感じることと考えることとのバランスが崩れると――
人の心は、捻じれていくのかもしれません。
感じてばかりいてもダメ、考えてばかりいてもダメ――
そのうちに――
人の心は、まともには働かなくなる――
……
……
一般に――
人は――とくに大人は――感じることよりも考えることに偏りがちです。
よって――
心が捻じれていることを自覚したときには――
感じることに集中をするのが、よいのでしょう。
……
……
昨今――
ビジネスマンらの間で、瞑想が密かなブームなのだそうです。
――瞑想
といっても――
いわゆる禅宗の座禅のようなものではなく――
宗教性を排除した瞑想です。
五感を等しく研ぎ澄まし、周囲の状況を鋭敏に知覚し続けることで――
心の捻じれ――つまりは精神的ストレス――が解消されて――
集中力や創造力の高まりを自覚できるのだとか――
おそらく――
背景にある前提は、
――人の心は、感じることに偏っても、考えることに偏っても、なかなか巧くは働かない。
という発想です。
原理として十分に成立しうる前提だと感じます。