2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧
人間社会においては―― ときに、 ――「臆病になる」という勇気 あるいは、 ――「勇気をもつ」という臆病 に敏感であるのがよい、と―― 思っています。 いずれも―― 付和雷同を戒める言葉です。 自分の周囲の人々が―― 過激に勇ましい発言を繰り返し―― 不穏で攻撃的…
――レディ・ファースト (Ladies first) のような、 ――○○ファースト といった言葉を―― 最近よく見聞きします。 ――アスリート・ファースト (Athletes first) とか、 ――都民ファースト とか、 ――アメリカ・ファースト (America first) とか―― …… …… 「都民…
齢九十の作家さんが―― ご自分より若い世代に向かって、 ――我々の青春時代は第二次世界大戦の頃で……。 と、つい言葉に出していってしまいそうになるのをぐっと堪えている―― という話を知って―― 少々暗澹とした気分になりました。 …… …… いえ―― その老作家のお…
――風刺の精神を大切にしたい。 といわれたら―― (それは、なんか違うよ) と思います。 風刺とは、 ――社会や人物の在り方を批判的に嘲笑すること です。 しょせんは、“批判”であり、“嘲笑”ですから―― もっともらしく「風刺の精神を大切にしたい」といっても―…
副業の業績で華々しく注目を集めている人は―― その成果が華々しい人ほど―― 本業の継続を大切にしていますね。 より大きな成果の見込める副業をさっさと本業に変えてしまうことなく―― 副業は副業のままで、本業を地道に続けていく―― …… …… たぶん―― より確か…
クロワッサン風のパン生地にバターと砂糖とを織り込んで焼いたお菓子を、 ――クイニーアマン といいますね。 織り込まれた砂糖が溶け出して表面を覆って―― いかにも甘そうな光沢を放っています。 僕は、日頃はパンを好まず―― もっぱらご飯ばかり食べているの…
美辞麗句のもとで、他者の利益を掠めとり、他者に損害を被らせる政治家と―― 口汚い罵詈雑言とは裏腹に、他者の利益を守り、他者の損害を防ぐ政治家と―― 一体どちらの政治家が、政治家としての責任を果たしているのか―― 結論は明らかです。 が―― …… …… 今、自…
歴史上有名な人物を―― 映画やTVドラマで俳優さんが演じるときに―― 俳優さんが二流だと、 ――えええ? あの人物なら、絶対こんなんじゃなかったでしょう! と思われて―― 俳優さんが一流だと、 ――そう。まさに、あの人物は、こんな感じの人間であったはず! と…
ジャーナリズムによって、 ――アメリカ大統領、失格! の烙印を押されていたドナルド・トランプさんが―― このほど、アメリカの大統領に正式に就任したことは―― 民主主義が普遍的価値の一つに位置づけられつつある現代社会において―― ジャーナリズムが新たな均…
――言葉 と、僕がいうときは―― 通常、 ――母語 を指しています。 僕の母語は日本語です。 つまり、僕が、 ――言葉は大切だ。 といえば―― それは、 ――日本語が大切だ。 というのと、ほぼ同じ意味です。 きのうの『道草日記』で、 ――言葉が大切なのは、例えば、美…
世の中を生き抜く上で最も大切な道具は、 ――言葉 でしょう。 言葉だけが大切なのではありませんが―― 言葉よりも大切な道具というのを―― 僕は、ちょっと思いつきません。 言葉を通し―― 人は、人々を知り、世界を知ります。 もちろん―― 他の道具でも――例えば、…
誰かに向かって、 ――もっと歴史を勉強しろ。 と、すぐにいってしまう人は―― たぶん―― 歴史のことをよくわかっていない人です。 ――歴史で悪酔いをしている。 と、いってもよいかもしれません。 …… …… 歴史は人々の主観のせめぎあいです。 その内容は―― どんな…
毎日まいにち―― 誰かによって決められたことを―― ただ黙々と繰り返すだけの生活―― そういう生活は、 ――大バカ者のすることだ。 と、貶(けな)す向きがあります。 が―― 実は―― 世の中の人々の大半は―― 自分の人生の大半を―― そんなふうに過ごしているわけで―…
嬉しいことがあれば―― 嫌なこともあり―― 嫌なことがあれば―― 嬉しいこともある―― 日々の生活は―― ある程度の長い期間にわたってみれば―― なかなかにバランスがとれているものです。 時には―― たった1日をみてみても―― なかなかにバランスがとれている―― き…
――「必要悪」の矛盾 ということを―― 10代の頃から、ずっと気にしています。 …… …… ――必要悪 とは、 ――性質としては悪であるが、現実には必要とせざるをえない事物 です。 少なくとも辞書的な意味は、そうです。 が―― 曲りなりにも必要とされている事物を、「…
