マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

試してみたい気もするけれど

(こんなことを話そうかな……) と思って―― 具体的に話の内容をメモにまとめていったりすると、(あれれ? 僕は、こんなことを話したいんじゃないんだけどな……) と戸惑うことがあります。 思っていたことや考えていたことというのは―― それらを文字や図式に…

つねに論理や事実を越えようとする

論理を乱し―― 事実を曲げて―― それでも、人の心を動かしうるのが―― 芸術の力だと思っています。 論理が乱れれば、ふつうは理解されません。 事実が曲げられれば、ふつうは無視されます。 その「ふつう」ではない状況―― それこそが芸術のもたらす状況です。 …

自分の体が自分の思い通りに動くというのは

自分の体が自分の思い通りに動くというのは―― 皆さん、ごく当たり前のことだと思っていますが―― 僕自身も、そう思っていますが―― でも―― 本当は、ぜんぜん当たり前のことではないのですね。 自分の体を自分の思い通りに動かせない人が―― 少なからず、いらっ…

理不尽こそが世の中であり

世の中には、どうしようもない理不尽というものが、いくらでも起こって―― そうした理不尽に遭ったときというのは―― 人は、何ともいたたまれない気持ちになるものですが―― そうはいっても、やはり―― 人は、この世の中で生きていかなくてはならないわけで―― で…

彼が隠していたのは実際の年齢ではなくて

若く見られるということは―― 一般には、 ――良いこと ――嬉しいこと とされますが―― ときには、そうともいえないことがあります。 なぜならば、「若い」ということは―― 場合によっては、「幼い」「未熟」ということを意味するからです。 ――あなた、若いね。 と…

男女の話は、愚痴さえ混じらなければ

たいていの話は、一人称で語るほうが面白いのですが―― なかには―― あえて三人称で語るほうが面白い話もあります。 一人称で語るというのは、 ――僕が○○して……。 とか、 ――△△だと私は思ったんだよ。 とかいう語り方です。 つまり、「僕」や「私」が前面に出る…

建前は、しばしば本音の真裏に

建前は、しばしば本音の真裏にしつらえられる―― と思っています。 つまり―― 何か建前の文言を繰り返す人がいたとしたら―― その人の本音は、その文言の否定形にある―― ということです。 例えば、 ――努力は報われる。 と、しきりに主張する人がいたとしたら―― …

久々に立ち食い蕎麦屋さんに

久々に立ち食い蕎麦屋さんに入りまして―― 蕎麦を食べてきました。 立ち食い蕎麦屋さんに立ち寄ったのは―― たぶん18~19の頃――東京で予備校に通っていた頃――以来です。 だから―― 何だか嬉しくてね~(笑 気持ちが若返りました。 実際には、仕事に追われて、ゆ…

夜、電車に乗っていると

夜、電車に乗っていると―― 不思議な感覚にとらわれます。 ――ガタン、ゴトン という車輪の音に耳を傾けながら―― 車内の灯りだけを意識していると―― しだいに、窓の外が暗闇にみえる―― その暗闇が、本当の暗闇に感じられるときに―― まるで、列車が中空を進行し…

まだ見ぬ将来を見据えるから

つねに最悪の状況を思い浮かべ―― それでもなお、諦めず、落ち込まず、前向きに行動し、発言し続ける心理状態を調えることが、 ――覚悟を決める。 だと思っています。 諦めたり落ち込んだりしたらダメですし―― 後ろ向きになってもダメなのです。「後ろ向き」と…

本質は掴むものではなく

物事の本質を掴むということは―― 物事の細部を切り捨てるということに、どうしてもなりがちです。 少なくとも、人が早期に何事かの本質を、 ――理解した! と思い込むためには―― いったんは細部を無視しなければ難しい―― それは、おそらくは人類の知の経験的…

見事に覆されるために仮説を立てる

科学(自然科学)の醍醐味は、 ――予想を裏切られることにある。 といってもよいでしょう。 科学の営みは―― これまでに得られている知見を基に仮説を立て、その仮説の妥当性を、実験や観察の結果によって検証する―― というものです。 その仮説は―― 一見もっと…

噛み合うから面白い

会話は、噛み合うから面白いのですよ。 噛み合わなかったら―― 何にも面白くない―― むしろ―― これくらい苛立たされることもないでしょう。 会話を楽しむために―― まずは、お互いの会話を噛み合わせる―― その噛み合わせに会話の時間の大半を費やすだけの価値は…

期待と不安とは入り混じるか

不安と期待とは―― どちらも不確実性を反映しているわけですから―― まさに同質ですね。 どちらも本態は一緒です。 要は―― その不確実性を否定的にとらえるか、肯定的にとらえるかの違いです。 否定的にとらえれば不安となり―― 肯定的にとらえれば期待となる――…

荷物を持ちかえるのが大変

満員電車は―― 乗り方のコツを覚えてしまえば、そんなに嫌なものではありませんが―― そうはいっても、やはり―― 重い荷物をもって乗るものではありませんね~。 きょうは、重い荷物を2つも持って―― うっかり満員電車に飛び乗ってしまい―― そのまま30分以上ゴ…

