マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小説書きにとっての調べもの

小説を書く前に調べものをすることは、よくあります。 小説書きの人には、ピンとくることでしょう。 が―― そういうときには、実は、あまり調べないほうがいいのです。 ――ちょっと雰囲気だけを借りてくる。 くらいがちょうどよい―― 逆にいえば―― うんと調べな…

言葉で媒介することなく

英語で、 ――ダダダ! と話されると―― 思わず身構えてしまいます。 何をいわれているのか、ききとれないことが多いからです。 まったくききとれないわけではありません。 大学院の頃は、海外の学会に出かけたりもしていました。 だから、少しはききとれるので…

間違った情報を発信しえてしまうことが

自分のいっていることが相手に通じているかどうかは―― 基本的には、相手の行動をみなければわかりません。 が―― しばしば、相手の返答の仕方とか表情の変化とかだけで、わかると思い込んでしまう―― 会話をしていて、相手が当たり障りのない返答をし、ごく常…

間接照明に

最近、夜、寝る前は、部屋の電気を間接照明にしているのですよ。 間接照明といっても、単に机の上のスタンドを点けているだけですが――(笑 それでも効果は抜群で―― 天井の照明を消し、机の上のスタンドだけを点けていると―― ホテルの部屋にあるような――光を…

作家の栗本薫さんが

荒野の砂塵に段平(大刀)を振りかざす巨漢の男は、類人猿様の異形の種族たちと切り結ぶ―― が、その巨漢の男こそが、実は異形の最たるものであった――何しろ、その頭が豹だというのだから―― こんな物語を―― 今から30年前に紡ぎ始めた作家の栗本薫さんが―― 昨…

北朝鮮が核実験を

北朝鮮が核実験を実施したことで、にわかに国際世論が喧(かまびす)しくなってきました。 中国やロシアなど、これまで北朝鮮の施策に一定の理解を示してきた国々も、今回ばかりは態度を硬化させるようです。 今の北朝鮮の政府は、どうしても核武装をしたい…

もうすぐ春が終わる

春は、みんながやる気を出す季節ですよね。 ふだんは物静かな人までが、けっこう張り切っていたりします。 やる気が社会全体に漲(みなぎ)っている感じです。 たぶん日本人に固有の気質でしょう――4月で年度が切り替わることと無縁ではないでしょうから―― 来…

良書に巡り会うためには

同じジャンルの本を何冊か読み込むときは―― たいてい、あとのほうで読んだ本ほど、面白く感じているのですよね。 それだけ、そのジャンルに精通してきたからだとは思いますが―― こういうことを実感するときに―― 本との出会いというものは、かなり繊細なこと…

韓国のノ・ムヒョン前大統領が

韓国のノ・ムヒョン前大統領が亡くなったというニュースには、かなり驚かされました。 収賄の嫌疑を苦にしての自殺らしいのです。 今朝、仕事に出かける直前に、TVの字幕ニュースで知りました。「驚かされた」というよりは「呆気にとられた」というのが正直…

海の上というのは

今月16日の未明に、マグロはえ縄漁船が岩手県沖で遭難したというニュースをきいて―― 海の上で働くということが、いかに過酷なことかを、実感しました。 16日の午前3時頃に漁船から出火―― 僚船に異常を伝えることができずに、乗員4人が救命いかだで避難するも…

仙台での季節の変わり目

季節の変わり目というのは面白いもので―― とくに仙台では、昼に比べて朝晩がやたらと冷えるので、なおさらです。 何が面白いのかといえば―― 街中を歩く人たちの服装です。 半袖シャツの人がいたと思ったら、トレーナーの上にコートを羽織っている人がいる―― …

叱る、恨み言をいう

昨日、街中を歩いていたら―― 親子づれが信号を待っていまして―― 40代くらいのお母さんに、4、5歳の男の子です。 待っているうちに―― 男の子はアスファルトの上に黒くて小さく動くものをみつけます。 虫です。 次の瞬間―― 男の子は、その黒くて小さく動くもの…

結論ありきの議論ほど

結論ありきの議論ほど、実りの少ないものはないでしょう。 議論をする前から結論が決まっている―― それならば、かえって議論をしないほうがマシというものです。 議論をする以上、結論は柔軟に変更させなければなりません。 議論で大切なのは、 ――納得 です…

飽きっぽい人が

(今日一日、何があったかな?) と考え込んでみても―― とくに、これといって何も思い出せない―― という日々が続いております。 老化の始まりでしょうか(苦笑 ――毎日の密度を濃くしようと思ったら、何か新しいことにチェレンジするのがいい。 という話をき…

活字中毒に

本屋さんに入ったら、すぐに本を買ってしまう―― 読書をたしなむ人なら、誰もが経験することでしょう。 いうなれば―― 読書をたしなむ人にとっての本屋さんは、お腹(なか)を空かせている人にとってのレストランのようなものです。 想像してください。 お腹が…

数字というものは

鳩山由紀夫さんが、民主党の代表選を制しましたね。 2002年以来の再登板です。 一般的な世論調査やネットのアンケート調査では、唯一の対立候補であった岡田克也さんが支持率でリードしていました。 とくに、ネットのアンケート調査ではトリプル・スコアでリ…

未来の不確かを

――今日のうちにできることは明日にまわすな。 といったりしますね。 反対に、 ――明日にできることは今日のうちにやってしまうな。 といったりもします。 どちらが正しいのでしょうか(笑 何となく、「今日のうちにできることは明日にまわすな」のほうが原典…

一種の判官びいき?