人は、結局は感情で動きます。 よって―― 感情を主張することは―― 大いに結構なのですが―― 感情を剥き出しに主張しても―― 論理でバッサリ斬られるだけです。 感情を主張する際には―― 感情を論理で武装する必要があります。 その“武装”は、生半可なものではな…
人が輝くには“舞台”がいります。 “舞台”がなければ―― たとえ、どんなに素晴らしい“芝居”をみせたとしても―― ふつうは、人目に触れません。 …… …… 裏を返せば―― それなりの“舞台”がありさえすれば―― たとえ、今ひとつの“芝居”しかみせられなくても―― なんとか…
今のような年始の時期は―― たまに、 (あれ、今年は何年だったかな?) と、戸惑うことがあります。 ちょっと考えて、 (あ、そうか。去年が2016年だったから、今年は2017年だ) と、事なきを得るのですが―― ごくたまに、 (2017年は去年だったかな?) など…
恋には再帰性があって―― どんなに恋の手練れになったとしても、この再帰性から完全に逃れることはできない―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 恋の再帰性からは何人たりとも逃れることはできない―― ということは―― 恋を楽しむということ…
恋には、 ――再帰性 とでもいうべき性質があります。 ――恋の再帰性 というと―― 何だか酷く小難しく聴こえますが―― 何ということはない―― 昔から経験的によく知られている性質です。 すなわち、 ――特定の異性と何らかの接点を持つことで、その異性に恋心を抱く…
――人は人工知能に恋できるのか。 という問題意識があることを耳にし―― (そんなことをまだ気にしてる人がいるのか) と驚きました。 というのは、 ――恋できるに決まっている。 からです。 なぜ、そういえるのか。 …… …… 恋は人の体に起こる反応です。 もちろ…
邪道しか歩めない人―― というのが―― 世の中には―― 一定の割合で―― 確実に存在するのです。 邪道しか歩めない――つまり、正道を歩めない人――のことですね。 …… …… もちろん―― 世間一般には―― 邪道より正道のほうが好まれます。 よって―― 邪道しか歩めない人は―…
――“できる男”と“できない男” とか、 ――“わかってる女”と“わかってない女” とか―― そんな言い回しを―― よく見聞きします。 衆目を集めやすい言い回しなので―― とくに好まれて使われるようです。 その根底にある発想は―― たぶん目新しいものではありません。 …
――君子豹変 には―― 今日、2つほど意味があって―― 一つは、 ――社会的地位の高い人物は、ときに自分の発言や行動を節操なく改めることがある。 で―― もう一つは、 ――人徳や学識のある人物は、自分の発言や行動の誤りに気づくと、根底から改める。 です。 当初…
利益獲得の勧誘をしているだけなのに、 ――なぜ、そんなことをする必要がある? と怒りだす人がいます。 ――○○をすれば、あなたは利益を獲得できますよ。○○をしてみませんか。 と誘っているだけなのに―― にべもなく拒んでしまう―― …… …… 怒りだす必要など、ま…
――お客様は神様です。 という句は―― もともとは、 ――ステージの上で唄う歌手にとっては、聴衆である“お客様”は神様のような存在である。 という意味でした。 ――歌手は、あたかも神前で唄うかのような気構えがなければ、ステージを務められない。 という含意…
――想定外にも備える。 という発想が―― 2011年の東日本大震災の後―― にわかに脚光を浴び始めました。 重要な発想だと思います。 もちろん、 ――「想定しえないことを想定して対策を講じる」というのは言語矛盾だ。 という反論は―― 一理あります。 が―― この国…
自分のペースを守って生きていくというのは―― 一見、美徳のようですが―― 実際には―― 悪徳でしょうね。 ――保身 という名の悪徳です。 人と人とが関わり続ける人の世では―― 自分のペースを守って生きていくということは―― 周りの人々に対して自分のペースに合…
街中を歩いていると―― お正月だからか、幼い子どもを連れた人たちが、よく目につきます。 最近―― そうした子ども連れている女性の年齢がよくわからなくなっていて―― ちょっと戸惑っています。 その女性が―― お母さんなのか、お祖母さんなのかが―― よくわから…
お正月だというのに―― きのうの『道草日記』は―― まったくお正月らしくない話題になっていましたね。 実は―― 当初はお正月らしい話題も入っていたのですが―― 推敲の段階で、 (あ。この話、いらないな) と思って―― どんどん削っていったら―― あんなふうにな…