マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

幸せに暮らす秘訣

10代や20代の頃に―― 40代や50代の人たちが、 ――昔は良かった。 などと愚痴をいっているのをきいて―― (何、いってんだよ!) と、内心で毒づいておりましたが―― 自分が40代になってみて―― やはり―― 同じように、 「昔は良かった」 と愚痴をいっているのに気…

履歴書「短所・欠点」欄の例文集

履歴書には短所・欠点を記す欄がありますよね。 この欄に、いったい何をどんなふうに書いたらよいのか―― 一生懸命に頭を悩ませたことのある人は―― 決して少なくないと思います。 そのような人のために作られたと思しき、 ――履歴書「短所・欠点」欄の例文集 …

月単位や年単位の仕事に取り組むには

仕事の成果が―― 時間単位で出るのか―― 日にち単位で出るのか―― あるいは―― 月単位か―― 年単位か―― 成果が出るまでに必要な期間というのは―― 仕事によって様々です。 概して―― 時間単位や日にち単位で成果の出る仕事は取り組みやすく―― 月単位や年単位で成果…

「最悪の事態」の真意

目先の損得勘定にとらわれて―― 細心の注意を怠り、あるいは、決定的な判断を誤り―― その結果―― 再起不能の失敗をやらかしてしまう―― そんな話を―― たまに見聞きします。 ときには―― 自分自身が再起不能に陥るだけではなく―― 多くの他者を巻き添えにして陥っ…

「散る桜、残る桜も散る桜」で考える

もうすぐ―― 桜の季節ですね。 この時季―― 必ず一度は口ずさむ句があります。 ――散る桜、残る桜も散る桜 江戸後期の僧・良寛の作と伝えられています。 一説には―― これが辞世の句であったとか―― …… …… 良い句です。 平易な数語で、人命ないし人生の実態を暗に…

人がウソばかりつく理由

――あの人は、なぜウソばかりつくのか。 といわれる人がいます。 本人にウソをついている自覚はありません。 本人としては―― ただ、誤った情報や不確かな情報を自信に満ちた口調でいっているだけなのです。 では―― なぜ謝った情報や不確かな情報を自信に満ち…

「教養がない」の批判にヘコむ人は教養がある

教養がないと思われる人に向かって、 ――あなたには教養がない。 と批判をし、 ――あなたは何をいっているのか。 と軽くあしらわれた―― というようなことをいう人が―― たまにいます。 これについては―― (「何をいっているのか」と軽くあしらうほうが正しい) …

病気で体重が増える

――何回も病気になると体重が増える。 という話を―― お年寄りからききました。 ――体重が増えたので、減らそうと思ってダイエットを始めたら、十分に減りきる前に風邪をひいた。仕方がなく、きちんと栄養をとろうと思ってダイエットを終わらせたら、また体重が…

「忖度し、斟酌する」の悪弊

相手の心中を推し量ることを、 ――忖度 といい―― 十分に忖度をした上で、相手にとって良いように取り計らうことを、 ――斟酌 といいます。 忖度や斟酌は―― 完全に対等かつ独立の個人の間で行われるぶんには、何ら問題はないのですが―― 例えば、組織の中で―― 個…

「真実」は危険な言葉

――真実 というと―― どことなく主観的で情緒的な感じがします。 一方、 ――事実 というと―― どことなく客観的で論理的な感じがします。 おそらく、「真実」という言葉には、 ――真の事実 くらいの意味しかなく、「事実」という言葉との間に大きな違いはありませ…

多少なりとも利己的でないと

多少なりとも利己的でないと―― この世の中で成功は収められない―― という話を―― 以前―― どなたからか、きいたことがあります。 (たしかに、その通りだ) と―― 僕も思っております。 …… …… 現に成功を収めた人が―― 10年とか30年とか前の自分の利己的な行いを…

徳目の意義がわからないのではなく

――上から目線で徳目を押しつけるな。 といっているのに、 ――この徳目の意義がわからないなんて、どうかしている! と言い返している人がいて―― (なんだかな~) と、ため息をつきました。 「上から目線で徳目を押しつけるな」といっている人は、 ――上から目…

「大人」の宣言、「子供」の烙印

――これが大人のやり方である。 という教示よりも、 ――これが大人のやり方であると、私は思っている。 という提案のほうに―― より深みがあると思います。 なぜか―― 「これが大人のやり方である」との断定は、 ――私は大人である。 を前提としているようにみら…

「もしかしたら、拒み通せていたかも……」の祈り

――“きょうそう”の世相を危ぶむ。 というときの「きょうそう」は、 ――狂騒 と書いたり、 ――狂想 と書いたりするようですが―― 僕は、 ――狂躁 と書くのが―― もっとも的を射ているように感じます。 ここで用いられる「躁」という字は、 ――騒がしく、落ち着かない…

知らなくてよい“真実”などゴマンとある

職業上たまたま知りえた秘密を―― 皆さんは、不特定多数の人々に伝えようと思いますか。 例えば―― ネットのブログなどで、具体的に伝えようと思いますか。 もちろん―― 守秘義務を負うような秘密――例えば、誰かの個人情報など――は、わざわざ伝えようと思うわけ…