喩え話

喩え話は―― その話の具体的細目には一切ふれずに、その話の本質だけを説明しようとするものです ですから―― いってみれば、横着者が好む説明の仕方といえますが―― 巧みな比喩は人の心を瞬時にとらえるので―― どうしても、 ――ここぞ! という説明の場面で―― …

議論を深めるには

人は、議論の上で、自分が前提にしていることというのは―― わざわざ明示的に説明しようという気持ちには、なかなかならないものです。 よって―― 議論の際には、つい十分な指摘をし損ねてしまいます。 そのことによって―― いわば「あげあし取り合戦」が始まっ…

かりそめの安らぎにも

ゆとりというのは―― 自分で無理矢理に捻りだしたものでも、それなりに意味があるのだな―― と感じます。 例えば―― 箱の中に散らかったものを単に左右に掻き分けて“ゆとり”を作ったとしても―― それなりに意味はある、と―― 本当は、箱の中から不要なものを取り…

読書が心を休めるとき

例えば―― 何か原稿などを書くために、色々な書籍を拾い読みする読書というのは―― 大変に心が疲れますけれど―― ただ、(この1冊を読もう) と思って始める読書は―― 心が休まります。 ただ読むだけの読書というものは―― つまり、筆者の考えに心を委ねるだけの…

いつでも何でも全力で真剣に議論をしたい

議論をするときは―― いつでも何でも全力で真剣に議論をしたいのですね。 例えば―― 自分の専門分野の議論を同業者以外の人たちとするときにでも―― 僕は、全力で真剣に議論をしたいのです。(相手は専門家ではないのだから、適当にお茶を濁してしまおう) とは…

苦境における「無私の心」

何か苦境に立たされたときに―― その苦境から脱するには―― 結局は、 ――無私の心 なのですよね。 それをもっているかどうかで―― 脱するまでの時間の長さが決まってくる―― ここでいう「無私の心」とは、 ――自分だけが、この苦境から逃げ出せればいい。 という考…

予定調和で問題なのは

――予定調和 というのは――「調和に至る」ということが大切なのではなくて――「予定されている」ということが大切なのですね。 つまり、「予定調和が崩れる」で問題なのは、 ――最終的に調和に至らなかった。 ということではなくて、 ――最終的に予定通りにならな…

その数学性の所以

――数学性とは? と訊かれて―― もし、一言で答えるのだとすれば、 ――超・固有性 であろうと思います。「超・固有性」とは、固有性の境界を超越した普遍性ないし汎用性ないし任意性といった程度の意味です。 例えば、 x + 3 = 2 も、 2x - 5 = 0 も、 ax …

狙うべきは、中心ではなくて、その周辺

何十年も残る歌と―― そうでない歌とがありますね。 1年ともたない歌も、決して少なくはない――むしろ、ほとんどの歌が、そうです。 その違いは何なのか―― ということを考えたときに―― 当然ながら、以下の2つの基準: 1)確固たる創造性や固有性があるか 2…

医学の本質の一端

医学界の常識は―― たった30~40年でガラッと変わるから、不思議です。 30~40年前には、 ――正しかろう。 とされていたことが―― 今日では、 ――そんなバカな! とされてしまう―― もちろん―― こうした傾向は医学界に限った話ではないのかもしれませんが―― 医学…

それは人の心の“形”の問題ではないか

――あの人には表裏がある。 などといいます。 たいていは―― 良い意味では使われませんね。 悪い意味で使われます。 ――相手によって言動を変える。 くらいの意味で―― が―― 実際には、どんな人にも「表裏」はあるものです。「相手によって言動を変える」という…

早起きをしようと思ったら

早起きをしようと思ったら―― 夕ご飯を早く食べるのが一番ですね。 例えば、夜の6時には、もう食べ終えてしまう―― そうすると―― 翌朝の6時は、もう腹ペコで―― であるならば―― いくら寒い冬の朝といっても、思わず起き出さずにはいられない―― そうやって早起き…

不注意は習慣だから

不注意は習慣です。 一時の油断や気の迷いなどではありません。 ですから―― 自分の不注意を直そうと思ったら―― 新たな習慣を身につけるしかありません。 その不注意を打ち消すような新たな習慣です。 例えば―― 常に注意を払いつづける習慣―― …… …… もちろん…

「心」という名のパン生地を

人の頭は―― 単純作業に取り組んでいるときは、まんべんなく全体的に頭を動かしているように感じられます。 一方―― 何か創造的な作業に取り組んでいるときには――今、これを“創造作業”と名付けますと―― 創造作業に取り組んでいるときは、頭のごく一部だけが猛…

気持ちを一新させるから

新年を迎えたから―― 気持ちが一新するのではなく―― 気持ちを一新させるから―― 新年を迎えた気持ちになれる―― のですね。 例えば、 ――2013年 とか、 ――平成25年 とか、 ――今年は巳年 とか―― そういった言葉を繰り返し見聞きするにつれて―― あるいは、 ――明け…