マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

幸せなのであろうか

最近、妙にベルトが緩くなってきたので―― よく使う3本のベルトのうち、2本を切って短くした。 で―― ここ数日、夜に酒を飲む機会が多くなって―― 今日はベルトが妙にキツい。 調子に乗って喜び勇んでスパスパとベルトを切ってしまった自分が、憎らしい。 そう…

ほんのヒマつぶし程度に

ここ数日の『道草日記』で、 ――美女 とか、 ――美少女 とか、 ――美人 とかいったことについて、あれこれと論じてきた。 が―― これら議論は、すべて僕の主観を経た議論であり、とくに普遍的なものとは思わない。 多くの女性にとって、「美女」や「美少女」や「…

少女に美女性をまぶす

美女と少女との関係は、スイカと塩との関係のような気がする。 スイカと塩とは一見、相容れぬ味覚を刺激するように思えるのだが―― スイカに塩をまぶすことで、スイカの甘みが、かえって増す。 これと同じように―― 少女と美女とは、一見、相容れぬ情動を刺激…

美少女の中に美女を

美少女の中に美女を見出すということがある。 いや―― 美少女は、すべからく美女を内包しているといってよい。 僕は、美少女が大好きで、美女が大嫌いなのだが―― そんな僕でも、美少女の魅力の中核に美女的な要素を見出している事実は否定しない。 そもそも――…

美女と美人と

昨日の『道草日記』で、 ――「美女」という言葉が嫌いだ。 と書いた。 語感の悪さもさることながら、それが指し示す観念が好きになれない、と―― ところが、「美人」という言葉は好きである。 例えば、僕が、 ――あの女の人って、すごい美人だよね。 などと褒め…

美女と美少女との境界

「美女」という言葉が嫌いである。 ジュクジュクでブヨブヨで、異様に甘ったるい菓子類のイヤらしさ――が感じられる。 それに対し――「美少女」という言葉は大好きだ。 サラっとしているのにフンワリしている純白のシーツの仄かな湿り気――が感じられる。 好対…

物語は紡ぐもの

物語は、作るものではなく、 ――紡ぐもの だと思っている。 つまり―― 例えば、小説家が物語を書くときに―― もし、その小説家が、どのような結末に仕立てようかと、あれこれ意識して書いているならば―― その小説家は、物語を作っている。 逆に―― もし、その小…

真夏だというのに鼻水が

真夏だというのに鼻水がとまらない。 あとから、あとから―― ボタぼたボタと垂れてくる。 本当に、 ――ボタぼたボタ と垂れてくる。 僕は、子供の頃からアレルギー性鼻炎を患っていて―― 鼻水の量は半端ではない。 ――水道の蛇口をひねるように―― といえば、大げ…

審判は常に正しいわけではない

――審判が正しいから仕方がない。 と、エースはいった。 昨日の甲子園大会の決勝戦で―― 8回裏に1死満塁から押し出しの四球を与えた投手の談話である。 カウント1-3からの5球目―― 広陵のエース野村投手の真ん中低めのストレートを―― 桂球審はボールと判定―― 佐…

夏バテ

僕が夏バテを本格的に経験したのは―― たぶん、今年が初めてである。 今まで「夏バテ」という言葉をきく度に―― どこか他人事だと思っていた。 たしかに―― 夏は暑く、うっとうしい。 ジッとしていても汗をかく。 汗をかくから、疲れがたまる。 そうした不具合…

所詮は高校生の?

しばしば、「高校数学」とか「高校物理」とかいう。 たいてい―― 少なからず、嘲弄の響きがこめられている。 ――所詮は高校生のレベル―― といった具合だ。 が―― 高校生を相手に、一度でも数学や物理を教えてみれば、よくわかることだが―― とても、 ――所詮は高…

人事は難しい

人事は難しい。 今回の防衛省の騒動を見聞し、思いを新たにした。 報道によれば―― 着任後、間もない小池大臣が、在任4年を数える守屋事務次官を9月1日付けで退任させる決断を下したが、当の守屋事務次官が猛反発―― 拠り所にした理由は、後任が警察庁出身の西…

笑えばいい

笑いというものは―― ときに、凶器になる。 それをリアルに理解するか、しないかで―― その人の人間観や人生観は、大きく変わってくるであろう。 * 僕の母は、他人に笑われることに耐えられない人だ。 自分は普通にしているつもりなのに―― なぜか周りはクスク…

原点からの距離をみよ

作家が、それぞれに大切にしている美点というのは、千差万別である。 ある作家にとっては優れたことが、別の作家にとっては劣ったことである。 だから―― 作品の評価は、常に原点からの距離で計られねばならない。 原点というのは―― 例えば、数学でいうところ…

暑い夏に、子供時代の思い出が

今朝、いつものように起きてみたら―― 雨が降っていたので、びっくりした。 ここ何日も炎天下に苦しめられていたから―― ちょっと拍子抜けの気分である。 夏は、暑ければ、うっとうしい。 が―― 暑くなければ、物寂しい。 もちろん―― 連日、朝からガンガンに日…