歳月による世代の分断というのは

子どもの頃に、少壮の役柄でハツラツとした演技をみせていらした俳優さんが―― 今になって、お年寄りの役柄で渋く重みのある演技をみせていらっしゃると―― (うわ~、この人、歳をとったな~) と、驚嘆する一方―― (そのぶん僕も歳をとったんだよな) との思…

歴史を学ぶ苦しみ

歴史を学ぶ苦しみというのがあります。 僕は、子どもの頃から歴史が好きで―― 本当に無邪気に楽しんで歴史を学んでいたのですが―― 3年ほど前に―― 四十路に入ってから―― この“歴史を学ぶ苦しみ”のことを―― 強く意識するようになりました。 なぜ歴史を学ぶと苦…

正論を主張するのなら

事実に基づき、論理で導いた結論を、 ――正論 と呼びましょう。 この“正論”は―― おもしろいことに―― 人々の印象に強く訴え、感情的に主張しようとすると―― かえって、うさんくさく感じられるのですね。 事実に基づき、論理で導いた結論が―― まるで、 ――怪しい…

「風化は良くない」の真意

災害の記憶については、 ――風化は良くない。 と―― 一般には、いわれますが―― 僕は、 (そんなことはない) と思っています。 もし―― すべての人々が、災害の記憶を、完全に忘れられるのなら―― (それに優ることはないはずだ) と―― 僕は思っています。 が―― …

直感は常に無意識

直感は常に無意識です。 人は―― 何かを意識する前に―― まず感じている――それが直感です。 感じた後で―― それを感覚として意識する頃には―― 直感は―― たいてい―― 理屈や経験で裏付けされています。 ですから―― それは、もはや直感ではない―― 洞察とか確信とか…

活字の“袋小路”

見知らぬ街を歩いていて―― 下町に袋小路をみつけて―― そこに何となく情緒が感じられると―― つい分け入って―― しばらく佇(たたず)んでいたくなります。 なかなか立ち去りがたく―― 気づいたら何十分も佇んでいた―― ということもあります。 一方―― …… …… 雑誌…

30年でイヤでもわかる

20代や30代の人で―― 自分より10歳くらい年下の世代を、 ――同世代 とみなせる人は―― なかなかに柔軟ですが―― 10代や20代の人で―― 自分より10歳くらい年上の世代を、 ――同世代 とみなせる人は―― さらに柔軟であるだけでなく―― なかなかに豪放です。 そんな豪放…

政治家は専門家ではなく教養人

政治家は―― 専門家である必要はありません。 が―― 教養人である必要はあります。 よって、 ――私は専門家ではないので、わからない。 とは―― 決して、いってはなりません。 …… …… 専門家とは―― 何か特定の分野を究めた人です。 これに対し―― 教養人とは―― こ…

心に“解熱剤”を

怒りの感情は―― 事実を認識し、解釈する過程で生じます。 例えば、 傘の先端が自分の頭に当たりそうになった:認識 子どもが傘を振りまわして遊んでいた:認識 子どもが傘を不用意に振りまわして遊んでいたから―― 傘の先端が危うく自分の頭に当たりそうにな…

1次ラウンド敗退も優勝もありうる

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕しましたね。 今回が4回目の開催です。 日本代表は、きょうが初戦―― 第1回(2006年)大会と第2回(2009年)大会とで連覇を果たしている日本ですが―― 今回の前評判は、必ずしも良くはなく、 ――1次ラウン…

「話したい」と「聞きたい」とを一致させる胆力

――何か人前で話をしてくれ。 といわれた時に―― 自分が、 ――もっとも話したい。 と思うことと―― 聞く人たちが、 ――もっとも聞きたい。 と思うこととを―― 一致させられる人は―― 類いまれな資質の持ち主だと思います。 たいていは―― ズレるのですよね。 自分は…

人工知能時代の医師の仕事

――なぜ私のような者が医学部に合格できたのか。 と―― 謙遜を混じえて振り返る受験体験記には―― ときに手厳しい批判が寄せられます。 ――将来、医師になることの責任を、きちんとわきまえているのか。 と―― あるいは、 ――そもそも「なぜ私のような者が……」とい…

しなやかな夢を

子どもに向かって、 ――夢は大きければ大きいほどよい。 というのは―― 好ましくないと思っています。 そもそも―― 子どもには夢を強要しないほうがよい、と―― 思っています。 …… …… 強いていえば、 ――夢は小さければ小さいほどよい。 でしょう。 小さな夢を幾…

何万円くらい残っているかが、わからない

自分の年齢が、ふと42か43かでわからなくなり―― 西暦で「2017」から生年を引き算して、 ――そうか、44か。 と思い―― (残念だぁ~) と―― 心の中で愚痴をこぼしました。 一瞬、自分の年齢を42だと錯覚し―― (やったぁ、まだ42だ!) と―― ぬか喜びをしたのが…

無力感や徒労感を抱きしめる

どんなに頑張ってみても、あらゆる工夫を凝らしてみても、報われない時というのは―― 人の世の中、確実に、あります。 そういう時は―― 自分の領分をしっかりと守って、いま自分が成すべきと思えることをただ黙々とこなしつつ―― 黙って耐えて忍んでいくのがよ…