民主党の小沢代表が退任するのを受け―― 元代表の鳩山由紀夫さんと岡田克也さんとが、それぞれ代表就任に意欲をみせていますね。 鳩山さんは党内の支持を集め、岡田さんは党外の支持を集めているようです。 今度の代表選挙は党所属の国会議員のみによって行わ…

自分の話をほどよく乱す

僕は、他人の話をきくより、自分で話をするほうが、疲れるみたいです。 他人の話をきくときは、ききどころを間違えなければ、なかなか退屈しないものですが―― 自分で話をするときは、話しどころが十分にわかっていても、けっこう退屈なものなのです。 これか…

アメリカン・ジョークがわからない

アメリカン・ジョークというのは、僕には、どうにもわからないのですが―― あれがアメリカ人には面白くて仕方がないようなのですね。 たぶんアメリカン・ジョークにも色々あって一概にはいえないはずですが―― 先日のオバマ大統領が、記者協会主催の夕食会で言…

少し気味の悪い話

民主党の小沢代表が辞意を表明しました。 公設秘書の逮捕が原因であることは疑いようがありません。 が―― その原因は、あくまでも間接的であり―― 直接的な原因は、民主党の支持率の低下、あるいは有権者の批判の声でしょう。 有権者の多くのが「公設秘書の逮…

ドカ食いは

今日は、あまりにも気持ちよくお腹(なか)がすいたので―― ちょっと早めの夕食を、かなり盛大に食べてしまいました。「盛大に」というのは、質ではありません。 量です。 3食分くらい食べた気が……。 よくないですね。 食欲に任せてのドカ食いです(笑 おかげ…

なぜかマスクや手洗いばかり

新型インフルエンザの感染が、ついに確認されましたね。 空港の検疫で引っ掛かったということですから、厳密には「国内」ではないかもしれませんが―― いずれにせよ、新型インフルエンザ・ウイルスが国内に蔓延するのは時間の問題でしょう。 病原性が高く、致…

自然とは何か

昨日の『道草日記』で「自然を語る」ということに触れましたが―― では、自然とは何でしょうか。 このことを考えていくと―― 結局は、 ――自然物とは何か。 ということを考えるようになると―― 僕は感じています。 人工物に対しての自然物ですね。 自然物の定義…

歴史を語るように自然を語る

自然を語るということと、歴史を語るということは―― 基本的には同じことだろうと考えております。 歴史は、とりあえずは客観的な事実に基づいて語られるべきものですが―― その際に、何が客観かを判断しているのは、結局は、歴史家の主観です。 優れた歴史家…

言葉の息抜き

――平凡の非凡 とか、 ――静寂の音 とかいった表現が、僕は好きなのですね。 大変に結構なものだと思っております。「平凡の非凡」とは、 ――本当の平凡は滅多にあることではないから非凡だ。 といった意味であり――「静寂の音」とは、 ――音の合間の静寂は他のい…

成功体験こそ要注意

――失敗は成功の母 とは、いわれても―― その逆は、あまりいわれませんね。 逆というのは―― 成功していたからこそ、かえって失敗してしまった、というケースのことです。 ――成功は失敗の父 とでも、いっておきましょうかね(笑 僕が20代だった頃にいわれたこと…

ずっと調べものを

ここ一週間くらい、ずっと調べものをしているのですが―― 知りたいことがみつからずに困っております。 どの文献も擦(かす)っている程度で―― なかなか痒いところに手が届かない感じなのです。(あ、そこ! もう少し左! そう、そこ、あ~、左にいきすぎた)…

仙台にプロ野球球団がやってきて

仙台にプロ野球球団がやってきて―― タクシー運転手の皆さんは、安心してラジオを野球中継に合わせられるようになったそうですよ。 ――楽天びいきのことをいったって、ゼッタイ怒られることはないからね。 というのが、その理由で―― 昔は、巨人びいきのことを…

「水際作戦」は勘弁して欲しい

昨今のパンデミック騒ぎで、よく、 ――水際作戦 という言葉がきかれるようになりました。 空港検疫の強化に言及していわれることが多いようです。 つまり、 ――新型ウイルスを国内に持ち込ませないぞ! という話ですね。 この「水際作戦」という言葉―― 僕は勘…