マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

たぶん日本人は臆病である

――日本人は不安を感じやすい体質らしい。 という知見について―― 2019年5月11日の『道草日記』で述べました。 もう少し医学・生物学らしくいうと、 ――日本人は、不安の感受性を高める遺伝子をもっている人の割合が、外国人と比べ、有意に高いらしい。 という…

「不安」の対義語は何か・再考

――「不安」の対極は「不穏」である。 ということを―― おとといの『道草日記』で述べました。 ところで―― 2018年1月2日の『道草日記』で―― 僕は、 ――「不安」の対義語は何か。 と問うていました。 すっかり忘れていました(笑 たった2年前のことなのに―― い…

「不安」には2種類ある

――「不安」と「自信」との違いは、病的か病的でないかの違いである。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 もちろん―― 「不安」と「自信」とは方向性の異なる――おそらくは、方向性が真逆の――感情です。 ここで―― 「不安」や「自信」を含む“怯…

「不安」と「自信」との本質的な違い

――感情の分布図 を示そうと僕が思ったのは、なぜだったのか―― 発端は8月30日の『道草日記』でした。 ここで―― 僕は、 ――不安は、“広い思考”ではブレーキとなり、“狭い思考”ではアクセルとなる。 と述べました。 ここでいう―― 「広い思考」とは、 ――本質的思…

不毛な考察ではあったけれど

――感情の分布図 について―― 厳密には、 ――「“感情の分布図”を示す」という試み について―― きのうまでの『道草日記』で延々と述べてきました。 正直にいって、 (かなり不毛な考察であった) と思っています。 そもそも、 ――感情 を言葉で表そうとするのが不…

“感情の分布図”で、“嫌・好”軸や“驚・願”軸は、どのように表されうるか

――感情の分布図 は、横軸に情動軸の“怯(きょう)・勇”軸をとり、縦軸に気分軸の“憂・喜”軸をとって表すことができるかもしれない―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 “怯・勇”軸は、 ←錯乱―臆病―心配―安心―自信―過信―傲慢→ ←恐慌―不安―怯…

“感情の分布図”は簡易な平面図かもしれない

――情動軸 も、 ――気分軸 も、どうやら1つだけで十分に足りるようである―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 我ながら、 (ずいぶん大雑把な話をしているなぁ) と思います。 何しろ、 ――感情 が、 ――情動 と、 ――気分 とに分けられ―― それ…

気分軸は1つだけ

人の感情は、 ――気分 と、 ――情動 とに分けられ―― ――気分軸 として、“憂・喜”軸があり、 ――情動軸 として、“怯(きょう)・勇”軸がある―― ということを―― 9月11日の『道草日記』で述べました。 そして、 ――情動軸 としては、“怯(きょう)・勇”軸があり、そ…

「願」や「驚」も意識と密接に関わっている

――“怯(きょう)・勇”軸 と並びうる情動軸として、 ――“驚(きょう)・願(がん)”軸 というものが考えられるかもしれない―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 試みに―― その、 ――“驚・願”軸 というものを、具体的に記してみれば―― 以下のよ…

“怯・勇”軸以外の情動軸を再び考えてみる

――“怯(きょう)・勇”軸 以外の情動軸として、 ――“嫌(けん)・好(こう)”軸 というものを考えてみましたが―― 「好」や「嫌」の感情は、「勇」や「怯」の感情よりも、 ――判断に与える影響の直接性 が低いので、 ――“嫌・好”軸 を、 ――“怯・勇”軸 と並びうる…

「好」や「嫌」は意識と密接に関わっている

「好(こう)」や「嫌(けん)」の感情は―― 「勇」や「怯(きょう)」の感情と違い、 ――判断に与える影響の直接性 が―― それほどには高くない、とみなせる―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 よって、 ――“嫌・好”軸 を、 ――“怯・勇”軸 と…

“怯・勇”軸以外の情動軸を考えてみる

――“怯(きょう)・勇”軸は情動軸である。 ということを―― 9月11日の『道草日記』で述べました。 以来ずっと―― このことを前提にしてきたわけですが―― 本当に、情動軸と呼びうるものは、 ――“怯・勇”軸 だけなのでしょうか。 ――“怯・勇”軸 と並びうる他の情動…

「勇」や「怯」が判断に及ぼす影響は絶大

――攻撃 か、 ――逃亡 かの判断に基盤を与えるのが、「勇」や「怯(きょう)」の感情である―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――判断の基盤を与える。 と記しましたが―― 実際には、 ――判断を実質的に定める。 と記してよいでしょう。 こと…

「勇」や「怯」は、なぜ“感情の素”なのか

――「勇」や「怯(きょう)」は、いま一つ人々の日常生活に馴染みのない感情である。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 一方―― 人の感情が、 ――気分 と、 ――情動 とに分けられる―― ということ―― そして、 ――気分軸 として、“憂・喜”軸があ…

「勇」や「怯」は馴染みのない感情

――喜怒哀楽 と、 ――“怯(きょう)・勇”軸 や、 ――“憂・喜”軸 とに関し、 哀 = 憂 怒 = 勇 + 憂 楽 = 勇 + 喜 恕 = 怯 + 喜 苦 = 怯 + 憂 の図式が成り立ちうる―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 このように述べると―― 感情の整…

「怒」や「楽」の対極の感情は?

