マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

本を枕に

最近、本を枕に居眠りをします。 使っているのは厚い医学書です。 最初は抵抗があったのですが―― 何度か繰り返しているうちに、(わりと快適じゃないか) と思うようになりまして―― ちょうど良い高さなのですね。 肩が凝らなくて、よい感じなのです。「最初…

大学入試の矛盾

毎年、この時期に大学受験生を指導していて思うことは――(試験ってのは、所詮、ただのゲームだよな~) ということです。 高校時代、 ――明日は模擬試験を受けなきゃいけない。 という日になって、 ――オレ、試験大好き! といっている同級生がおりましたが―― …

実行して初めてわかる

今日は夕飯を食べ過ぎてしまいまして―― お昼ご飯も、それなりにガッチリ食べていたので―― お腹がキツかった(笑 こんな感覚は久しぶりです。 ここ1、2年は小食に徹しておりますが―― それまでは、かなりの大食漢でしたから―― 食べても食べても、お腹がいっぱ…

思考の伝達

随筆に、(ああいうことを書こう、こういうことを書こう) と思って―― あれこれとネットで調べものをしているうちに――(まあ、書かなくていいか) と、やる気をなくすことがあります。 以前は、たまにしかなかったのですが―― ここ1、2年は、しょっちゅうです…

何のために本を読むのか

――何のために本を読むのか。 という問いは、僕には、なかなかに厄介です。 子供の頃は、漠然と、 ――知識を得るためだ。 と思っていました。 今は、そうは思えません。 もちろん、知識を得るために本を手に取ることは、しょっちゅうありますが―― 本を読むとい…

妙に納得

ファミリーレストランで昼食をとっていたら―― 隣のテーブルに親子連れが座りました。 40歳くらいのお父さんと5歳くらいの娘さんです。 2人きりでした。 お母さんの姿がないのです。 そのうちに現れるのかと思いきや―― ずっと、それっきり―― そってきりで―― …

昨夜は吹雪の中で

宮城県は、昨日の午後から、少し吹雪きまして―― いつもは電車で1時間ちょっとの距離が2時間半くらいになりました。 強風による徐行運転や線路の切り換えのトラブルなどが原因だったようです。 昨夜は用事が入っていたのですが、電車が遅れたせいで、とても約…

社会的地位が高くなるということは

社会的地位が高くなるということは、煩雑な仕事を押し付けられるようになる、ということでしかないのですが―― ときどき、それがよくわかっていない人をみかけます。「社会的地位が高い」とは「偉ぶってもワガママをいっても許される」ということだと、本気で…

恋愛の物語はホラーである

昨日の『道草日記』で、 ――恋愛の物語には興味がもてない。 というようなことを書きましたが―― なぜ、そうした物語に僕が飽きてしまったかというと、(結局、恋愛って、不安でしょ?) と思ってしまったからなのです。 恋愛の物語の多くは、恋愛の喜びよりは…

恋愛が物語になる条件

僕は恋愛の物語が好きではありません。 嫌いでもありませんが、好きでもない――あまり関心がもてないのです。 恋愛に関心がもてないということではなく―― 焦点を恋愛に絞っている物語に面白みを感じられない、ということですね。 恋愛は人間社会で普遍的にみ…

新幹線のホームには

昨日、JR掛川駅から新幹線に乗ったことは、昨日の『道草日記』でお伝えしました。 そのときに―― ちょっと気になる――というか、印象に残る――男性の姿を、目にしました。 どんな男性かというと―― 歳の頃は50~60代――細身の長身で、頭は映画のようなロマンスグ…

余計なお世話

私事がありまして―― 昨日から今日まで、静岡県におりました。 生きも帰りもJR掛川駅で新幹線を乗り降りしたのですが―― 掛川は「のぞみ」や「ひかり」が停まりません――各駅停車の「こだま」しか停まらないのですね。 僕は、新幹線といえば、すぐに「のぞみ」…

仙台、雪事情

昨夜の仙台は銀世界です。 雪が、しんしんと降り積もっていました。 仙台は、たしかに東京よりは寒いのですが―― しょっちゅう雪が降るわけではありません。 昨夜のようにササーっと銀世界になると―― あちこちでスリップする自動車や点灯する自転車などが見受…

遠い将来の人間の在り方

――人間の営みにはムダなことも必要である。 と、いわれることがあります。 例えば―― 娯楽の多くは、突き詰めて考えれば、ムダなことですよね。 この世から行楽地がなくなっても―― とりあえずは困らないし―― 物語がなくなっても―― 賭け事がなくなっても―― 音…

女の子の足をみるオジさんは

――女の子の足をみるオジさんは痴漢か。 という議論が、TVのトーク番組で繰り広げられたそうですね。 14日に日本テレビ系で放映された『オジサンズイレブン』という番組です。 成人した男女100人と「オジサン」11人とが討論をしたようですよ。 そこで、女性ア…

