鳩山由紀夫さんが、民主党の代表選を制しましたね。
2002年以来の再登板です。
一般的な世論調査やネットのアンケート調査では、唯一の対立候補であった岡田克也さんが支持率でリードしていました。
とくに、ネットのアンケート調査ではトリプル・スコアでリードしていました。
そうした情勢が、実際の選挙で、ひっくり返ったようにみえるわけですね。
よって、
――民意を無視した選挙結果だ。
とか、
――民主党と世論との捻れだ。
とかいったことを、さかんに指摘する向きもあります。
が――
一般的な世論調査はともかく――
ネットのアンケート調査が現実を正しく反映している保証はありません。
ネット・ユーザーには偏りがあるかもしれないからです。
それ以上に重要なことは――
民主党の代表選は、あくまで民主党内部の選挙であって、公的な選挙ではなかったということです。
そのような選挙の情勢を、ネットでのアンケート調査を含め、いわゆる世論調査で問うこと自体が無意味でしょう。
有権者の多くには、民主党の最高指導者を選ぶ権利などないのですから――
その権利をもっているとみなせるのは、せいぜい民主党の党員や関係者だけでしょう。
一般に、数字というものは――
論理的な整合性の下で然るべき意味を含むものだけが重要です。
世論調査の数字も同じでしょう。