――喜怒哀楽 と、 ――“怯(きょう)・勇”軸 や、 ――“憂・喜”軸 との関係について―― きのうの『道草日記』で述べました。 おさらいをすると―― 「喜怒哀楽」の「喜」は、“憂・喜”軸の「喜」に同じであり―― 「喜怒哀楽」の「哀」は、“憂・喜”軸の「憂」に同じであ…

「喜怒哀楽」は感情の整理・分類には向かない

――感情の整理・分類 は不可能であり―― せいぜい、 ――“感情の分布図”の提示 くらいのことしかできない―― ということを―― 9月7日の『道草日記』で述べました。 …… …… ――感情の整理・分類 と、きけば―― 多くの方々が、 ――喜怒哀楽 の四字熟語を思い浮かべるでし…

歓喜 = 勇穏 + 喜気、憤怒 = 勇穏 + 憂気

歓喜 = 勇穏 + 喜気 という図式を、おとといの『道草日記』で―― また、 憤怒 = 勇穏 + 憂気 という図式を、きのうの『道草日記』で―― それぞれ述べました。 これらの図式は―― 少なくとも僕には、 ――直観的に自明―― のように感じられるのですが―― 人によ…

“純粋な情動”は原理的にありえない

“怯・勇”軸について、 ←錯乱―臆病―心配―安心―自信―過信―傲慢→ ←恐慌―不安―安穏―安穏―安穏―不穏―興奮→ を、 ←錯乱―臆病―心配―安心―自信―過信―傲慢→ ←恐慌―不安―怯安―安穏―勇穏―不穏―興奮→ とし―― “憂・喜”軸について、 ←絶望―自棄―悲哀―平静―愉快―高揚―恍惚→ …

“怯・勇”軸は「情動軸」

“憂・喜”軸とは、本来、 ――気分軸 とでも呼ぶべきものであった―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 一方―― 2019年1月25日の『道草日記』で―― 僕は、 ――感情は、“前景の感情”である情動と“背景の感情”である気分との2つに分けられる。 とも…

“憂・喜”軸は「気分軸」

――“憂・喜”軸 として、 ←絶望―自棄―悲哀―平静―愉快―高揚―恍惚→ ←大鬱―抑鬱―平気―平気―平気―軽躁―狂躁→ というものを考えたい―― ということを、おとといの『道草日記』から繰り返し述べています。 ←絶望―自棄―悲哀―平静―愉快―高揚―恍惚→ ←大鬱―抑鬱―平気―平気…

“怯・勇”軸および“憂・喜”軸に関する補足

――“怯(きょう)・勇”軸 である、 ←錯乱―臆病―心配―安心―自信―過信―傲慢→ ←恐慌―不安―安穏―安穏―安穏―不穏―興奮→ と互いに独立の軸として、 ←絶望―自棄―悲哀―平静―愉快―高揚―恍惚→ ←大鬱―抑鬱―平気―平気―平気―軽躁―狂躁→ という軸を考え―― これを、 ――“憂・…

“憂い・喜び”の軸――あるいは、“憂・喜”軸

――感情の分布図 を示すためには、 ――“怯(きょう)・勇”軸 の他に―― この軸と互いに独立な軸をあと2本くらい定めればよい―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ――“怯・勇”軸 というのは―― 先日来この『道草日記』で触れている、 ――怯(ひる…

感情の分布図

――感情の軸 というものを考えるときに―― それに“谷底”モデルをあてるか、それとも“山頂”モデルをあてるかは、個人の好みの問題ではないか―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 僕個人の見解をいえば―― 何となく、“谷底”モデルをあてたくなる…

感情の軸:“谷底”モデル、“山頂”モデル

――感情の軸 というものを考えるなら、 ――感情の強度が原点の近くで低いのか高いのか。 が関心事になる―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 つまり―― その“感情の軸”において―― 感情の強度は原点を“谷底”としているのか、それとも“山頂”とし…

感情の強度は原点の近くで低いのか高いのか

――怯(ひる)み・勇(いさ)み の軸―― ないしは、 ――怯み・奮(ふる)い の軸は、 ←錯乱―臆病―心配―平静―自信―過信―傲慢→ ←恐慌―不安―安穏―安穏―安穏―不穏―興奮→ と記すのがよいのではないか―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 ところで――…

「不安」と「安穏」と――「不穏」と「安穏」と――境目はどこか

――怯(ひる)み・勇(いさ)み の軸、ないし、 ――怯み・奮(ふる)い の軸は、 ←錯乱―臆病―平静―過信―傲慢→ ないし、 ←恐慌―不安―安穏―不穏―興奮→ と記すのがよい―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 この2つの軸の表記は―― 同じ感情の異…

「不安」の反対は本当に「自信」でよいか

――「不安」の反対は「自信」である。 とか、 ――厳密には、「不安」の反対は「不穏」であり、この「不穏」は「自信」と類似の感情である。 とかいったことを―― きのう、おとといの『道草日記』で述べました。 考えの基本に据えていたことは、 ――怯(ひる)み…

「自信」は「不穏」と類似の感情

――怯(ひる)み・勇(いさ)み の軸というものを考えると―― それが、 ←恐慌―不安―自信―傲慢→ のように構成をされているとわかる―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 この、 ――怯み・勇み の軸の構成について―― もう少し突き詰めてみたいと…

なぜ「不安」の反対は「自信」なのか

――不安 と対をなす感情は、 ――自信 である―― ということを、きのうの『道草日記』で述べました。 このように述べると、 ――“不安”と“自信”との共通要素がみえてこない。 と訝る向きもあるかと思います。 たしかに、 ――不安 と、 ――自信 とでは、一見、感情と…