マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

理不尽こそが世の中であり

 世の中には、どうしようもない理不尽というものが、いくらでも起こって――

 そうした理不尽に遭ったときというのは――
 人は、何ともいたたまれない気持ちになるものですが――

 そうはいっても、やはり――
 人は、この世の中で生きていかなくてはならないわけで――

 ですから――
 例えば、

 ――こんな理不尽が許されてよいのか!

 などと喚(わめ)いたところで――
 少しも幸せにはなれないのですね。

 喚いたところで――
 自分の置かれている境遇は、これっぽっちも改善されないからです。

 理不尽こそが世の中であり、現実であり、自然の姿である――
 そう割り切ることでしか、理不尽を克服する術はないように思えます。

 理不尽でないこと――つまり、道理に合ったこと、合理的なこと――のほうが――
 むしろ、夢の中であり、虚構であり、人工の姿である――
 そういうことなのだろうと思います。