マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

主流・中流・傍流:その特徴は流動性――

 ――第三次政権革命

 を考える上で、次の3つの階級、

 ――主流

 ――中流

 ――傍流

 を念頭に置くのがよいのではないか――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 ――主流

 というのは、

 ――現行の政権を積極的に支える人たち

 を指し、

 ――傍流

 というのは、

 ――現行の政権のことを含めて、社会全般のことに広く深く関心をもつことが難しい人たち――あるいは、何らかな事情で関心をもつことがでできないでいる人たち

 を指し、

 ――中流

 というのは、

 ――主流でも傍流でもない人たち

 を指します。

 

 よって――

 例えば、

 ――現行の政権を積極的に支えているわけではない人たち――あるいは、現行の政権に対して批判的な人たち

 は、

 ――中流

 に分類をされることになります。

 

 ――第一次政権革命

 を考える上で有用である3つの階級、

  上流(王侯貴族や宗教指導者)

  中流(上流・中流以外)

  下流(農民や賃金労働者)

 と違って、

 ――第三次政権革命

 を考える上で有用と思われる3つの階級、

  主流(政権支持者)

  中流(主流・傍流以外)

  傍流(政権無関心者)

 の特徴は――

 一言でいえば、

 ――流動性

 にあるといえます。

 

  上流(王侯貴族や宗教指導者)

  中流(上流・中流以外)

  下流(農民や賃金労働者)

 では、階級の境界を跨(また)ぐ人は極めて稀でした。

 

 きのうの『道草日記』で、

 ――中流下流との区別は、ほぼ意味をなさなくなっている。

 と述べましたが――

 境界が曖昧になっているからといって――

 それを跨ぐ人が稀でないわけではありません。

 

 基本的には、

 ――“中流”的な人たち

 が“下流”的になることは稀であり、

 ――“下流”的な人たち

 が“中流”的になることは稀でした。

 

 が――

  主流(政権支持者)

  中流(主流・傍流以外)

  傍流(政権無関心者)

 では、違います。

 

 境界を跨ぐ者は、ぜんぜん珍しくない――

 とくに、

  主流(政権支持者)

 と、

  中流(主流・傍流以外)

 との境界を跨ぐ人は夥(おびただ)しい数に上ります。

 

 また――

 何かの拍子で“主流”から“傍流”へ移る人や“中流”から“傍流”へ移る人――あるいは、それらを逆に移る人――も、まったく珍しくはないのです。

 

 この、

 ――流動性

 があるために、

 ――第三次政権革命

 は、

 ――第一次政権革命

 とは、だいぶ違った革命になるでしょう。

 

 ただし――

 より激しい革命になるのか――

 それとも、より穏やかな革命になるか――

 それは、わかりません。