マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

カントの“力強い跳躍”

18世紀プロセインの哲学者イマヌエル・カント(Immanuel Kant)が発した、 ――どうすれば永遠平和(ewigen Frieden)が訪れるか。 という問いは、21世紀序盤の現代においても、何ら輝きを失っていない―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 カ…

どうすれば永遠平和が訪れるか

――超国家共同体 の成立は―― 18世紀プロセインの哲学者イマヌエル・カント(Immanuel Kant)が夢にみた、 ――永遠平和(ewigen Frieden) の実現の前兆であるに違いない―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 カントの哲学の領域における業績は…

“超国家共同体”の実現性のカギを握るのは“旧国家圏”の実現性

――超国家共同体 が成立をみるかもしれない遠い将来の地球上において―― 30 ~ 100 個くらいの、 ――旧国家圏 のうちの 3 ~ 10 個くらいが―― それぞれ持ち回りで三権の執行に与るようになるのではないか、と―― いうことを、きのうの『道草日記』で述べました。…

“超国家共同体”が緩やかな組織となりうる理由

――世界共和国政府 とは―― ごく簡単にいうと―― ――超国家共同体 において、三権分立が保たれたままで、その三権(行政権・立法権・司法権)の執行機関が世界各地に一様に張り巡らされている世界政府のことである―― ということを、きのうの『道草日記』で述べま…

“超国家共同体”は“世界共和国政府”に変わりうるか

――超国家共同体 において、行政府が立法府や司法府の権力を奪って“帝王府”となり、 ――超国家共同体 が、 ――世界帝国政府 に変わる筋書きについて―― きのうの『道草日記』で述べました。 ――超国家共同体 が、ひとたび、 ――世界帝国政府 に変わってしまうと―― …

行政府が立法府や司法府の権力を奪ったら――

――超国家共同体 において、三権分立が守られずに―― 行政府・立法府・司法府の三権の執行機関が、それぞれ分離・独立をする筋書きについて―― きのうの『道草日記』で述べました。 実は―― 行政府・立法府・司法府が3つの分離・独立をするのは、まだマシな筋書…

“超国家共同体”が安定的に継続をするには

――超国家共同体 という組織が、もし仮に、実現をみた場合には―― その組織の存続の可否は、 ――三権分立 の成否にかかっているといっても過言ではない―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 要するに、 ――警察権 という名の武力を一手に握る行…

三権分立は「三権独立」とは違う

――“超国家共同体”では行政よりも立法や司法が重視をされるであろう。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 もちろん―― 根底には、いわゆる、 ――三権分立 の発想があります。 …… …… この、 ――三権分立 という概念は、なかなかに難しいのですね…

“超国家共同体”では行政よりも立法や司法が重視をされる

――“超国家共同体”の最高指導者は名誉職も同然かもしれない。 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 より厳密には、 ――“超国家共同体”の行政権の統括者に与えられる裁量は、現代に実在をしている国家の行政権の統括者に与えられている裁量ほどに…

“超国家共同体”の最高指導者は名誉職も同然かもしれない

――超国家共同体 の最高指導者を決める選挙は、おそらくは間接選挙になり―― その間接選挙の投票人は、 ――旧国家圏 の人々による直接選挙で決まるかもしれないが―― ひょっとすると―― 例えば、意識調査の結果のようなもので、何となく決まってしまうかもしれな…

“超国家共同体”は、かなり緩やか

政府:個人 = X:Y の図式の「X」に「超国家共同体」を当てはめるならば、「Y」には「国家」の代わりに「文化圏」や「言語圏」を当てはめる必要がある―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――文化圏 も、 ――言語圏 も様々な意味で用い…

訂正:“政府:個人 = 超国家共同体:国家”は誤り

政府:個人 = 超国家共同体:国家 の図式を、きのうの『道草日記』で示しました。 これを示した後で、 (なんか違うな) と感じ始めました。 当初は、どこに違和感があるのかも、よくわからなかったのですが―― しばらく考えているうちに、 (これだと、「超…

政府:個人 = 超国家共同体:国家

――超国家共同体 という組織は―― その試みが仮に成功をするにしても―― 時代を経るにつれて―― どんどん、 ――世界政府 とは掛け離れた組織になっていくのではないか―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ちょっと、わかりにくかったでしょう。 …

超国家共同体:色々な意味で中途半端

――世界政府 を本気で目指すのであれば―― 民主主義的な手法を好む人たちにとって許容ができ、権威主義的な手法を好む人たちにとっても受容のしやすい折衷案的な形態を目指していくより仕方がない―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――折衷…

“世界帝国政府”の代わりに“世界共和国政府”は?