ヒトの体は面倒だ

連日、熱帯夜が続いている。 たぶん、十分に眠れていないのであろう。 朝、起きると体がダルい。 そのダルさは、一日中、続いている。 いわゆる、夏バテの兆候だ。 少し食事を多めにとって、ゆっくり休養するのが、よいかもしれない。 が―― 度をこせば、体重…

人が小説を読むとき

人は、どういうときに小説を読むのだろう? この問いが頭を離れない。 試みに―― この前、読んだ小説のことを、思い出してみた。 桐野夏生さん『残虐記』(新潮文庫)である。 この作品は、主人公の回想文という形式をとる。 主人公の女流作家は、10歳で男に…

僕にとっての喫茶店とは

夏の昼下がりに喫茶店に入ってみれば―― いるわ、いるわ、受験生―― いや―― 大学生や専門学校生のほうが多いかもしれない。 今日―― 自宅近くの本屋に寄ったついでに、その向かいの喫茶店で涼をとったら―― たくさんの受験生ないし大学生、専門学校生に遭遇した…

上手な褒められ方とは?

以前の『道草日記』にも書いたように思うが―― 人に褒められたときに、きちんとした受け答えを返すのは難しい。 とりあえず、よく見聞きするスマートな受け答えは、 ――ありがとうございます。 と、礼を述べることだ。 例えば、「いつも服のセンスがいいですね…

物語はウソをつく

――物語はウソをつく。 と思っている。 こういうと、 ――何を当たり前のことを! と、息巻く向きもあろうが―― ここでいう「物語」とは、ノンフィクションの物語である。 例えば、過去の自分についての実話などである。 物語は、当然ながら、それが実話として語…

主役よりも脇役で

人は誰しも、自分が主役の物語を生きている。 人生という名の物語である。 この種の物語は―― この世に生きる人々の数だけ、まさに千差万別に描かれている。 自分の物語の中では、常に自分が主役でいられるが―― 他人の物語の中では、自分は数多く描かれる脇役…

ヒトの攻撃性、子育て

ヒトは、この惑星の生物史上、空前の繁栄を遂げている。 その繁栄を支えているのは、おそらくは、ヒトの攻撃性である。 ヒトは、自然を攻撃し、他種を攻撃し、ときに同種で攻撃し合いながら、この惑星での進化闘争を勝ち抜いてきた。 ヒトほど、効率よく自然…

血縁の強権性

昨日今日の1泊2日で―― 岡山の実家に行ってきた。 法事に出席するためである。 今年は父の七回忌にあたる。 そうはいっても―― 七回忌の法事は、父の命日(11月3日)に、しかるべき場所で、改めて執り行うつもりでいるので―― お盆の法事にまで、無理に顔を出す…

小説を仕上げるのは

小説を仕上げるのは、作家ではない。 読者である。 作家が記した文字の羅列から意味を汲み取り、心象の映像や音楽として再編し、見事に上演するのは、あくまでも読者の主観であって―― そこには、作家の主観の入る余地はない。 ここに小説の面白さや難しさが…

思考において最も大切なこと

自分が主張する意見の内容を、そのときの立場や状況に合わせ、変幻自在に置き換えていくという発想が、どうにもなじまない。 はっきりいえば―― 嫌いである。 そういう置き換えを思考のトレーニングの一助にしている人たちが、主に英語圏に多いことは知ってい…

小説書きへの耽溺から

小説を書くと、他のことが頭に入らなくなる。 本来なら―― 何か他のことに集中すべきときなのに、全く集中できなかったり―― 何も考えずに休養すべきときなのに、全く休養できなかったり―― 小説書きモードから、ただの日常モードに移行するのが難しいのである…

僕の困った嗜好

今日の午後―― JR上野駅から新幹線に乗ったときに―― デッキに中学生くらいの女の子が立っていて―― 青い顔で、僕のほうに視線を投げてきた。 どうやら、一人旅の途中のようである。 たまらなく強い不安を感じているらしく―― 落ち着かない目で、すがるように迫…

辛島美登里さんのこと

18の夏にファンレターを書いた。 宛名は「辛島美登里様」としてあった。 辛島さんは当時、ラジオ番組をもたれていて―― その企画に寄せたものだった。 異様な長文で、自分でさえ嫌気がさした。 迷った挙句、結局、郵送することにしたのだが―― おそらく、最後…

人格者には狂気が必要

いわゆる人格者の人柄には、何らかの狂気が混じっていないとダメである。 魅力的にはならないと思う。 例えば、ふだんは清廉潔白、温厚篤実な人柄でも―― ある種の嗜好品だけには目の色を変えるとか―― 静謐な秩序は、ときに無惨に乱されることによって、輝き…

安倍氏は歴史に名を残すかもしれない

前の総理大臣の小泉純一郎氏は、 ――自民党をぶっ潰す! と公言し―― 結局、自民党の総裁の地位を円満に退いた。 が、この人は―― 本当に「ぶっ潰す」かもしれない。 今の総理大臣の安倍晋三氏である。 今日の報道によると―― 先日の参院選で、自民党の幹部たち…