「戦闘服」で氷点下に

今朝、氷点下の町中を歩いていたら―― 通学途中の女子高生たちの、膝上20cmくらいのスカートをみて、(よく寒くないな~) と訝ってしまいました。 もちろん、ストッキングをはいている人もいるのですが―― 多くは、はいていない。 それが信じられません。 僕…

ホントにウソを混ぜる

小説を書く喜びの中核は、やはり、 ――ホントにウソを混ぜること にあると思います。 小説は、しばしばウソ(虚構)であることが強調されますが―― 実際には、ホントにウソが混ぜられたものです。 ウソ100%の小説というのは―― おそらく、小説として成り立ちま…

人間は生物であるということを

昔は、 ――なぜ人間同士は、わかりあえないのか? ということばかりを考えていました。 戦争のこととか差別のこととかを念頭におきながら、です。 最近は、 ――なぜ人間同士は、わかりあえるのか? ということを考えています。 共感という現象が、その例です。…

本を読むのは大変

本を読むのは大変です。 もちろん、気軽に読み流すなら何てことはありませんが―― 誤読などに気を付けながら真剣に読もうと思ったら、相当に気力を充実させなければなりません。 ところが―― 一般に、読書好きの人は、このことを忘れてしまいがちです。 本人に…

生活基盤が揺さぶられるような

自分の生活基盤が揺さぶられるような体験は、貴重でしょうね。 生活基盤というのは、衣食住や資金はもちろんのこと―― これまでの自分が常識だと思っていたこととか―― 言語などのコミュニケーション・ツールも含めてです。 そういった生活基盤を揺さぶられる…

人として大事なことが

実は、 ――機能性胃腸障害 ではなかったんだそうですね。 ――潰瘍性大腸炎 だったとか―― 昨秋、突然に辞任した安倍前首相の話です。 今月10日に発売された月刊誌『文藝春秋』に安倍前首相が手記を寄せ、その中で明らかにされていることだといいます。 当初から…

患者の主観的な感覚は

昨日は、やはり風邪をひいていたのかもしれません。 今朝、起きたら、すごく体調が良いのですよ。 昨日とはゼンゼン違う。 外の冷気が心地よく感じられます。「寒い、寒い」といっていた昨日のことが、ウソのようです。 風邪をひいていても、気が張っている…

一種のホラー

今日は、朝起きてから夕方になるまでの間、多くの人に、 ――今日は暖かいですよね。 みたいなことをいわれました。 その度に、「え?」 と訊き返しております。 というのは―― 僕は、今日は、(朝から、えらい寒い日だな~) と思っていたのですね。 なのに―― …

「押すな」と表示されたボタン

電子メールを書いていて―― いわゆる「送信ボタン」を画面上にみかけると、なぜかドキっとしてしまいます。 まだメールが書き上がっていないのに、(なんか、あそこを押してしまいそう!) と、ひどく動揺しそうになるからです。 ギャグ・マンガだったかコン…

お正月後、雑感

お正月も七日になると、すっかり平常の気分です。 あらたまった感じなどは、もうしない。 例えば、職場で同僚たちと、 ――お正月はゆっくり休めましたか? ――いやいや。それが、なかなか―― みたいに交わす会話が―― いわゆる正月気分をキレイに吹き飛ばしてく…

共犯者になれなくて

映画やTVドラマのウソは、鑑賞者や視聴者をウソの共犯者に仕立て上げようとするところに特質があると考えています。「ウソ」というのは、虚構という意味です。 もちろん、小説やマンガにも同じウソはありますが―― 映画やTVドラマなどの実写の映像は、映像自…

人間の矛盾を受け入れる

人間は矛盾の塊ですね。 しかも、他人の矛盾ほど、よくみえる。 本当は自分だって矛盾の塊なのですが―― それは、みえにくい。 だから、人間同士で諍(いさか)いが絶えないのでしょうね。 どちらも、 ――自分こそは正しい。向こうが間違っている。 と思ってい…

小刻みな空き時間

昨日の『道草日記』で、 ――あちこち歩いて移動する時間に恵まれている。 と書きましたが―― その割には「ゆったり感」を自覚できないでいるマル太でございます。 その理由はハッキリしておりまして―― 僕の場合、たしかに空き時間は、比較的、豊富なのですが――…

おカネよりは時間

僕の普段の移動手段は、徒歩、自転車、自動車の3つです。 たまにタクシーに乗りますかね。 学生時代は、ほとんど自転車でした。 自動車なんて持っていなかったし、タクシーに払うおカネもなかったし、歩くのはイヤだったのです。 移動といえば、もっぱら自転…

科学のゲーム性

今日は―― 夕方、書店で用をすませた後に、TVゲームの攻略本の売場などをホッツキ歩いていて―― ふと場違いなことを考えました。 ――科学のゲーム性 についてです。 ゲームというのは、ふつうの意味でのゲームです。 例えば、TVゲームの「ゲーム」ととっていた…