――世界帝国政府 は、 ――世界政府 の特殊な形態である―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 もう一つ―― 特殊な形態が想定をされえます。 それは、 ――世界共和国政府 です。 ――帝国 の対義語が、 ――共和国 ですから―― きわめて自然な発想とい…

世界政府、超国家共同体、世界帝国政府

――世界政府 と、 ――超国家共同体 との違いについて―― 6月5日の『道草日記』で述べました。 簡単に述べ直すと、 ――世界政府 では、世界各地に単一の統治機構が張り巡らされるのに対し、 ――超国家共同体 では、世界各地に複数ないし無数の統治機構が併存をする…

“超国家共同体”の最高指導者は権威主義的な手法で選ばれるか

――超国家共同体 の最高指導者は―― その、 ――超国家共同体 を成している諸“国家”の3つの階級、 ――主流(政権支持者) ――中流(主流・傍流以外) ――傍流(政権無関心者) のうち、 ――中流 の集合の支持を集めて選任をされるに違いない―― ということを、きのう…

“超国家共同体”の“最高指導者的な国家”は、今日の覇権国家とは違う

――次の覇権国家は、どこか。 という問いに対し、 ――次の覇権国家は、もう誕生をしないのではないか。 という答えを―― きのうの『道草日記』で述べました。 覇権国家の代わりに誕生をするのが―― きのうの『道草日記』でも触れた通り―― ――超国家共同体 ではな…

次の覇権国家は、どこか

――覇権国家 という概念があります。 15世紀ヨーロッパが大航海時代を迎え―― 世界各地に進出をしていきました。 いち早く進出をすることに成功をしたのはポルトガルです。 世界各地に植民地を作り上げ―― 16世紀、ポルトガルは世界に覇を唱えました。 事実上、…

“第三次政権革命”は遅かれ早かれ起こる

――第三次政権革命 を起こしやすくしようと思ったら、 ――中流(主流・傍流以外) を太らせればよい―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――第三次政権革命 について簡単に述べ直ししますと―― ――第一次政権革命 が、17世紀イギリスで、いわゆ…

“主流”も“上流”も、その立場を脅かすのは“中流”――

――第三次政権革命 における、 ――主流(政権支持者) の構成員は、 ――第一次政権革命 における、 ――上流(王侯貴族や宗教指導者) の構成員よりも、文字通り、桁違いに多い―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 よって、 ――主流(政権支持者…

“主流”が“上流”より桁違いに多いことの副次効果

――第三次政権革命 を考える上で有用と思われる3つの階級、 主流(政権支持者) 中流(主流・傍流以外) 傍流(政権無関心者) の特徴は、 ――流動性 にある―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 とりわけ、 主流(政権支持者) と、 中流(…

主流・中流・傍流:その特徴は流動性――

――第三次政権革命 を考える上で、次の3つの階級、 ――主流 ――中流 ――傍流 を念頭に置くのがよいのではないか―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――主流 というのは、 ――現行の政権を積極的に支える人たち を指し、 ――傍流 というのは、 ――…

主流・中流・傍流:“第三次政権革命”を考える上で――

21世紀中盤以降に起こると考えられる、 ――第三次政権革命 という概念を踏まえるならば、 ――中流階級 というときの「中流」の意味を―― 僕らは、もう少し考え直す必要がある―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――上流(王侯貴族や宗教指導者…

中流階級:その上流と下流と――

いわゆる、 ――市民革命 について―― その「市民」というのは、中流階級の人々のことであり―― その「革命」というのは、政治の権力の在り方のことであるから―― ――市民革命 は、本来、 ――政権革命 と呼ばれるのがよいであろう―― ということを―― きのうまでの『…

世界政府と“超国家共同体”との違い

――超国家共同体 や、 ――第三次政権革命 について、きのうまでの『道草日記』で述べました。 簡単に述べ直しますと―― ――第一次政権革命 を、17世紀イギリスで、いわゆる中流階級の人々が、王侯貴族や宗教指導者などの上流階級に成り代わり、政権の運営に携わ…

国家の政権は遅かれ早かれ形骸化をする

――第三次政権革命 として、 ――あらゆる国家の主権が弱まり、「超国家共同体」と呼びうる組織が台頭をしてきて、それら国家の政権の運営に緩やかに介入をするようになる。 という概念を―― きのうの『道草日記』で考えました。 ここでいう「政権革命」とは―― 5…

“第三次政権革命”の概念とは?

――第三次政権革命 という概念を考えています。 ここでいう「政権革命」は、いわゆる、 ――市民革命 のことです。 ――第一次政権革命 とは、17世紀のイギリスで、いわゆる中流階級の人々が、王侯貴族や宗教指導者などの上流階級に成り代わり、政権の運営に携わ…

“政権革命”の第一次、第二次、第三次――

産業革命は、事実上、 ――第一次 ――第二次 ――第三次 までの3つであろう、ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 18世紀のイギリスで起こった、 ――第一次産業革命 では、蒸気機関が導入をされ、産業の機械化・工業化が始まり―― 19世紀終盤から20…

産業革命は第一次から第四次まで――

――産業革命 は、今のところ、 ――第一次 ――第二次 ――第三次 ――第四次 の4つが想定をされています。 ――第一次産業革命 とは、狭義の「産業革命」です。 18世紀のイギリスで起こりました。 蒸気機関が導入をされ、産業の機械化・工業化が始まりました。 ――第二…