マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

勝負の結果は、すぐに忘れるのがいい

勝負事で大切なのは―― 勝敗の結果ではなく、勝負が着くまでの経緯だと思っています。 誰が誰に勝ったのかとか、誰が誰に負けたのかとか―― そういったことが大切なのではなく―― 勝者はいかに勝負に挑んでいったのか、敗者はいかに勝負に挑んでいったのか―― そ…

毎日の食事に飽きてしまったら

全く同じ料理を、別の国に行って食べたらどうなるか―― という話をききました。 全く同じ料理というのは―― 同じ食材で調理をし、調理の方法は一緒、調理した人も一緒――というものですよ。 もちろん、そんな「全く同じ料理」を用意することは、事実上、不可能…

親は子の冒険をどこまで赦せるのか

親は子の冒険をどこまで赦せるのか―― ということが気になっています。 一般に親は子よりも人生経験が豊かであり―― その分、世間の恐ろしさをよくわかっています。 そんな世間の荒波に向かって我が子が漕ぎ出そうというときに―― 親はどこまで赦せるものなのか…

違いを認めるのは

違いを認めるのは―― 勇気のいることですね。 ――あなたと私とは、ここが違う。 ということを確認することには―― どうしても慎重にならざるをえない―― 余計な火種を生みかねないからです。 本当は、違うということのほうが当たり前です。 ですから―― 違いを認…

ときには「席を立つ」という行為が

沈黙が会話を膠着させるか進展させるかは―― 会話をしている2人の相性を占う上では有用かもしれません。 相性が悪ければ―― 沈黙が双方の顔や心を強ばらせ―― 相性が良ければ―― 沈黙が息抜きの間合いとなる―― 会話の沈黙が嫌がられるのは、お互いに話題にするこ…

真の読書会は

先日、何気なく新聞を読んでいたら―― 哲学者の鷲田清一さんが、いわゆる読書会について語っておられる記事をみかけました。 ――1人でよむと、くじけそうになるが、みんなでよめば大丈夫―― というのが、ふつうの読書会ですが―― そういうのは「お勉強会」であっ…

国際捕鯨委員会が

モロッコで開かれている国際捕鯨委員会が、事実上、決裂したそうですね。 日本を中心とする捕鯨国とオーストラリアやアメリカ、ヨーロッパ連合を中心とする反捕鯨国との対立が終わらず、もう何年も膠着状態が続き―― 国際捕鯨委員会は機能不全に陥っていまし…

形而上学というのは

形而上学というのは―― 正直、どういう学問なのか、本当のところは、よくわからないのですが―― 決して軽視はしたくない学問でもあります。 実利性や実証性という観点から批判されることはよくありますが―― 実利や実証を越えたところに、形而上学の価値がある…

人生の梅雨

この前、梅雨入り宣言が出されたと思ったら―― きょうは、朝から良いお天気です。 梅雨入りと同時に梅雨の中休みに入ったみたいですね。 仙台の梅雨は肌寒いので―― 衣類を完全に夏物へシフトするのは梅雨明けのあとと決めているのですが―― こんなにカラカラの…

仕事を楽しむのか楽しまないのかにかかわらず

世の中には―― 仕事を楽しむ人と、そうでない人とがいます。 仕事を楽しむ人は、いわゆる、 ――仕事人間 のレッテルを貼られることが多く―― また、家庭をかえりみなかったり、休日の過ごし方が淡白だったりして、プライベートの受けはよくないのですが―― 概し…

並走や合流を求めてしまう

人と人とが親密になるには―― 人生の軌跡が交差しているかどうか、だと思います。 あるいは、交差しつつあるのか、交差し終えたばかりかどうか――「交差」というのがポイントです。 並走や合流ではない、ということですね。 が―― 人は、並走や合流を期待する――…

片思いをできる喜び

片思いをできる喜びというのが―― あると思っています。 人を一方的に好きになれる幸福感です。 片思いというのは、一般には、つらく苦しいことだと思われていますが―― 実際、つらく苦しい側面ばかりが目立ちますが―― でも―― そんな思いをし、それでも、なお…

人に気品があるかないかを

人に気品があるかないかを決めているのは―― その人に、 ――無私の心があるかないか。 にかかっていると感じます。 人は、ただ生きているだけでは―― もう少しいうと――ただ日々の生活に追われているだけでは―― どうしても無私の心がなくなっていく―― 無私の心が…

水上都市 空中都市

自然科学と数学とが混同されることは、珍しくありません。 たしかに、学校時代に、 ――理数科目 などとして一括りにされていたことが忘れられなければ―― 混同してしまうのはやむをえません。 ちなみに―― いわゆる「理科」というのは、おおむね自然科学のこと…

やりたくないと思うことをムリにやろうとすることが

――自分の心は自分が一番わからない。 などといいますね。 だから、あえて自分を試したくなるときがある―― 例えば―― 自分が本当はやりたくないと思っていることを、あえてやってみるとか―― そうすることで―― 自分はそれを本当にやりたくないと思っているのか…

