マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

津波が

きのうのチリ地震によるとみられる津波が―― 日本列島にも押し寄せましたね。 仙台港でも、1メートル余りの津波を観測したのだとか―― 朝から盛んに報道された通りです。 ところで―― 50年前の1960年にも同様の津波が押し寄せました。 そのときも、チリでの地震…

どうしても気になってしまう

TVでバンクーバー・オリンピックの番組をやっていると―― ついスイッチを切ってしまいます。 以前の『道草日記』でも触れているように―― やはり、僕は、どうにもオリンピックが好きになれないようです(笑 スポーツ観戦は好きですよ。 オリンピックが嫌いなの…

働く意義を探すのは自然なこと

――最近の若者は働く意義を探そうとしすぎだ。 という意見があります。 例えば、ニートなどの問題も、若い人々の働く意義へのこだわりが強すぎた結果だ、と―― つまり、ニートの人々は働き口を選り好みしすぎているにすぎないとの立場です。 たしかに、ニート…

ニュースというものは

たまに、 ――ニュースは、どれもイヤなことばかりだから、一切みないようにしている。 という人がいます。 たしかに、そうなのですね。 TVや新聞、インターネットなどで目にするニュースは―― どれも人の気持ちを暗くするものばかりです。 きょうも、アメリカ…

小説の手直しは外科手術のようなもの

ある短篇小説を読んでいて―― 辟易としました。(おなかイッパイ……) と―― 短篇なのに、あまりにも多くの設定を盛り込みすぎていて――(もういいよ) と思ったのですね。 けっこう技巧的な書き方になっているので―― そういうのが好きな人は、高く評価するのか…

なぜか朝から食べすぎ

きょうは、口に入れる食べ物の量が、なぜか朝から多いのですよ。 どういうわけか、きょうに限って、お店の人から、とくに勧められたり―― ――サービスです。どうぞお食べになって下さい。 みたいな―― おかげで―― 夕方までには、すっかり、おなかが張ってきまし…

俳優さんたちが小粒になったからではなく

ここ10年ほど―― TVドラマをほとんどみなくなりました。 理由は、魅力的な俳優さんが少なくなったからです。(この人、スゴいな~!) とか、(スゴい存在感だな~!) と感じることが少なくなったからです。 だから―― ひとり勝手に、(最近の芸能界は小粒に…

感情は放し飼いにすることなく飼いならす

感情をコントロールするということは―― 自分の感情を隠すことではなく―― また、他人に自分の感情を隠すように求めることではありません。 感情をひた隠しにすることなく、ときには表に出してみる―― 自分の感情も他人の感情も、そこから目を背けることなく直…

大都会の遊歩道

新宿区役所の東南から花園神社の北のほうに抜ける遊歩道があります。 大都会の遊歩道というのは―― 何とも不思議な空間ですね。 新宿のような大都会ですから―― 道といえば、ふつうは車道なわけです。 もちろん、車道の脇に歩道はありますが―― 車道なしの歩道…

「つまんねえ~!」の向こうに名著はある

ある高名な作家によれば―― 小説でも随筆でも、読者は、自分の知らないことが7割も書かれていたら、読む気をなくす―― のだそうです。 逆に、自分の知らないことが3割くらいだと、がぜん読む気が出る―― 2割や1割では、読む気がしない―― そういうものだ、と―― …

旅の素顔は旅の終わりや始まりに

きのうの『道草日記』で、 ――旅の本質は日常からの離脱だ。 と述べましたが―― その4日前の『道草日記』では、 ――物事の本質を伝えるには、その物事の変化を伝えればよい。 と述べていました。 例えば、恋愛の本質について伝えたければ、恋愛が始まる瞬間や終…

旅の本質は日常からの離脱

――なぜ人は旅に出るのか。 の続きです。 きのうの『道草日記』で、 ――旅に出る意義を旅の効能と絡める議論は説得力がない。 と述べました。 旅の意義とは、簡単にいってしまえば「視野が広がる」ということですね。 たしかに、そうした一面はあるのでしょう…

少なくとも10代の若者は旅に出るほうがよい

2月8日の『道草日記』で、 ――なぜ人は旅に出るのか。 と疑問を投げかけましたが―― きょうになって1つ、その答えのヒントらしきものに思い当たりました。 それは、 ――少なくとも10代の若者は旅に出るほうがよい。 というものです。 いわば、旅の効能ですね。 …

少しでも形にしてしまうと

ときどき、(あ――これ、小説のアイディアになるな) と思いつくことがあります。 思いつくと―― つい、それを『道草日記』などに書きたくなるのですが―― 書いてしまったら―― たぶん、それが小説になる日は永遠にこないので――(笑 あえて書かないようにしてい…

