そういう心理状態が―― 人には案外、大切ではないかと思っています。 人は―― 不機嫌のときだけでなく、上機嫌のときにも―― 対人トラブルを起こしやすいものです。 不機嫌のときは、無用な喧嘩をふっかけてしまったり―― 上機嫌のと…

小さな問題ばかりを気にしていると

目の前の小さな問題ばかりを気にしていると―― その問題の小ささはもちろんのこと―― 背後に潜んでいる幾つかの大きな問題のことを―― うっかり忘れてしまいそうになります。 ここでいう「小さな問題」とは―― 例えば―― 最近に発覚した職場での課題をいかに解決…

やはり“別世界”の人たち

顔が小さく、背が高い―― というような女優さんやモデルさんは―― 一般に―― 写真やTV画面などを通して、 ――背が低い。 と誤解されがちです。 写真やTV画面などでは―― 顔をアップにされることが多く―― その顔が小さければ、何となく、 ――背も低いだろう。 と思…

仕事の忙しさ、プライベートの忙しさ

仕事で忙しくなるのとプライベートで忙しくなるのと―― 皆さんは、どちらが大変ですか。 …… …… なかなかに難しい問題だ、と―― 僕は思っています。 仕事で忙しくなると、気持ちは落ち込みますが―― たいていの場合、収入は増えますよね。 一方―― プライベートが…

幸せに生きたいなら○○に行け

(この人とは、たぶん合わないな~) と思う人がいて―― 他方、 (あの人とも、たぶん合わないな~) と思う人がいて―― それら二人は―― なぜか、とても仲が良いらしい―― という話を耳にすると―― (世の中、なんて単純なんだ!) と、思わず躍り上がって喜んで…

人柄の実相を捉え損ねていた

若々しくて小ざっぱりとした身なりが印象的な男性実業家のことを話していて―― その方が―― このほど、小汚い下町の日陰の路地裏のビルに新たなオフィスを構えるかもしれないということをきき、 「それは、あの方らしくないですね」 と申し上げたら―― その男性…

「昭和顔」への抵抗感の源

――しょうゆ顔 という言葉があります。 ――ソース顔 に対する「しょうゆ顔」です。 1980年代後半―― 小顔で、切れ長の目をもち、鼻筋が通っている日本人風の顔立ちを「しょうゆ顔」といい―― 西欧人のように彫が深く、目鼻立ちのハッキリしていている顔立ちを「…

なぜ乱世と治世とを繰り返すのか

歴史を振り返ると―― 人の世は―― 乱世と治世とを繰り返してきました。 乱世とは、戦禍に満ちた不穏な時代―― 治世とは、戦禍のない安寧な時代です。 人の世は、なぜ―― それら時代を交互に繰り返すのか―― なぜ―― 人々は、治世を永らく保つことができないのか―― …

人の気持ちがわからないことの長所

人の気持ちがわかる人は好かれ―― 人の気持ちがわからない人は嫌われる―― それが―― 人の世の常ですが―― 実は―― 人の気持ちがわからないことにも長所はあるのです―― 声高に主張されることは、ほとんどありませんが―― …… …… 人の気持ちがわからないことの長所と…

たぶん、そこにウソはない

先日のアメリカ大統領選挙で敗れたクリントンさんの言葉に―― これまでにない迫力を感じました。 ――若い人たちに伝えたい。自分の信念を貫くことに価値はあるのだ、と―― という言葉です。 …… …… 自分の信念を貫き通すことは―― 一般には、危険なことでしょう。…

まさか本当に当選するとは

まさか本当に当選するとは思わなかった―― というのが、本音です。 アメリカ合衆国の次期大統領選挙の話です。 共和党候補のドナルド・トランプさんが―― 民主党候補のヒラリー・クリントンさんを破って―― 次期大統領の座を得ました。 ――どちらの候補も有権者…

真実を明らかにしたいのなら

――真実を明らかにしたい。 といって―― 討論に挑む人たちがいます。 討論の相手は、通常、 ――真実を隠蔽しようとしている人たち です。 が―― 討論では―― 真実を明らかにはできません。 真実を明らかにできるのは―― 議論です。 討論と議論との違いは何か―― ど…

10年ほど前に書いた自分の文章を読んで

10年ほど前に書いた自分の文章を読んで―― 思わず笑ってしまいました。 ――下らねえことを書いてるな。 と自虐的ないし自己嫌悪的に冷笑したのではなくて―― そこに書かれていることが本当に面白おかしくて―― 思わず心の底から笑ってしまったのです。 まあ、「…

瞑想がブームらしい

感じることと考えることとのバランスが崩れると―― 人の心は、捻じれていくのかもしれません。 感じてばかりいてもダメ、考えてばかりいてもダメ―― そのうちに―― 人の心は、まともには働かなくなる―― …… …… 一般に―― 人は――とくに大人は――感じることよりも考…

人工物は自然物の泡沫

人工物も、広い意味では自然の一部であり、自然物である、という考え方に―― 十代の終わり頃―― とりつかれたことがあります。 人工物というのは人が作り出したものです。 が―― その“人”は、 ――「ヒト」という生物種の一つ であり―― 生物種に分類されうる存在…

初対面で気安く

新幹線に乗っていたら―― 僕の後ろの座席に座っていた女性と通路を挟んで隣の座席に座っていた男性とが―― いきなり会話を始めたのですね。 「それ、なぁに?」 「ん?」 「ちょっと、みせて」 「はい、どうぞ」 みたいな感じで―― あきらかに互いに初対面でし…

朝食ビュッフェが苦手

ホテルの朝食ビュッフェが―― どうも苦手なのです。 正確には―― “食べ放題”形式が苦手なのですね。 つい食べすぎてしまう―― ほどほどで止めておくということが、できない―― おのれの煩悩の強さを意識せずにはいられません。 そういえば―― …… …… 10代の終わり…

「彼氏いるの?」への模範“回答”

妙齢の女性が、 ――彼氏いるの? と訊かれた時の模範“回答”は、 ――「いない」といったら、真剣に口説いて下さるの? だそうですが―― …… …… これに対し、 ――「いない」といっても、真剣に口説いたりなさらないでね。 も同様に模範“回答”ではないか―― との異論…

優れた歌手は魔性の

――優れた歌手なのに、なかなか名曲に恵まれない。 という言い方があります。 が―― 僕は―― これを、 (ウソだ) と思っています。 (本当に優れた歌手ならば、必然的に名曲に恵まれるはず……) と―― なぜか―― 名曲を紡ぐ作曲家や作詞家たちが、放っておかない…

人工知能が取って代わっているかもしれないけれど

未来の出来事を―― まるで現代の外国での出来事のように現実感をもって語られると―― 嫌でも気にせざるを得なくなります。 ――30年後には、現代の半分以上の職業が、人工知能に取って代わられている。 といわれると―― まるで、 ――アメリカでは、日本の半分以上…