「書く」にひそむ「待つ」

文章を書くには、孤独が必要です。 あちこちに出向いて、色々な人たちとお話をしていると―― 何一つ書きたくなくなります。 反対に―― 自分の部屋にこもって、自分の心の声に耳を傾けていると―― 何かを書きたくなります。 文章を書くとは、自分の精神の内奥か…

感情に訴えるコミュニケーションは

感情は出すものではなく、滲ませるものです。 あるいは、爆発してしまうもの―― 感情は、それを抑えたり隠したりすることで、より一層、強烈なメッセージになりえます。 感情に訴えるコミュニケーションは、宝くじで生計を維持しようとするような話です。 宝…

見栄といえば見栄

最近、オフラインで、 ――日記、みてますよ。 と声をかけていただく機会が増えたので―― 真面目な内容しか書けない気分になってきています(笑 以前のように、ちょっといかがわしい内容を書く気分には、なれないのですね(笑 が―― 文芸を含む芸術の最大の強み…

新たな知見を表すことへの

創造なき学問を持ち上げようとする風潮が―― 日本の教育界には強すぎるように思います。 創造なき学問とは―― いわゆる、 ――お勉強 のことですね。 小学校や中学校の児童や生徒が毎日やっている営みです。 まあ、小学校や中学校でやるぶんにはいいのですが―― …

本当の幸せ

通常、組織にゴールはありません。 組織というのは、特殊な場合を除き、永続が前提です。 絶縁する予定の家族というのはありません。 倒産する予定の会社というのはありません。 閉鎖する予定の学校というのはありません。 滅亡する予定の国家というのはあり…

政局の質問ばかりする

昨今の政治報道では、 ――反小沢 とか、 ――親小沢 とかいった言葉が、かまびすしく飛び交っていますね。「小沢」というのは、鳩山総理の下で、党幹事長を務めていた小沢一郎・衆議院議員のことです。 その小沢さんに歯向かうのか従うのかで与党内の政治家たち…

久々にギラギラしている総理大臣

菅直人さんは、久々に、 ――ギラギラ している総理大臣ですね。「ギラギラ」というのは、あまり良い表現ではないかもしれません。 もう少し抑えていうと、 ――若いときから総理大臣になりたくて仕方がなかったという印象が強い。 ということです。 誤解のない…

政権は完全には交代していない

鳩山総理が辞任をされ―― 新たに菅直人さんが総理の地位に着かれましたね。 一連の政局をみていて感じたことは、(まだ政権は完全には交代していないんだ) ということでした。 今回の総理交代劇は、どうみても来月の参院選挙への対策です。 支持率を落とし続…

リズムなくして安定なし

物事が安定するにはリズムが必要であるように思います。 例えば―― 生き物が安定して生存していくのは、生存に必要なことを毎日リズミカルに繰り返しているときであるとか―― 人間関係が安定して継続していくのは、毎週ないし毎月のように決まったリズムで顔を…

助詞一つであっても

喫茶店などで、 ――ご注文は? と訊かれて、 ――コーヒーを下さい。 と丁寧に答えるのが億劫なときに―― 皆さんなら、何とお答えになりますか。 ――コーヒー と一言でお答えになりますか。 たしかに、そう答える人は少なくありませんね。 僕も時には、そう答えて…

「1」と「4」と

小学校の頃、 ――数字の「1」と「7」とは間違えやすいから、しっかりと書き分けなさい。 と叱られたものですが―― 最近は、「1」と「4」とを間違えることがあるのですよ。 どうやって「1」と「4」とを間違えるのかと―― 不思議に思われる向きもあるかもしれませ…

自己陶酔を恐れるな

文章を書くということは、簡単にいってしまえば、 ――読み手の頭を揺さぶる。 ということです。「頭を揺さぶる」とは、 ――色々なことを想像させる。あれこれと考えさせる。 ということです。 その揺さぶりの道具は、文字という記号の羅列です。 その羅列が、…

境界が曖昧だからこそ

僕は虚構が好きで―― 子供の頃から小説を書いていたりするのですが―― 30歳を過ぎたあたりから、虚構に対する現実という概念にも、注意を向けるようになりました。 いわゆる、虚構と現実との対立構図ですね。 * 世の中の事物を、虚構と現実とに分けるとすると…

国政選挙が多すぎる

鳩山総理が辞意を表明したそうですね。 参院選前に社民党が連立政権の離脱を決めたことが、引き金になったようです。 報道によれば、今の連立政権は、沖縄の米軍基地の問題などをはじめ、かなり捻れた体制になっていたので―― 起こるべくして起こった辞任劇と…

この時期の暑さは

きょうから6月ですね。 この時期は一年で日差しが最も強いので―― 外を歩いていると、すぐに顔がヒリヒリとしてきます。 この日差しが大地を温め―― 温められた大地が、1~2ヶ月遅れで真夏の灼熱を創出していると考えられます。 見方を変えれば―― 8月の夏の暑…