愛されたいならば、愛したいならば

人は、愛されようとする者と愛そうとする者とに分けられるといいます。 たしかに、その通りですね。 異論はありません。 が―― もし、そこに、次のような前提があるならば―― それには異論を挟みますよ。 すなわち、 ――愛されることは楽なことで、愛することは…

物事の本質を伝えるには

物事の本質を説明したいときには―― その物事の変化を説明すればよいことが、ほとんどです。 例えば、物価について説明をしたければ―― 物価が上昇するとはどういうことか、物価が下落するとはどういうことか、を説明すればよい―― ということです。 実は、10年…

巧く書こうと思ってはダメ

文章は、巧く書こうと思ったら、何も書けなくなるものです。 ――とにかく何でもいいから書いてやれ。 と思い定めない限り―― 本当に何も書けなくなることがあります。 文章の書き方を伝える際に―― もっとも大切そうで、かつ、もっとも面白そうなテーマは、 ――…

確率論が確率論らしさを発揮するには

確率論は数学の一分野ですが―― 例えば、高校生に確率論の初歩を教えるときに、(これほど矛盾に満ちた分野はないよな~) などと感じることがあるのです。 矛盾とは何か―― それは、 ――確率論が確率論らしさを発揮するには、数学らしさを捨てなければならない…

人間を社会的な側面と生物的な側面とに

人間を社会的な側面と生物的な側面とに分けるとするならば―― 多くの人は、自分の社会的な側面のみに注意を向け、生物的な側面には注意を向けていないでしょう。 なぜ、そうかといえば―― 人が、自分の生物的な側面を意識するのは、多くの場合、病気や怪我で苦…

想像力は非常識を拒まない

人は、ひとたび非常識な状況に慣れてしまうと―― 感じることや考えることも非常識になっていくようです。 例えば―― ちょっとしたことで誰かが目の前で命を落としていくような状況に慣れてしまうと―― その人の感じることや考えることは、そうした状況に応じた…

なぜ人は旅に出るのか

なぜ人は旅に出るのか―― ということを考え始めています。 一口に「旅」といっても、色々とありますよね。 江戸期の俳人・松尾芭蕉は、しばしば旅に出たそうです。 有名な『奥の細道』も紀行文ですよね。 最期も旅先で迎えたそうです。 ここまでくると―― 旅に…

やがて死にいく身であることを

日本のTVドラマや映画などで、登場人物が親しい人を亡くすくだりでは―― 亡くした後に、一人になって声を出して泣いたりするシーンがみられますが――(ちょっと、これはどうかな……) と思うことが多いのですよね。 声に出して泣く登場人物が、あまりにも無邪気…

未知への備えが

教育の眼目は、 ――予測不可能な事態に、いかに対応させるか。 ということでしょう。 予測可能な事態への対応は―― さほどに難しいことではありません。 たぶん、それは、わざわざ教師が伝えなくても、多くの人々に自然と伝わることです。 予測不可能な事態は…

「先を生きる」から「今を生きる」へ

今を生きるか、先を生きるか―― 大きな分かれ目です。 今を生きるというのは、現在の楽しみを優先して暮らすということです。 先を生きるというのは、未来の楽しみを優先して暮らすということです。 例えば―― 社会人が仕事をこなしつつも趣味に没頭するのは「…

卑屈にならないことと驕慢に振る舞うこととは

――卑屈にならない。 ということが、 ――驕慢に振る舞う。 ということと同じだと誤解している人が、多いように感じます。 とくに年配の人に多いようです。 これは、おそらく―― 年配の人は卑屈になることの効能を熟知しているためでしょう。 たしかに、人付き合…

他人から甘えられることの

多くの人が、他人に甘えることの危険性を警戒しているとは思いますが―― 他人から甘えられることの危険性を警戒している人は、そんなに多くはないようなのです。 他人から甘えられるということは―― そのことを通し、自分自身を甘やかしている、ということでも…

考えごとのやり方には

考えごとというのは―― 考えている内容が具体的であればあるほどに、時間を浪費しやすいのですね。 ちょっとの間のつもりが、2時間も3時間も経っていたりする―― 内容が具体的だから、飽きもせずに考え続けてしまうのです。 もし、内容が抽象的であったなら―― …

語義矛盾を指摘されたことが

仕事で「任意」という言葉を使おうとして、(あれ?) と思ったのですね。「任意」とは、簡単にいえば、 ――どれでもいい。 という意味ですが―― 文脈によっては、意外と誤解を生みやすいのです。 大学時代に、レポートで、 ――任意の特定の数 と書いて怒られた…